アマンチュー
分 類 | 日本伝承(沖縄伝承) |
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アマンチュー《天の人》【沖縄方言】 | |
容 姿 | 巨人。 |
特 徴 | 低かった天を押し上げた。 |
出 典 | - |
低かった天を押し上げた巨人!?
アマンチューは沖縄に棲んでいたとされる巨人。《天の人》を意味する。遥か昔、まだ天が低かった頃、人間は這って暮らしていたが、アマンチューはそんな人間を不憫に思い、両手両足を突っ張って、一気に天を押し上げたという。また、太陽と月を天秤棒で担いで遊んでいたら、棒が折れてしまったため、太陽と月はそれぞれ遠くに離れた。それが悲しくて涙を流すと、涙川という川になったという。
熊本県には、類似のアマンシャグマという巨人が知られている。太古には天が低く、昼寝から目を覚ましたアマンシャグマはうっかり頭を天にぶつけてしまった。腹を立てたアマンシャグマは棒を掴むと、ぐいっと天を一突きした。こうして、空は現在の高さになったという。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2020/04/06