2024年9月27日 チャオドイノンメを描いてみた。

ようやく念願のベトナムの妖怪にも着手している。第1弾が首だけお化けの「マーライ」で、第2弾として「チャオドイノンメ」を描いてみた。ベトナムでは長生きしたイヌはやがて霊力を得て、妖怪になるようだ。さらに長生きして霊力を得るためには血が必要で、周辺の家畜を襲う。ときには人間も襲う。屋根の上にチャオドイノンメが現れたら、その家の人間の魂が吸われている。やがて家人は死に至る。

チャオドイノンメ

面白いのは、チャオドイノンメが小動物の妖怪たちの親玉ということだ。ネコやフクロウ、アヒル、ニワトリなどの妖怪たちを率いて、屋根の上で作戦会議をしているらしい。

2024年9月29日 一次資料を求めて外界に繰り出す!?

ランダム更新が、ちょうど十二様とか大人(おおひと)とか、ちょっと資料の少ない正体不明の妖怪が当たってしまったので、苦戦していた。でも、まあ、そういう妖怪から逃げないで真正面から取り組むのも、ときには必要だと思うので、まあ、よいか。

最近、日本の妖怪を更新する機会が増えた。『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)をベースにランダムに更新しているから、結果として、そうなっている。でも、今まで、日本の妖怪は勝手に敬遠していたので、資料の持ち合わせが圧倒的に少なくて、新たにいろいろと仕入れなきゃいけなくなっている。浅井了意の『伽婢子』(1666年)、『狂歌百物語』(1853年)なんかをせっせと仕入れて、読んでいる。だから、出費が大変だ。わっはっは。

意外なことに、Wikipediaを確認していると、日本の妖怪で、必ずしも一次資料に当たっていない雰囲気の項目があったりする。出典が村上健司だったり、草野巧だったりする。どちらの著者も一次資料の出典をちゃんと書いてくれている傾向にあるのだから、直接、それを当たって書けばいいのに、と思ったりするが、結局、一次資料に当たるのは面倒だからか、村上健司が言っているとか、草野巧がそう書いているという文章になっている。だったら、ちょっと一次資料に当たってみるか。そんな風に考えて、最近、極力、一次資料を求めて、外界に繰り出している感じ。

2024年9月29日 日本酒を片手に

今日は今日とて、大百足七歩蛇を更新。日本の妖怪が続いている。うーん。苦しい(笑)。七歩蛇は『伽婢子』(1666年)に載っているので、ちょうど『東洋文庫 480 伽婢子 2』(著:浅井了意,校訂:江本裕,平凡社,1988年)で補完できた。大百足の方は、「俵藤太の百足退治」みたいな昔話の断片しかないので、ここはもう少しフォローが必要かもしれないなあ。そもそも御伽草子系のものって、書籍化されているのかなあ。

いずれにしても、河津酒造の日本酒「七歩蛇」を飲みながら、七歩蛇の項目をまとめるという優雅なボクであることよ。