2014年3月4日 優先順位と水準
最近、仕事を任せるのがヘタな人が増えている気がする。期限(締め切り)を共有することは当然のこと。でも、それと同じくらい仕事の目的とか背景を共有することが大切だ。何のためにする仕事なのかを知っている場合と、何のためにやっているのか分からない場合では、モティベーションも違うし、仕事の質も変わってくる。目的や背景が分かっていれば、工夫すべき点、力を注ぐべき点、手を抜いてもいい点が分かる。だから、とても大切だ。そして、意外と忘れがちなのが、仕事の優先順位とか水準。こういうのも、実は共有しなきゃいけない事項だ。ひとつの仕事を与えられたときに、データの精度を高くする方向に行く人もいれば、他の人との違いを強調しようとする人もいれば、見せ方にこだわる人もいる。分かりやすさに重点を置く人もいるだろう。そんなわけだから、仕事を任せる上では、頑張るべき方向性を示してあげることはとても重要だ。資料の完成度はともかくデータの精度をあげることが最優先なのか、データはアバウトでいいから分かりやすい説明資料をつくることが最優先なのか、丁寧さよりも少しでも早ければ早いほどありがたいのか。「分かるでしょ? 察してよね?」という雰囲気が会社の中に蔓延していて、あっちでもこっちでも齟齬が起きている。バカなんじゃないの? と思う。「あいつら分かってない」とか言うけど、頼んでいるあなたが悪いのだ。必要な事項を、ちゃんと伝えなきゃいけない。