2021年2月6日 アーカイブが残るということの意味

テレビ番組の企画で、ロンドンブーツ1号2号の田村淳とキングコングの西野亮廣が対談をしている。長尺で2人で喋っているのが単純に面白い。テレビだと、多分、時間的な制約から部分的に切り抜かれて放送されるのだろう。YouTubeだとほとんどノーカットでアップロードできるのがよいな、と思う。

最近、ボクも会社でYouTubeをフル活用している。会場で少数の人を集めて研修をしつつ、それをYouTubeに配信して、社内の自席からも視聴できるようにしている。YouTube視聴者向けにはGoogle Formと連動させて、適宜、質問やコメントをGoogle Formに記載してもらって、それを研修中に読み上げることで、一応の双方向性を担保している。もともとの目的は「3密回避」だった。会議室に大人数を集めて研修ができない。かと言ってZoomにみんなでアクセスするようなウェブ端末もない。だから、自席でYouTube視聴をさせながら、いかにインタラクティヴにするか、ということで検討した結果だった。でも、YouTubeの一番の強みはアーカイブが残ることだ。研修が終わっても、研修の様子はずぅっと残り続ける。いつでもアクセスできる。そこに大きな強みがあることに最近になって気がついた。会社の人に何か聞かれたときに「あ、その件なら、このアーカイブ観て!」と言えるのだ。

この対談も、実はテレビの企画でありながら、ロンブーのチャンネルにロングヴァージョンでアップされている。この現象をどう考えるか。ボクとしては面白い現象だと思う。

テレビもオンデマンドを始めたけれど、イマイチ、定着しない。オンデマンドそのものには本当は大きな価値があるはずだ。ただ、費用をとろうとしたところに問題があった。基本的にはテレビって無料で見るものだと誰もが思っていた。お金はスポンサーが払って、視聴者は番組制作の費用を負担しない。そういう構造になっている。そこにオンデマンドを持ち込んでも、誰もお金を払わない。多分、みんな、録画するのだ。あるいは不思議なことにDVD化されると購入する。形にならないデータにお金を払うことに、多分、抵抗があったんだろう。DVDみたいなハードには課金ができる。最近、AmazonプライムやNetFlixなどが入ってきて、動画データに対してお金を払うという文化が定着してきた。でも、番組そのものにお金を払うというよりも「月額で見放題」というプラットフォームそのものにお金を払う形の方が浸透していると言える。

YouTubeはオンデマンド形式だけど、無料だ。そこにテレビ番組のロングヴァージョンをアップする。どう考えるか。この対談も、テレビだったら1回流れて終わってしまう(しかも一部抜粋だ)。YouTubeだと、ずぅっと残り続けて、好きなときに観ることができる。何度だって観ることができる。「面白いよ」という口コミが後からついてきても、観ることができるのだ。テレビで流したら「あの番組面白かったよ!」と言われても「ああ、見逃した!」と思って観ることができない。だから話題になったものは、違法にアップロードされて、それを観ることになる。そういう意味じゃ、アーカイブが残るというのは、大きな価値がある。ボクがこうして「日々の雑記」内で紹介して、それを受けて、観ることもできる。

テレビ側も、YouTubeみたいなプラットフォームに番組を残すアプローチは考えられる。でも、オンデマンドで課金させようとか、DVD化して収益をあげようという発想があると、多分、一度っきりの放送になる。それはそれで価値があるけれど、実は視聴者にとっては不便だ。テレビというメディアの大きな課題かもしれない。

2021年2月5日 号令をかけるのは誰だ!?

本日もウェブ会議。同僚のM氏が俄然、しっかりしてきていて「ああ、任せられるなあ」と思っている。専門分野以外のことでも、ちゃんと適切に喋る。飛躍的な成長。役職が人をつくる。プロジェクトのリーダーに据えたことで、自信がついたのかもしれない。

そして、ボクはちょっと喋り過ぎたかもしれない。別に悪いことではない。結果、会議はよい方向に向かったし、結論も悪くはなかった。でも、こういうのは難しくって、誰の号令で進めるかが問題になることもある。本来、号令をかけるのはボクではなかったはずだ。いや、まあ、立場から言えば、自由に発言してよかったし、それが許される立場だし、全体的には参加者の満足度も高かったとは思う。でも、若干、相手にもう少し花を持たせてもよかった。多分、ウェブ会議だから、その辺の距離感とかチームプレイが難しいのだ。

 * * *

最近、スーパーファミコンを引っ張り出してきて『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』を思い出したようにプレイしている。ハマっている。懐かしい。音楽がよい。謎解きがよい。ドット絵がよい。世界観がよい。楽しい。意外と今はインターネットで情報が得られてしまうので、本当に悩んだら、検索したら答えが乗っていて、先に進めてしまう。だから「ウェブは見ないぞ!」と覚悟を決めないと、ついついGoogle先生に助けを求めてしまいそうだ。そういう意味では「検索ツール」は人間をあらゆる情報に繋いでくれるけれど、忍耐強さみたいなものを損なう気がする。気がするだけかもしれないけれど。

2021年2月4日 引っ掛かったことは丁寧に解消しておくべし!?

仕事って、ちょっとだけ丁寧にやるとよい成果が出る。ちょっとだけサボると悪い結果になる。「あれ、これ大丈夫かな?」と気になったリ、「これ、やっておいた方がよいかな」と感じたことを、やるかやらないかが、実は大きな分かれ目だ。大抵、そういうアンテナに引っ掛かったものが、後になって押し寄せてくる。そんな感じがしている。多分、「ま、いっか」と警告を無視する回数を減らせば減らすほど、仕事の確度は上がって言って、失敗のリスクは減る。だから、ちょっとしたことだけど、頑張ろうよ。と思う。

……とても抽象的な話(笑)。仕方ない。ひとつ、駄洒落でも言って締めよう。

「おいこら、サボテン、サボってんじゃないよ!!」 ……何のこっちゃ。

2021年2月3日 悲願のウェブ会議形式!!

本日は悲願のウェブ会議形式でのオンライン研修。

我が社は1500人規模の会社なのに、ずぅっとセキュリティがどうのこうのと言って、ウェブ端末が3台しか導入されなかった。しかも私的利用防止の観点から、Wi-Fiルータの導入は忌避され、SIM内臓のノートパソコンが3台導入されたのみだ。だから、いつだってオンライン会議はテレビ会議の形式になる。みんなで1つの端末を囲んで議論する。

途上国ですら、今や1人1台、ネットにアクセスしてウェブ会議の形式でオンライン会議に参加してくる時代なのに、本当に、日本はICT途上国になってしまうのでは、と危惧していた。

2回目の緊急事態宣言が出されて、ようやくリモートワークが週1~2程度、認められるようになった。だから、本日は参加者に自宅からオンライン会議にアクセスするように依頼して、ウェブ会議形式でのオンライン研修を実施してみた。初の試みだ。ブレイクアウトルームも使って、ワークショップもやってみる。

緊張したけれど、ボクが4月からずぅっと主張している理想の形式でのオンライン研修になった。

2021年2月2日 立場違えば!?

目的が違えば同じことでもアプローチが異なるし、仮令、同じものを観ていても、立場が異なれば評価も異なる。そんなことを強烈に感じた1日だった。

企業の経営を考えるとき、外部の人間は、経営指標を眺めて、その会社の経営状況を評価する。でも、内部の人間は経営を改善するための方策を考えているので、改善できる点を探そうとする。

コンサルタントとして、ある会社を評価しようとしたときに、ボクたちはどういうアプローチがあるだろうか。現在地点としての経営状況を評価するアプローチもあれば、企業経営をしている立場から、改善案を探していくアプローチもある。ボクたちは、実際、企業運営をしている側なので、やっぱり、内部的なアプローチになる。一方、外部的なアプローチで眺める視点もある。

「財務」の研修を組み立てて、外部講師を呼んでみたものの、ボクの想定していた中身とまるで違うものを提案されて、ちょっと戸惑った、というお話。

2021年2月1日 オンライン会議は「慣れ」が必要だよね!?

パキスタン国ファイサラバードとの協議。Zoomで繋ぐ。事前情報ではWi-Fiが弱くてうまく繋がらないと聞いていたけれど、本日の感触では、通信環境はそんなに問題はない印象。ただ、設備は整っていないようで、カメラ、マイク、スピーカー、プロジェクタなどの関係性が精彩を欠いている。だから、わちゃわちゃした印象。こういうのは慣れと経験だから、まあ、先方に頑張ってもらうしかない。

今月の15日と16日にはオンラインセミナーを開いて、我が社の若手職員と意見交換をするので、それまでには何とか万全の体制になっていて欲しいもの。

本日からほぼ毎日、Zoomでとっかえひっかえ、色んな人がファイサラバードにコンタクトを試みるので、きっと、改善されていくだろう。いずれにしても、まずは無事にZoomが繋がったので、ひとつ、肩の荷が下りた。

2021年1月31日 攻めるあっちゃん、慌てる宮迫、そして何故だかニコニコ顔の山ちゃん!?

オリエンタルラジオ・中田敦彦と雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTube番組「Win Win Wiiin」が本当に面白かった。手越祐也、キングコングの西野亮廣に続いて、第3段は極楽とんぼ・山本圭壱。

前半は、長い間、吉本復帰できなかった山ちゃんの復活劇について、あっちゃんが得意のプレゼンで説明する。山ちゃんのYouTubeチャンネル「けいちょんチャンネル」の変化と動向についてフォーカスする。最近、カジサックやオリラジ藤森と絡んでいる動画はハチャメチャで、めちゃイケを彷彿とさせるシーンが多かったので、確かに山ちゃん復活というプレゼンはその通りだな、と思った。

そんなこんなで山ちゃんの面白さにゲラゲラ笑っていたら、油断も隙もない。後半は、宮迫の吉本復帰に迫るプレゼン。あっちゃんは忖度なしに、ガチンコで吉本の経営陣を批判する。本来なら、彼は吉本の所属だったので、内部からの批判だった。撮影そのものは吉本に所属していたときのものらしいが、独立した今となっては、視聴者的には、かなり、ヒリヒリする感覚になると思う。その辺のギリギリのプレゼンと、それを受け止める宮迫のマジな顔が、結構、スリリングで面白い。

これは、吉本の経営陣的にはどういう風に映っているのか。宮迫復帰を先延ばしにすればするほど、中田敦彦に攻め立てられる。そういう腹積もりなのだろうか。どちらが先に陥落するのか。そんなドラマを見せつけようとしているような、そんな気迫をあっちゃんに感じた。……宮迫にとって、この作戦は吉と出るのか凶と出るのか。

2021年1月30日 ほんのちょっと歯を食いしばって頑張る。その繰り返しが365日!!

地元に新しいコーヒー屋を発見した。家からは一駅あるけれど、最近、図書館に頻繁に通っているので、その帰り道に寄れるのがよい感じ。コーヒーをドリップ、プレス、サイフォンの3種類から選んで淹れてくれる。ボクはここ最近はめっきりドリップなので、今日はドリップで注文してみた。思った以上にゆっくりと淹れるのでビックリした。そんなにゆっくり淹れたら苦くなるのでは、と思ったけれど、豆が美味しく焙煎してあったので、ちょうどよかった。帰りに豆を買って帰る。次は、同じくらいゆっくりペースでコーヒーを淹れてみようと思う。スピードを好みで自由にコントロールできるのがハリオのドリッパーのよいところだ。

 * * *

何やら、キングコングの西野さんが吉本を辞めるらしい。バタバタと発表になったので、きっと何かあったのだろう。彼は「円満退社」を強調するけれど、決して、そんなことはないのだろうな、と勝手に想像する。あまりに早い展開で、準備も追いつかないだろう。とても計画的な退社には見えない。

彼はYouTube「毎週キングコング」でも、何故かマネージャーの件になると熱くなって色々と失言が多い。ロザンの菅さんが釘を刺していたけれど、やっぱり、今回もマネージャーの問題で炎上している。それが退社の理由なのかどうかは分からない。外野が好き勝手に色々と書き立てているけれど、本当のところは分からない。でも、きっと何かあったのだろう。

オリエンタルラジオの二人が退社したときに「あっちゃんは西野さんと同じようなことをしているけれど、ドライで会社愛がない」などと揶揄されていた。一方で「西野さんは会社愛が強く、会社とは上手くやっていくタイプだ」などと評されていた。そんな記事が出たばかりなのに、この展開。本当に、芸能記者の記事なんて信用できないな、と思う。

吉本退社の件はともかく、ボクは日常茶飯事になっている西野さんとマネージャーの対立については、すごくよく分かるな、と思っている。「自分が頑張っているのだから相手ももっと頑張って然るべきだ」とは思わない。でも、自分の頑張りと比較して、全然、頑張っていないな、と感じることは間々ある。結構、ボクは努力をするタイプなので、日々、ちょっとだけ頑張る。それなのに、相手には「あなたには才能やセンスがあるからいいね」みたいな言い方をされて、イラッとすることが多い。特に最近はそういう言葉をぶつけられることが多い。社会人になって10年が経った頃から、うまく成果を上げられるようになったと言える。

毎日、ほんのちょっとだけ歯を食いしばって頑張って、それを365日続けていれば、毎日の差は小さいけれど、1年後の差は雲泥の差。そういう小さな努力の積み重ねが結果に繋がる。それを才能とかセンスで片付けられたくないし、同様にみんなももうちょっとだけ頑張れば成果が出せるのにな、と思う。だから、時々、ほんの時々だけど、おせっかいにも「もっと頑張れ!」と言いたくなる。そこで衝突が起こることは、間々ある。

2021年1月29日 ザ・一体感!!

アフリカ地域の技術者向けの遠隔研修が無事に終わった。2週間で計15本の動画教材を視聴してもらい、週1回、Zoomで繋いで質疑応答する形式の研修。今日が最後のウェビナー。最後まで参加者はやる気があったし、質問も適切だった。ちゃんと動画教材を視聴してくれている印象があった。

いつもは結構、孤独な感じで、自分が一人で頑張っている印象だったのだけれど、今日は、日本側で事前に綿密に作戦を立てて臨んだので、何だか不思議な一体感があった。諦めずに、みんなでやろうとすることは大事なのだな、と学んだ。今までは一人で何とかしようと頑張っていた。でも、上司が今回、「作戦会議をしよう」と言い出して、ちょっと任せてみようという気になった。橋渡しをしてくれたのかもしれない。他者を信じて託してみるというのも、よいものかもしれないな、と感じた次第。

2021年1月28日 やっぱり悪趣味だよね、と思う。

コレコレの件、少しだけ加筆する。いろいろとコレコレの是非を問うコメントがインターネット上に溢れている。みんな、いろんなことを感じたり、考えたりするのだろう。ボクは、やっぱり、彼のやったことは行き過ぎだったと思っている。

決して、マホトを擁護するものではない。被害者女性を貶める意図もない。そうではなくって、彼女が写メってマホトに送ったという写真のあれこれを詳らかに説明して配信する必要はなかった。彼女が直接、配信に電話で出演する必要もなかった。この2点だけは、どうしたってコレコレのエゴだ。

そりゃあ、確かにマホトが未成年に猥褻画像を送らせた上、バレないように脅したという簡略化されたエピソードだけでは淡泊でインパクトがない。配信としての面白さに欠く。でも、多分、テレビや新聞の報道だったらここまでで終わっただろう。週刊誌だったら、もう少し踏み込んだかもしれない。コレコレは、15歳少女がどんな写真を撮って送ったか、かなり仔細に説明し、逐次、彼女に確認していく。あまりに生々しい情報は、煽情的だし、視聴者の想像を刺激する。「コレコレとコレリスのお陰で彼女は泣き寝入りせずに警察に相談できた」という美談それ自体は悪くない。でも、果たして、ここまで踏み込んだ描写は必要なことだったのだろうか。彼女をある種、見世物にして、楽しんでいる側面は否めない。

大体、SNSで個人的に交わしているやり取りを覗き見る行為が、やっぱり露悪趣味だ。この辺が、やっぱり彼が悪趣味で、それを楽しむコレリスの悪趣味なところだ。……そんな論点で書いている人があまりいないので、ちょっとしつこいな、と感じつつもまた書いている。

2021年1月27日 民間企業の裁量権はどこまでか!?

マホトのチャンネルがBANされたらしい。「コミュニティガイドラインに違反」とのことだけど、YouTube上にあがっていた動画で悪いことをしていた印象はない。おそらく「児ポ法に抵触した」というYouTube活動外の犯罪でアカウントを停止した格好になるのだろう。その辺、YouTubeにどの程度の裁量権が許されるのか。難しいところだ。

トランプ氏のTwitter凍結のときも議論になっていたけれど、プラットホームサービスのアカウント停止は、ある種、そのプラットホームからの抹殺に他ならないので、与える影響が大きい。プラットホームの規模が大きく、利用者が多ければ多いほど、ひとつの社会から抹殺されるのと等しい。一民間企業の判断でどこまでやっていいのか。その辺、社会として考えなきゃいけない時期が来ているのかもしれない。

芸人のロザンが「第三者機関をつくるべし」と言っていた。民間企業に判断させるのではなく、第三者機関が「トランプはTwitterアカウント停止すべき」と判断して、Twitter社がそれに従う、という流れだ。つまり、映倫とかBPOみたいなものを想定しているのだろう。その場合、Twitter社は、その第三者機関の指示に従う。そういう義務だけが生じる。

そういうのがよいと思う。個々の民間企業が判断できる範疇を越えているような気もするし、そういう判断をする責任を一民間企業に背負わせるのも厳しいと思う。

2021年1月26日 ウェブ会議はくたびれる!?

最近、仕事をしていて、すごいくたびれる。「くたびれる」という表現が正しいと思う。ヘトヘトになる。年のせいかな、と思っていたが、若いメンバーもくたびれるらしい。おそらく、ウェブ会議が続いているからだ。毎日、ウェブ会議をしている。そのせいだ。

画面越しの会話は、相手の表情をよく見ていないといけない。発話のタイミングとか、相手の理解度とか、観察していないといけない。スピーカからの音声も、集中していないと聞けない。

その上、ゲストとしての参加ではなくって、大抵の場合、我々はホストまで担っている。会場で上司などが機器を使いこなせていなくてワタワタしている面倒を見なきゃいけないし、参加者の承認などのロジもある。相手の通信環境を考えたり、ハウリングしたときや雑音が入ったときのコントロールもする。

そりゃあ、くたびれる。みんなが慣れてきて、機器を使いこなせて、トラブルシューティングが出来て、ウェブ会議特有の文脈を理解できて、協力的になれば、もう少し改善させるのだろう。現時点では、とてもくたびれる。

2021年1月25日 「分かるよ! 結婚でしょ!」

小学1年生のツクル氏と映画館に行く途中、こんな話をした。

「ツクル氏、小学校のみんな、映画館とか行くのかな」
「あるよ。ポケットモンスターココを観た人がいる。あと、鬼滅の無限列車も!」
「へえ。プペルは? えんとつ町のプペル」
「いない。でも、分からない。話したことがない。いるかもしれないけど聞いたことはない。あ、スタンドバイミードラえもん2を観た人はいる」
「へえ、そうなんだ。でも、スタンドバイミードラえもん2は難しそうじゃない?」
「何で?」
「だって、のび太がしずかちゃんと結婚する話じゃん。結婚とかまだ小学生には分からないじゃん」
「分かるよ! 結婚でしょ! 結婚したら、オスがメスに精子をあげるんでしょ!!」

どういうことなんだ、小学生!! のび太としずかちゃんをオスとかメスとか呼ぶなッ!!

……というわけで、どういう会話をしているのだろうか、小学生は。などとちょっと衝撃を受けた。

2021年1月24日 動画教材でも、ちゃんと作り込めば届く!?

毎年、アフリカ諸国から技術者を受け入れて研修をしているが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で研修員を日本に呼べないので、オンラインでの研修になる。本来、研修なので双方向のやり取りが必要で、その中で、学び合うのが正しいアプローチ。でも、アフリカ諸国は広いので、時差の問題があって、いろいろ検討した結果、動画配布になった。動画配布なので、一方通行。

それでも、少しでも見てもらえるように、いつもなら2時間の講座を20~30分になるように取捨選択した。PowerPointを画面に映すだけだと味気ないので、クロマキー技術で講師が説明する様子を合成して、スクリーンの前で講義をしているような編集にした。そしてPowerPointによる座学だけでなく、実技の様子も動画も撮影して間に挿入した。いろんな工夫をしてみたけれど、それでも、どの程度、ちゃんと視聴してもらえるのか不安だった。

動画を研修員にリリースして1週間が経った。講義動画をYouTubeに限定公開し、概要欄からGoogle Formに飛ばしてアンケートを書いてもらうようにした。続々とアンケートが回答される。みんな、ものすごく熱心で、たくさんの質問や感想が寄せられた。質問がブレておらず、的を射ている。ということは、伝えたいことはちゃんと伝わったと言える。

当初は「動画での研修なんて意味ない」という声もあったけど、チャレンジしてみてよかった。ちゃんと届いているし、響いている。

2021年1月23日 意外と映画『ポケットモンスター ココ』が面白かった件

標題のとおり。映画『ポケットモンスター ココ』を観た。ちゃんとした映画だった。映像もきれいだし、脚本は決して子供向けにはなっていない。とても面白かった。

父と子の絆、父親とは何かみたいなテーマもあったし、人間の自然への侵略みたいな環境保全的なテーマもあったけれど、何よりもザルード(ワルザルポケモン)の社会とその他のポケモンたち、そして人間たちとが一緒になってひとつの課題解決に取り組むことで乗り越えていくというダイバーシティと共生の物語だったと思う。人間として生まれてポケモンとして育てられたココと、ココを拾って群れを追われたザルードを軸に、どうやって異世界・異文化が共生していくか。そんな壮大なテーマだった。

ただ、たった1人を悪人にして勧善懲悪に落とし込んでしまうのはどうかな、と思った。とても分かりやすいし、ワンピース的な安易な手法ではあるけれど、そこはもう一捻りして、彼にも正義を与えてほしかったし、彼の賛同者がいてもよかったかな、と思う。

2021年1月22日 マホトがやらかしたが、ネットって怖いなーッ

マホトもやらかしたが、ボクもやらかした。本日は在宅勤務で、Zoom会議に参加する予定だったのにすっぽかしてしまった。や、決して忘れていたわけじゃない。オンライン会議用に4月に1階に部屋を用意して、オンライン会議用に古いパソコンを引っ張り出して普段使いのものとは使い分けていた。そうしたら、パソコンの時計が狂っていた。正しい時間に気がついたときには会議が終わっていた。珍しくチョンボだ。やらかした。

そして、標題の件に戻る。マホトがやらかした。今泉佑唯がマホトと結婚すると聞いたときに、おいおい大丈夫か、と彼女のことを心配したが、案の定、大丈夫じゃなかった。急転直下の展開だ。結構、みんな不安視していたが、不安が的中した格好。何だろう。最近、マホトもちゃんとYouTube運営していたし、少しだけ丸くなって大人しくなった印象があったのに、モニタ越しに、どこか不安要素が残っている感じがした。危なっかしさというのかあ。こういうのは、モニタ越しにも伝わるものなのだろうか。

でも、今日の本題はそんなところではない。マホトがやったことは悪いことなので擁護はできないし、それはそれで対応すればよいと思うんだけど、ボクが感じるのは、コレコレのような配信者の在り方だ。昨日のマコなり社長の記事にも繋がるけれど、配信の場合、どうしても同接数とか再生数至上主義になる。面白ければ何でもありみたいな感じになる。おそらく、週刊誌とかテレビだったら、ある程度のフィルターをかける。ちゃんと編集の責任者が記事の内容を精査して、報道すべきか否かを考える。でも、個人のチャンネルで情報発信すると、発信者の判断になる。だから、何でもありだ。ブレーキがかからない。

ボクはこれはこれで怖いことだと思う。情報の正しさを精査するプロセスが必要だし(勿論、コレコレも無自覚に何でも発信しているわけではなく、ある程度の正確性を担保しようとは心掛けているとは思うけど)、一番大事な点は、必ずしも「正しい」が正義ではないということだ。「もしかしたら泣き寝入りするかもしれなかった少女が、コレコレとコレリスのお陰で真実を言えた」というのは美談だし、それはそれでよいと思うけれど、こういうのは本来、公の場でやることが必ずしも正義ではない。警察が動いて、裁判で解決する類いのことで、公の場で何でもかんでも話してしまうと、そこにはほんの少し「相手を貶めてやろう」という悪意が入り込む。彼女は被害者であることは間違いないけれど、若干、加害者サイドに足を踏み入れる。だから、多分、後味が悪いし、気持ちが悪く感じるのだと思う。コレコレは、そういう悪趣味なアプローチが得意で、そういう怖いもの見たさ的な視聴者をうまく取り込んで大きくなった。それは、コレコレがどうという問題だけではなく、視聴者がどうという問題だけでもなく、そういうシステムになってしまっている点にも大きな問題がある。

うーん。ネットって怖いなー。何とか浄化されないかなー。浄化される方法は? ……それが人間の本質なのかな。そうではない、と信じたいし、新しいアプローチとシステムができることを祈り、考え、そして、自分がそういう悪意に取り込まれないように生きたいな、と思う。

2021年1月21日 マコなり社長の炎上に思うこと

論文投稿しようと課で4本の論文を執筆することを決めて、今、全力疾走中だ。課長からは「自分たちで自分たちの首を絞めるのが好きだね。頑張れ!」と笑われている。でも、活動の成果をちゃんとPRすることは大事だ。成果は可視化して初めて理解できるものになる。精神論じゃない。他のメンバーも一所懸命、論文を執筆中だ。ボクも1本、書き上げた。なかなか大変。

さて、標題のとおり。テックキャンプのマコなり社長が新サービス開始を宣言して、炎上している。罵詈雑言が飛び交っているような炎上というよりは、マコなり社長の会社のネガキャンが横行しているようなイメージ。

ネガキャンの内容について、真偽のほどは分からない。ボクはテックキャンプに通ったことはないし、株式会社Divの決算値の評価もできない。でも、一斉にYouTuberたちがマコなり社長に喰ってかかる姿には、非常に粘着なものを感じる。ネタになると分かって、飛びついているような印象。多分、再生数が稼げるのだろう。だから、いろいろと言う。そういう意味じゃ、マコなり社長みたいなちょっと目立った看板は叩きやすいということなのだろう。

これが社長が表に出ない会社だと、叩きにくい。もっと性質の悪い怪しい会社なんてたくさんある。でも、そういうのを叩いても再生数が稼げないし、ターゲットが明確ではないから面白くない。そういう意味じゃ、こういう社長が看板になっている会社がターゲットにネガキャンされて、それが経営に跳ね返るというのは、ネットが成立したが故の現象であって、会社経営者としてはとても苦しいところだ。

ボクとしては、あまりよい傾向ではないな、と思う。印象というのはとても大きなファクタなので、一部でそうやってお祭り騒ぎのようにネガキャンをすると、本質ではないところでダメージを与えてしまう。……多分、こういうのは芸能人の場合も同じだ。渡部にしても、宮迫にしても、ターゲットにされて、執拗以上に商品イメージに傷を付けられる。本質以上のダメージを受ける。……うーん。何とかならんのかね、こういうイジメの構造。ネットは大きなものを叩くというスタイルのイジメの構造を助長させるよね。

2021年1月20日 ちぃ子、2回目の入院!?

妻のちぃ子の調子が以前から少しだけ悪くって、今年度に入って2度目の入院だ。前回は8月かな? 4日くらい入院していた。今回も3日くらい入院するらしい。

母不在で、息子のツクル氏はハイテンションだ。多分、そういうテンションじゃないとダメなのだろう。父のお迎え、父との夕飯、父との入浴、父との就寝、父との朝食、そして父に見送られての登校……。

前回は大変だった。学童のルールが分からなかったり、ランドセルの準備の仕方、提出物の確認など、全部、ちぃ子に任せっきりだったので、初めてのことに苦慮した。今回は2回目なので、多少、勝手が分かる。それでも、やり慣れない作業にてんやわんやである。

2021年1月19日 クロマキー技術を駆使した動画教材!?

本日から2週間、アフリカ地域の技術者を相手に、遠隔での研修が始まった。複数の国を相手にしているので、時差の問題があって、あらかじめ動画で教材を作成している。動画教材と言えば、PowerPointに音を入れたり、Zoomの講義をそのまま撮影したりするのが一般的だが、我々はちょっと捻って、OBSを駆使して、グリーンバックを背景に講師をクロマキー合成して動画教材を作成した。お天気お姉さんみたいなイメージで、PowerPointの前に講師が立っていて、PowerPointを指さしたりできる。ちょっとした一捻りだけど、インパクトはあるし、次々といろいろな講師が講義をしてくれるので、我が社が力を入れて研修事業に取り組んでいるような印象を与えることができる。

初日はZoomで接続して、ウェビナー形式でガイダンス。明日からは毎日、動画教材を視聴してもらって、質問やコメントをもらう。来週の月曜日には、またウェビナー形式で研修員と接続して、双方向コミュニケーションで質問を受け付け、理解を深める算段だ。

なにぶん、新コロの影響を受けた新しい試み。どんな反応になるのかはやってみないと分からない。でも、常に新しいことにチャレンジして、時代を切り開いていく姿勢は保ち続けていたい。そう強く思っている。

2021年1月18日 カクダイ・クルクルムシ・ハカセ

最近、息子のツクル氏にライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズを読み聞かせしている。ようやく3作目まで読んだ。意外と面白くて、とてもファンタジィをしているので、ウェブサイト「ファンタジィ事典」のターゲットにしてもよいかもしれないと思っている。1作目の『オズの魔法使い』だったら、たとえばクマとトラを組み合わせたような怪物「カリダー」とか魔法の金帽子で呼び出す「翼ザル」みたいなものが登場して、その辺は「ファンタジィ事典」っぽい。意外と有名な登場人物である「ブリキのきこり」も、魔女の魔法で次々に自分の身体を切り落として、そのつど、ブリキ職人に身体をブリキに置き換えてもらいながら、最後の最後で首を切り落としたときに、ブリキの頭に挿げ替えてもらう。こうして、完全なブリキのきこりになるわけだけれど、さて、主体はどこにあったのかな、と考えさせられる。

そんなわけで、お試しとして、1作目からは「トンカチ頭」を、2作目からは「カクダイ・クルクルムシ・ハカセ」を、3作目から「ホイーラー」を載せてみた。日本語訳によっては表現が異なるのかもしれないけれど、なかなかユニークなキャラクタたちだ。しばしば、幻想生物の事典などに『ガリバー旅行記』とか『指輪物語』、『クトゥルフ神話』などのキャラクタが載ったリもする。ドラキュラやフランケンシュタインの怪物なんかは完全に創作キャラクターだ。だから、オズ・シリーズのキャラクタが載ってもよいだろうな、と思っている。