ドッペルゲンガー
分 類 | その他 |
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doppelgänger(ドッペルゲンガー)《二重に歩くもの》【ドイツ語】 double(ダブル)《二重》【英語】 | |
容 姿 | 本人と同じ姿。 |
特 徴 | 自分自身が出現する現象。その人の死や災難の前兆とされる。 |
出 典 | - |
自分と同じ姿をした人物が目の前に!?
ドッペルゲンガーは自分の目の前に自分自身が出現するという怪現象である。あるいは幻覚の一種とも言われる。自分とそっくりの姿をしているため、ある種の「分身」とも言えるが、ドッペルゲンガーの場合、自らの意思とは無関係に、勝手に出現する。
ドッペルゲンガーは本人にしか見えないとされる。また、幽体離脱のように、肉体から霊魂が分離して実体化したものとも解釈されている。
ドッペルゲンガーは古くから知られており、アメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンや芥川龍之介などが、自身のドッペルゲンガーを見たとされる。ドッペルゲンガーの出現は死の前兆で、自分のドッペルゲンガーを目撃してしまった人物はやがて衰弱して死んでしまうと信じられた。
変幻自在のシェイプシフター!?
近年のファンタジー小説やゲームに登場するドッペルゲンガーは、怪現象や幻覚というよりは、変幻自在の怪物(シェイプシフター)とされることが多い。ダンジョンの中などで、冒険者たちと遭遇すると、仲間のうちの誰かにそっくりに変身する。能力や特徴までトレースすることが多いため、どちらが本人なのか見分けがつかなくなり、仲間内は大混乱になる。あるいはこっそりと仲間のうちに紛れ込むことがある。倒すとその正体を現すが、多くの場合、形容しがたいグロテスクな姿になる。
《参考文献》
- 『図説 幻獣辞典』(著:幻獣ドットコム,イラスト:Tomoe,幻冬舎コミックス,2008年)
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『ファンタジー・ファイル モンスター・コレクション RPGの世界』(安田均/グループSNE,富士見文庫,1986年)
Last update: 2023/10/12