2022年8月1日 新しい一反木綿のご提案。
引き続き、iPhoneとタッチペンによるお描きで一反木綿を描いてみた。
新しいタイプの一反木綿のご提案である。どうしても一反木綿というと、水木しげるのステレオタイプの絵を連想する。吊り目で、細長い三角形で、手が生えている。でも、実際には、水木しげる以前には、絵にして可視化されたことはない(と思う)。だから、本当の姿は分からない。だから、試しに横向きにしてみた。こういうウツボやリュウグウノツノツカイみたいな魚っぽいデザインはどうだろう。ウネウネして、少し気持ち悪いのではないか。
2022年8月5日 SNSのチカラ!?
よよよちゃんが荒牧陽子さんとコラボしたYouTUbeの動画を貼っておく。別に、彼女の動画それ自体に何か意味があって紹介しているわけではない。概要欄を見て欲しい。ここに彼女の素直な、そしてストレートなコメントが書いてある。
「お仕事に関係なく、私たちは勝手にどういう人間なのかイメージされてしまうことがあります」
「本当にやりたいことだったはずなのに、そうだったか自信を持てなくなる時があったり、弱音を吐いてもどうにもならないとわかっていても、本当はこんな人間だって知ってほしくなる時がある」
「いつもとても謙虚な陽子さんに『私は最強』って歌って欲しかったし、”荒牧陽子”という追いかける背中があっての私だから、『あなたと最強』って歌いたかった」
たまたまYouTubeによよよちゃんのこの動画をオススメされて、気になっているAdoの楽曲だったこともあって開いてみて、何故か概要欄を見た。そして「ああ、こういう気持ちでコラボに臨み、歌ったのか!」と、何だか心を動かされてしまった。
SNS時代は「共感」が決め手だと言われる。自分の偽らざる気持ちを発信できる場だし、それって確実に共感を呼べる。その連鎖が広がっていく。この動画がバズるバズらないではなくて、こうやって、よよよちゃんがストレートなコメントを書いていることに、ボクは共感したし、こういう使い方が本当のSNSのチカラだよなあ、と痛感した。
ボクは結構、淡々と事実を書くことが多いけど、でも、こうやって感情を込めて書いた方が伝わるので、ボクにとってはとても学びが多かったし、改めてSNSで情報を発信する意味とか、SNSの強みみたいなものを再認識した。ここから先、ボクはもう少しだけ素直に、感じたことを発信してもよいのだと思った。
2022年8月8日 さらに描くものたち!
ここのところ、すっかりiPhoneとタッチペンで絵を描くことにハマっている。
iPhoneのイヤホンジャックにタッチペンを挿すだけ。これだけで準備完了だ。これはいい。今までなら、A4の紙や複数のGペン、2Bの鉛筆、消しゴム、ライト版などを準備していた。卓上のスペースも必要だった。でも、今はスマホ片手にタッチペンがあれば、どこでも絵が描けるし、いつ中断しても、片付けもいらない。本当に隙間時間に進められるところまで描いて、途中でやめられる。
しかも、若干、邪道で罪悪感に苛まれるんだけど、何度でもやり直せる。気に入らない線になっても、「戻る」ボタンひとつでやり直せてしまう。だから、何度でも気にいるまで線を引き直せる。これは大きな違い。紙にGペンで描いているときには、えいや、と覚悟を決めて線を引く。そして、これは元には戻せない。「あ、しまった!」と思っても、やり直せないのだ。そりゃあ、緊張感があった。デジタルには、そういう緊張感がない。気持ち的にはかなり楽になる。
2022年8月9日 息子に引かれる
最近、息子は学童でコロコロコミックスを読んでいるようだ。何の漫画か分からないが、そこにテケテケが出てくるらしい。「知ってる?」と尋ねてくるので、誰に向かって物を言っているのかと、予定にはなかったけど、絵にしてみた。息子に「どう?」と見せたら、ドン引きされた。リアルすぎたらしい。
そんなわけで、大分、iPhoneとタッチペンでのお絵描きに慣れてきた。段々、紙に描いているのとそんなに変わらない絵になってきた気がする。
2022年8月21日 情報リテラシ
しばしば、有名人が裏アカウントを作って、SNS上で誹謗中傷コメントをして、それが発覚して炎上するケースがある。最近もYouTuber界隈で少しだけそんな話題があって、炎上している……もとい、大抵の場合、言うほど炎上はしていなくて、「炎上」という記事が人を呼び込んで炎上に仕立て上げられている格好になっている。
何だろうな。今回、炎上している人が、結構、すらっと背が高く、サバサバしたキャラクタを演じる人物だったので、意外だった。今後の彼女のキャリアに、結構、ダメージがあるのかもしれない。自己愛が強い人というレッテルは貼られるのかもしれない。ボク個人としては「人として有るまじき行為」とまでは思わないけれど、運営も突き放した冷たいコメントを発信していて、どうなるのかなーと遠巻きに眺めている。
裏アカ流出というのは、よくニュースになるけれど、そのたびにボクは、どうして裏アカを作るのかなあ、と疑問に感じる。彼女、彼らにしてみれば、公式アカウントでは窮屈なのだろうか。常に業務としてブランディングして発信するのはしんどいのだろうか。あるいは、事務所に管理されて自由に発信ができないのか。プライベートな記事を仲間内で共有したいのか。いずれにしたって、流出して問題になるような書き込みをするのは、あまりにレベルが低い。一般人の書く狭い範囲のSNSだって、やっぱりそれなりに、第三者的な目を意識しながら情報発信する必要があると思っていて、特にボクは就職してからは、社会人として、自覚ある書き込みをしなきゃいけないな、と常々、気を引き締めている。それが影響力のある有名人なら尚更だ。情報リテラシが低いのだなあ、と思う。そして何より、一番の疑問は、どうしてバレるのか。やっぱり、身内に敵がいるということか。
こういうニュースは、勝手ながら、いろんなことを考えてしまうんだけれど、今や1億総情報発信時代。結局、彼女の失敗を他山の石として、特に若い世代の人には情報リテラシを学ぶ機会にして欲しいし、自分も改めて戒めていかなきゃいけないな、と思う。
2022年8月30日 ガシャドクロ推し!?
のん(能年玲奈)のYouTube『のんやろが!ちゃんねる』にて、「のん、妖怪に会いに行きました。」が公開されている。水木しげるの生誕100年を記念して、六本木の東京シティービューで「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」を開催しているらしい。のんが、とても楽しそうに妖怪を紹介しているので、動画を見ているこっちまで楽しくなる。
彼女は今回、何故か「ガシャドクロ」をもの妙に推しているので、ちょっとガシャドクロについて紹介しておきたい。
実はガシャドクロは比較的、新しい妖怪で、昭和になって妖怪本が出版される中で生まれたものだ。元ネタは歌川国芳の浮世絵『相馬の古内裏』で、十数メートル程もある巨大な骸骨が大宅太郎光国に襲い掛かっている。この浮世絵はすごくて、当時は蘭学の影響もあって、解剖学が日本に入ってきているので、かなりリアルな骸骨を描いていて、迫力がある。で、実は、この浮世絵のモチーフになっているのは、江戸時代の山東京伝『善知安方忠義伝』で、滝夜叉姫がたくさんの骸骨を呼び出して、大宅太郎光国を襲っているシーンなのである。歌川国芳は、このたくさんの骸骨を描かずに、巨大な1体の骸骨にして描いた。この迫力のある浮世絵に着想を得て、昭和の妖怪本の中で、たくさんの骸骨が合体した妖怪として、「ガシャドクロ」が説明されるようになった。
だから、元々の浮世絵『相馬の古内裏』に登場する妖怪は「ガシャドクロ」とは呼ばれていないし、当時の作品に、骸骨が合体する妖怪という物語が伝わっているわけではない。あくまでも、歌川国芳が浮世絵を描くときに、たくさんの骸骨を描くのではなく、巨大な1体の骸骨にデザインしたのである。骸骨をたくさん描くのが面倒くさかったのかもしれないし、「たくさんの骸骨」というのを「巨大な骸骨」にすることで迫力を出したかったのかもしれないし、その方が構図として面白いと思ったのかもしれない。いずれにしても、昭和になって、この浮世絵から「ガシャドクロ」という妖怪が着想されたのである。