帝江(ディージアン/ていこう)
分 類 | 中国伝承 |
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帝江〔dìjiāng〕(ディージアーン)【中国語】 帝江(ていこう)【日本語】 | |
容 姿 | 丸い身体に6本の足と4つの翼が生えている。 |
特 徴 | 天山に棲む神さま。歌や舞いを知っている。 |
出 典 | 『山海経』「西山経」 |
一種異様な姿の神さま!?
帝江(ディージアン、ていこう)は『山海経』の「西山経」に載っている。以下、そのまんま引用すると、
又西三百五十里,曰天山,多金玉,有青雄黃。英水出焉,而西南流注于湯谷。有神焉,其狀如黃囊,赤如丹火,六足四翼,渾敦無面目,是識歌舞,實惟帝江也。
さらに西へ350里、天山といって、金と玉が多く、青雄黄(二硫化砒素のこと。煉丹術の材料として用いられた)がある。英水が出て、西南へと流れ、湯谷に注ぐ。そこに神さまがいる。その姿は黄色い袋のようで、赤いことは丹(赤土)や火のようで、6本の足、4つの翼があり、丸っとして顔や目がないが、歌や舞いについてよく知っている。まさしくこれが帝江なのである。
(『山海經』「西山經」より)
『山海経』に描かれている江帝の絵は凄まじいもので、まるでハムのような丸い身体に6本の足と、4つの翼が生えている。非常に不気味な、不思議な格好の神さまである。「黄色い袋」と説明しながら「赤い」という形容矛盾が起こっているが、身体の色は黄色く、そこから発する光が赤いのだという話もある。
しばしば、渾沌(フンドゥン、こんとん)という別の怪物と同一視されることもある。
《参考文献》
Last update: 2012/02/29