2016年1月10日 これもひとつの親孝行か!?

行ってしまって、逃げてしまって、去ってしまって……で知られる年度末だ。ボクの怒涛の年度末も本日から開始。

これからフィリピンに出発する。今回は1週間の渡航だけど、帰国して1週間したら、今度はナイジェリアへの渡航が30日間、それからその2週間後にはスーダンの25日間の渡航が待っている。ほとんど海外に行って本年度が終わってしまう計算だ。誰がこんな人生を予想していただろう。

今までずぅっと知らなかったが、母親はボクに世界で活躍する人になって欲しかったらしい。ちぃ子(妻)に「こんな形で夢が叶った」と嬉しそうに語ったらしい。おっかしいなー。「医者か公務員か学者になれ」と言われて育ったような気がするんだけど……。ママン、実は密かにそんな夢があったんだねー。果たしてその夢が叶ったと言えるのかどうなのか……。いずれにしても、この仕事であっちこっちに飛び回って、ちぃ子やツクル氏(息子)には苦労を掛けているが、ひとつの親孝行になっているのかもしれない。

そんなわけで、ちょっとフィリピンに行って参る!! 1週間だと、もう、気楽な旅に感じてしまうボクである(笑)。

2016年1月10日 クラシック音楽と出会いの話。

クラシック音楽を聴くのは飛行機の中くらいだった。クラシック音楽って、1曲がものすごく長いことが多い。でも、日常、長時間、集中して音楽を聴く時間なんてそうそう確保できないわけで、たとえば、通勤中に聴いても、楽曲が最後まで辿り着かないうちにボクの方が職場に辿り着いてしまう。そんなことをちぃ子(妻)と話した。すると「え? 義妹が食事の時間はクラシック音楽をかけているらしいよ」とのこと。幼児教育のつもりだろうか。それなら、と我が家でもここ数日、真似をしている。ツクル氏(息子)の感受性にどういう影響があるのかは分からないけれど、ボクとしては楽しい時間をゲットした格好だ。

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小学館の『クラシックプレミアム』を創刊号から購読していた。海外にいる期間が多かったので、なかなか買えない期間も続いていたが、久々に買ってみた。ビゼーなんて知らないよ、と思ったら、「アルルの女」の前奏曲とか「カルメン」とか、曲はちゃんと知っていた。でも、ビゼーという名前には、全然、ピンと来ない。もちろん、ビゼーという名前は聞いたことがあるし、音楽家にそんな人がいるのも知っていたけれど、「あらま、この曲の作曲家なのね」てな具合だ。

こういう『クラシックプレミアム』みたいなシリーズはいい。ボク自身の恣意的な選択がなくって、順繰り、有名どころを楽しめるので、普通だったら出会わない出会いがある。本も、音楽も、絵も、テレビ番組もそうかもしれない。どうやって偶然の出会いを持ち込むか。結局、人間は好きなもの、知っているものしか見えていないので、その圏外にある諸々と出会うのは、実のところ、至難のワザである。その意味で、今回、『クラシックプレミアム』は背伸びして購入してみたシリーズである。残りの4号分を買えば50号が揃う。いろんな音楽家を満喫できたし、いい出会いもあった。なかなか楽しい。