2015年4月23日 宇宙人には固有名詞が少ない!?

22日の記事の続き。妖怪の固有名詞と言えば、宇宙人には固有名詞が非常に少ない。大概、「○○事件の宇宙人」などと呼ばれていて、宇宙人と遭遇した場所を冠される。例えば、宇宙人の中でも有名な「フラットウッズ・モンスター」はアメリカのウェストヴァージニア州、フラットウッズ町に現れたから、フラッドウッズ・モンスターだ。しかも別名「3メートルの宇宙人」などと呼ばれていて、センスもへったくれもない。そんな中じゃ、「グレイ」は非常に珍しいパターンだし、「火星人」とか「金星人」だって、全体から見れば、非常に珍しい事例と言える。「ウンモ星人」とか「プレアデス星人」なんて、もっともっと珍しくって、非常に貴重な存在だ。

多分、宇宙人に固有名詞が少ないのは、彼らが知的生命体だから、勝手に名前をつけられないからだ。どこの星から来たのかは、目撃しただけでは分からない。彼らの名前だって、実際、コンタクトしてみなきゃ分からない。「体色が灰色だからグレイだ」と命名するのが関の山で、彼ら自身は自分たちのことを「我々はグレイです!」と名乗ったわけではない。

宇宙人に命名するということは、宇宙人とのコンタクティであるということで、頭のおかしい人レッテルを貼られてしまう。それよりも、宇宙人を目撃した、という方が圧倒的にハードルは低い。だから、きっと、「こんな姿のこんな特徴の宇宙人を見た!」という証言で終わってしまう。その結果、「○○事件の宇宙人」という整理になってしまう。

コンタクティの証言の中では、固有名詞が語られる。コンタクティの第一人者と言えば、アダムスキーだけど、彼はちゃんと宇宙人に名前をつけている。金星人オーソン、火星人ファーコン、土星人ラミューだ。コンタクティのカヴァロはクラリオン星人と何度もコンタクトをしている。ビリー・マイヤーもプレアデス星人のアスケット、セムジャーゼとコンタクトしている。要するに、宇宙人と話をしたという域に達しないと、固有名詞が出てこないのである。

そんなわけで、ファンタジィ事典がターゲットにしている妖怪の中には、ボク的には宇宙人も含まれると考えているわけだけど、なかなか更新されないのである。