2023年3月14日 粛々とミャンマーの精霊信仰について整理中

どこにニーズがあるのかも、誰に刺さるのかもよく分からないまんま、粛々とミャンマーの妖怪を更新し続けている最近のボクである。日本ではミャンマーの妖怪の知名度は高くない。ミャンマーの地理や歴史もよく分からない。ミャンマーのくるくる文字だって、読めない。そういうのをちゃんと丁寧に調べて積み上げていけば、それなりに資料性は高くなる。だから、やってみる価値はあるのではないか。そう信じてやってみている。

ミャンマーの公式の神々である「37柱の精霊ナッ」のドゥッタバウン群、タビンシュエーティー群、バインナウン群をまとめ終わって、今、ようやくアノーヤター群に着手した。ある意味では「37柱の精霊ナッ」の大枠を作ったのがパガン朝のアノーヤター王だとすれば、そのアノーヤター王に関わる精霊たちであるアノーヤター群は本丸に相応しい。日本人でも、観光の本なんかで取り上げられることがあるので、もしかしたらタウンピョン兄弟(シュエピーンチーシュエピーンゲ)を知っているという人もいるかもしれない。彼らはアノーヤター群の中核をなす精霊たちだ。実はミャンマーでは、タウンピョン兄弟の物語もそうだが、彼らの父親である超人ビャッタの物語もよく知られていて、ビャッタとビャッウィの兄弟の物語は映画になったり、絵本になったりしている。

「37柱の精霊ナッ」が整理できたら、イラストも描いてみて、ひとつの完成形を提示したい。ファンタジィ事典の目指す方向性みたいなものを示せればよいな、と思っている。