ブループ

分 類未確認生物(UMA)
名 称 Bloop〕(ブループ)《(機器等の)不快な雑音》【英語】
容 姿体長215メートルを超えるクジラのような海洋生物。
特 徴音声のみが観測された。
出 典

215メートルを超える巨大な海洋生物!?

ブループは体長が215メートルを超える巨大な海洋生物。しかしながら、実際にその姿が確認されたわけではない。1997年にアメリカ海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration/NOAA)が南太平洋において、非常に強力な「謎の音」を観測した。低周波音波で、5,000km以上の範囲で複数のセンサーで聞こえるほど強い音だった。アメリカ海洋大気庁は氷震によって響いた音だと結論付けているが、観測された音が周波数の急激な変化を含む音だったことから、動物由来の音である可能性も指摘された。

地球最大の動物であるシロナガスクジラ(30メートル級)も大きな音を出すことが知られ、観測された音はこのクジラの出す音に酷似していたが、それよりももっと強力で、音から算出すると、鳴き声の主の大きさは215メートルを超える。このような経緯で誕生したのがブループという謎の怪物である。すなわち「音」から連想された怪物である。

地球史上、シロナガスクジラよりも巨大な生物は現時点では確認されていない。もしもブループが実在するならば、新種の生物ということになる。海洋に棲息する巨大生物は濾過摂食であることが多いことから、ブループの想像図も、口を大きく開けた巨大なクジラのような姿で描かれることが多い。

ちなみに、ブループは低音から高音に一気に上がる非常に短い音だが、同じ1997年に観測された「スローダウン」という音は高音から時間をかけてゆっくりと音が下がっていく。また、1999年に観測された「ユリア」は非常にクジラの鳴き声に似ている。このように、アメリカ海洋大気庁は海のさまざまな「謎の音」を観測しているわけだが、果たして謎の巨大海洋生物は実在するのだろうか。

ブループやスローダウン、ユリアなどのアメリカ海洋大気庁が観測した音のデータはWikipediaにも掲載されているので、検索すれば実際に聴くことができる。

《参考文献》

Last update: 2025/01/05

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