2024年4月1日 本気で前室で寝る予定だった息子。

3月30日・31日で、箱根・小田原旅行に行った。息子のツクル氏は3月まで4年生で、ちょうど社会科で地理の勉強が始まっている。横浜、神奈川、関東、日本。段々と射程距離が拡大していて、ちょうど今年度は神奈川県について調べる時間が多くて、箱根寄木細工なんかに興味を持ってリサーチしていた。だから、実際に箱根に行ってみて、寄木細工を体験してみようじゃないか、という趣旨の旅行である。

箱根に1泊して、寄木細工体験をしてみた。実際にいろいろな色の木を組み合わせて、模様をつくり、コースターを作成するというもので、模様の大きさこそ大きいけれど、ちゃんとノリで固めて、表面をヤスリで削って、ニスを塗って、寄木細工の工程を追体験した。常設されている店舗でツクル氏がモジモジし始めて、まさかの超高級の箱根細工をねだられるとは思わなかった。店員さんもビックリして、いろいろと丁寧に、商品の素晴らしさや珍しさを解説しに出てきてくれて、結局、購入する羽目になってしまった。まあ、たまの旅行だからいいか。ついでにガラス細工とか登山鉄道、小田原城なんかも楽しんでみる。そんな旅行だった。

日本の城がロボットに変形して敵と戦う、何だかシンカリオンの二番煎じみたいな企画があって、「オシロボット」というみたいだけど、小田原城がその企画に乗っかって、ロボットになっているポスターが貼ってあって面白かった。アイディアそのものは面白いなと思った。もう少し突き詰めていくとバズるのかもしれない。今のところ、緩やかな印象。

旅行中、ちょっと面白かったのが、客室での出来事だ。客室の入り口を入ると踏込(土間みたいなところ)があって、前室になっている。奥の襖を開ければ主室になるわけだけど、ボクがちょっとしたいたずら心で、「あれ? 狭い部屋だね。ここで3人で寝られるかな」などとつぶやいたら、息子が「え。狭い……」と絶句した。それから、頭の中でいろいろと検討したらしく「何とか3人で寝られるかも」と言い出した。それで、襖を開けたら、奥から本当の主室が出ていて「何だよー。ホントにここで寝るのかと思った」とその場にへたり込んでしまった。妻とボクとで大笑い。でも、息子は本気で信じたらしい(笑)。悪い父親であることよ。

2024年4月4日 昔のイラストを再構築!?

大昔の絵を引っ張り出してきて、それをリメイクする作業をやってみた。第1弾は「ミュルメーコレオーン」である。

実は、ボクは昔に描いた絵の原画(A4のコピー用紙に鉛筆で描いたもの)をほとんど手元に残してあって、それが大量にファイルに閉じてある。折角、頑張って描いたのだから、それをもう一度、今のやり方で再構築してみたら、きっと、彼らも昇華されるのではないか。そんな気持ちになった。きっと、今、3~4日に1枚、絵を描くようになったから、そんな気分になったのだろう。

ミュルメーコレオーンは「ライオンの上半身とアリの下半身の怪物」という説明を読んだときに「じゃあ、その継ぎ目の部分は一体どうなっているんだよ!」と疑問に思って描いたのだと記憶している。昔は結構、餓死する生き物なので、痩せ細った貧弱なライオンを描いていたんだけど、今回はお腹が空いてイラついているライオンを描いてみた。そういう意味では、少しだけブラッシュアップされている。

折角なので、昔、ボクが描いた絵を、デジタル画で再構築するアプローチも続けてみようかなと思ってみている。

2024年4月6日 フィリピンからタイに徐々に移行!?

ウェブサイト「ファンタジィ事典」にケルト神話がないというのに気づいて、大慌てで準備して、ようやく、ケルト神話の項目を掲載し始めたボクである。それから、タイの妖怪も精力的に追加してみている。フィリピンの妖怪に続いて、タイの妖怪の絵も描いてみたいと思っているから、まずは項目を準備して、頭の中を整理しておこうと思っている。

フィリピンの妖怪も、もちろん、まだまだたくさんいるので、引き続き、調査して掲載していきたいんだけど、でも、元々、マニアックなところで、さらにマニアックなところに踏み込んでいきすぎると、あんまりよくない。フィリピンにおいてメジャーなところをある程度押さえたら、そこで一度、線引きをして、そこから先は緩やかにして、別に国の要所を抑えた方が、きっと事典として広がりがある。次はタイの妖怪をターゲットにしてみようかな、と思っている。

タイの妖怪は、でも、タイ語なので、フィリピンの英語とは違って、なかなか難しさはある。今は便利な時代で、タイ語であろうがミャンマー語であろうが機械が翻訳してくれるんだけど、英語のサイトと違って、タイ語のウェブサイトだと、絞り込みが難しい。英語だったら、妖怪の名称に加えて、「現地の姿」とか「神話」とか「イラスト」とか、それこそ、いろんなキーワードをつけて情報の精度を上げていけるけど、タイ語だとそういうところに難しさがある。それこそ、googleで上がってきたら、上から順にみていくしかない。それでも、まあ、機械が訳してくれるので、いい時代にはなったと思う。

2024年4月8日 サムヒギン・ア・ドゥール

大昔の絵を引っ張り出してきて、それをリメイクする作業をやってみた。第2弾は「サムヒギン・ア・ドゥール」だ。

これも大学生のときにラフ画で鉛筆で描いたものをデジタル画に描き直した。当時はあんまり「サムヒギン・ア・ドゥール」を描いている人はいなかった。だから、意味があるかな、と思って描いてみようとした記憶がある。結局、ペン入れせずにお蔵入りしてしまった。今はね。海外のウェブサイトとかでもちらほら描いている人がいる。いろんな人がいろんな絵を描いている。いい時代である。

2024年4月12日 その国の妖怪らしさってあるよね。

先日、ファンタジィ事典サムヒギン・ア・ドゥールの項目を更新して(ただイラストを掲載しただけ!)、改めてイギリスの妖怪(妖精という方がイメージに近いのかもしれないけれど)に興味が出てきた。それで、キャサリン・ブリッグズ氏の『妖精 Who’s Who』を叩き台に、イギリスの妖怪について整理をしている。

何故、今さらながらイギリスの妖怪に興味を持ったのかというと、1月からずぅっとフィリピンの妖怪を更新してきて3か月とちょっと。データベースとしてはかなり蓄積されてきたんだけど、今、フィリピンの妖怪の雰囲気が分かってきた感覚がある。言語化しにくいんだけど、総体として、フィリピンの妖怪らしさというのか、フィリピンの妖怪ってこんなイメージみたいなものが掴みかけてきた。そして、タイの妖怪に徐々に移行しながら、タイの妖怪はタイの妖怪で、独特の雰囲気があって、そこにまた埋没していく感覚がある。

そうなると、俄然、他の国の妖怪にも興味が出てくる。アジアだけでなく、ヨーロッパだって同じ感覚でやれるのではないか。学生時代に、よくイギリスの妖怪は調べていた。でも、フィリピンの妖怪を調査してきた今だったら、また別の感じ方、捉え方があるのかもしれない。そう思った次第。それで、ちょっと試しにイギリスの妖怪について頭の中で整理を始めた。緩やかに放出していければよいかな、と思っている。

2024年4月15日 ラッシュ修道士物語!?

オンライン上に『The historie of Frier Rush(フライヤー・ラッシュ物語)』(1626年)を見つけた。英語で、しかも古語だ。たとえば、devilはdiuellと書いてあったりして、訳すのは難しい。それでも面白くて惹きつけられて読んでいる。

The historie of Frier Rush

冒頭、いきなりベルフェゴール、アスモデウス、ベルゼブブが出てきて会合を開いている。その後、彼らの命を受けて人間に化けて修道院に潜り込んだ悪魔が、徐々に修道士たちの信頼を勝ち取りながら彼らを堕落させていくのが面白い。修道士たちに夜のおともの女性をあてがい、四旬節や晩節、金曜日などの禁じられた日に肉料理を提供し、派閥間に不和をもたらし、武器として警棒を与える。修道士たちはみんなで殴り合う。

ちょっとした綻びから組織が崩壊していく様を見せられているようで、当時の教会を揶揄した風刺的な物語だと思って読むと、なおさら、グッとくるものがある。

2024年4月17日 「絵がうまい」とは!?

ボクは絵がうまいわけじゃない。それはよく分かっている。

絵がうまいというのは、ボクの中ではふたつの要素が必要だと思っている。ひとつは、絵を見たらその人の絵だとすぐに分かること。誰が描いても同じだったら、それは意味がない。そしてもうひとつは、絵を見た人が「ああ、この絵が好きだな」と何かしら感じること。きっと、それ以外の要素もいろいろとある。でも、結局、ボクの中ではこのふたつに勝る要素はないように思う。

ボクは、それっぽい絵を描けることはできる。でも、「ああ、これは八朔シータさんの絵だ!」と思わせる個性はないし、「ああ、この絵が好きだ!」と思わせる訴求力もない。だから、決して絵がうまいわけじゃない。もう、完全に白旗を揚げるしかない。

それなのに、pixivXに定期的に絵をアップロードしているのだから、もう厚顔無恥の極みである。でも、ボクはそれでもよいかな、と思っている。ウェブサイト「ファンタジィ事典」も、文字ばっかりじゃ面白くない。絵があれば、少しだけでもポップになるし、楽しんでもらえるかな、と思っているし、「ファンタジィ事典」の強みにもなるかな、と思っている。

大体、最近の人は文字を読む習慣が薄れている。絵や写真があるのとないのとで、FacebookやXのアクセス数が大きく変わる。だから、絵のパワーを最大限、利用している。そういうわけなので、絵がヘタっぴだと責めるのだけはやめて欲しいし、絵にそんなに過度に期待しないで欲しい。

2024年4月20日 音楽をクラウドで聴く時代。

最近の若者はどういう風に音楽と向き合っているのだろう。ボクは古い人間なので、所有欲求があって、サブスクみたいな音楽の聴き方はできない。どうしたって、音源を自分の所有物にしたい。だから、昔は頑なにCDを購入していた。最近はCDラックがパンクして、これ以上、棚を占有できなくなってきたので、mp3をダウンロードすることも多くなってきた。それでも、好きなミュージシャンのものはCDで買うことが多い。

昔はiPodみたいに音楽専用の端末があって、携帯電話と再生機器は分離されていたけれど、今はスマホで音楽が聴ける時代だ。だから、ボクはiTune経由で自分のiPhoneに音楽を放り込んで、通勤中などに聴いている。今更ながら、13,000曲を越えて容量を圧迫していることに気づいた。容量のバーは真っ赤っかだ。

そんなわけで、対策を考えなければいけないと思って、いろいろとリサーチしていたら、Google先生にYouTube Musicが便利だと教えてもらった。通信は必要になるけれど、クラウド上にmp3ファイルをアップロードして、そこにアクセスして音楽が聴ける。そんなわけで、ここのところ、せっせとmp3をYouTube Musicにアップロードする作業に忙殺されている。どのmp3ファイルを移して、どのmp3ファイルを移していないかが分からなくなるといけないので、まずはゲーム音楽から行こうと決めて、ファイナルファンタジーとかドラゴンクエスト、ロマンシング・サガ、聖剣伝説などをYoutube Musicに移し、スマホから削除。ゲーム音楽だけで39タイトルもあった。ライブ・ア・ライブ、クロノ・トリガー、フロント・ミッション、デュープリズム、バハムート・ラグーン、キングダム・ハーツ、ミスティック・クエストなどもある。昔はゲーム音楽にハマっていたなあ。そんなことを思い出した。

ゲーム音楽を移し替えただけでも、スマホの容量は随分減って、水色になった。よかったよかった。これからどんどん整理していこうと思う!!

2024年4月24日 ネットロアは都市伝説なのかネタなのか。

最近、朝里樹氏が精力的に都市伝説の本を出している。ボクは比較的、都市伝説も視野に入れて情報収集している方だが、結構、知らないものもたくさん載っている。最近の都市伝説はネットロアが多い。昔だったら、学校や学習塾が都市伝説の媒介になっていた。ときには雑誌やラジオというメディアが介入して、日本各地に広がっていった。今はインターネットの時代なので、当然、インターネット上で拡散していく。匿名の誰かが書き込んだ物語があっちこっちにコピペされながら、コメントがつけられながら、拡散していく。その拡散の速さは口伝えとは比にならない。そして、たくさんの都市伝説が量産されて消費されていく。

都市伝説の量産と消費が、ボクは少しだけ気になっている。昔は「トイレの花子さん」とか「口裂け女」、「人面犬」など、子供たちの間で爆発的に拡散していったとは言え、口伝えだから、広がり方には限界があるし、ムラがある。話には尾ひれがついて変容していく。でも、ネットロアではログが残る。いつ、どこで、どのように語られたのか、最初の書き込みを辿ることができる。だから、みんなで少しずつ都市伝説をつくっていくというよりは、特定の「作者」の存在が透けて見える。ネタのように投稿して、バズっていく感覚がある。

だから、最近の都市伝説と呼ばれるものは物語の展開が複雑で、創作性が高い。ある意味ではよく出来ている。そういう匿名の誰かの創作物を、都市伝説の解説サイトや解説本で紹介することで、あっという間に都市伝説だと認定されてしまう。でも、本当にそれって都市伝説なのだろうか。創作ホラーとか、ネタの一種で、お遊びではないのか。書き手も読み手も、エンタメとして楽しんでいるだけで、リアリティを感じて怖がっているのかどうか定かではない。

山口敏太郎氏の本は、そういう意味で、何でもありという感覚があった。最近の朝里氏も、有名なものを紹介し尽くして、マニアックなものを紹介し出して、少しだけ、その方向性を感じている。ボクも「ファンタジィ事典」を運営しているので、そういう意味では、同じ穴のムジナなので、気を引き締めなきゃいけない。まあ、ボクもごった煮な感じで、混然一体とはしているのだけれど……。

2024年4月28日 リンク切れを修正したところで……

ここのところ、意外と一所懸命にウェブサイト「ファンタジィ事典」を更新していて、結構いいペースでやっていると安心していたら、大元であるウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」の更新がおろそかになっていた。大陸鉄道(リンク集のこと)のリンク切れも著しいし、創作サイト「アバウトな創作工房」も放置されている。ちょっとこっちにも手を入れようかな、と反省しきりである。

取り急ぎ、大陸鉄道のリンク切れだけは全部、修正しておいた。でも、もはやリンク集そのものが意味をなしていない気がする。最近、相互リンクみたいな発想はなくなってきて久しいし、ボク自身の価値観も変わってきた。もっとちゃんと有益なウェブサイトにリンクを貼ってあげなければ、意味がない。だから、ちょっと時間をかけて見直しを図ろうと思う。今は、取り急ぎ、リンク切れだけを修正だ。

「アバウトな創作工房」も、最近、鋭意、絵を描くことを頑張っているので、その辺がうまくフィードバックされるようにしたいなあ。むにゃむにゃ。