2016年2月8日 ウェブサイト「日本神話・神社まとめ」

妖怪のツチグモを調べていたら、深みにハマって抜け出せなくなる。『古事記』や『日本書紀』だけじゃなくって、各地の風土記も読んでみたくなる。いずれにしても、朝廷に従わない豪族のことを「ツチグモ」と呼んでいたのだろうけれど、個人名になった途端、やけに女性の名前が多い。卑弥呼にしてもそうだけど、大昔の日本は女性シャーマンを首長に戴いているケースが多かったということなのだろうか。そういうパターンって、世界史を見てもあんまり見かけない気がするので、その辺を資料を通して確認したいな、と思っている次第。

そんな探索の途上で、「日本神話・神社まとめ」というウェブサイトを発見。いつの間にこんなウェブサイトが出来上がっていたんだろう。古事記・日本書紀と言えば、竹田恒泰さんの「皇室のきょうかしょ」というコラムの解説が多くて親切だな、と思っていたが、「日本神話・神社まとめ」もフランクかつ詳細に解説していて、読んでいて面白い。今後はこちらも参考にしようと思う。

2016年2月22日 ジャパニーズ・タイムでGo!!

夕刻、ナイジェリアより無事に日本に帰って来た。飛行機の中で寝なければ時差を解消できる、と見込んでいたが、ナイジェリアで不規則に暮らしていたこともあって、機内ではほとんどぐっすり眠ってしまった。結局、ドバイ時刻で過ごしてしまったので、明日以降、しばらくは時差ボケに苦しめられそうだ。

ナイジェリアからドバイに降り立つと感じるのは、文化的だなあ、ということ。スタバでコーヒーを飲んで、喫茶店の文化を取り戻す。そして、ドバイから日本に戻ってくると感じるのは、清潔だなあ、ということ。成田空港の整然とした空間で、やっと日本人に戻った、と実感する。先進国と途上国の差は、決して小さくはない。文化であり、教育であり、習慣だ。そこが解決されないと、多分、何をやっても途上国は途上国のまんまだ。

今、ナイジェリアのカウンターパートは「ジャパニーズ・タイム」というのを合言葉に活動をしている。いつの頃からそういう合言葉が生まれたのか定かではない。いつだって約束の時間に遅刻してくる彼らに、ボクが「ナイジェリアン・タイムでなくてジャパニーズ・タイムの10時に集合だ!」と言ったのが始まりかもしれない。そして、ボクはいつだって10分前行動を励行していた。ようやく1年経って、今では彼らも10分前行動だ。大きな意識改革。それから飛躍的に成果があがった。時間通りに物事が進む。当たり前のことだけれど、こういう小さなことが、実は技術や知識よりもとても大切なのだ、と思う。

2016年2月23日 寿司屋よりも本屋

文章をゆっくり書くと、それだけで日本語が上手になる。そんな記事がLivedoorニュースに載っていたので、心持ちゆっくりとタイピングしているが、さてはて。

昨日、ナイジェリアから家に帰ってきて、早速、本日、出勤している。現地では薄着で過ごしていたので、出掛けにコートを羽織るのを忘れてしまったが、思ったよりも寒くはなくって、意外と快適に過ごせている。

今日は本屋さんに行って、店内をぐるりと回って、平積みの本をチェックしなければならない。新しい小説が出版されているかもしれないし、きっと漫画も出版されていることだろう。海外勤務の多い同僚は、日本に帰ったら寿司を食べるとか、和食料理屋に予約したとか言っている。ボクにとっては、本屋を巡り、日本語に触れ合うことが何よりも贅沢な帰国の儀式である。日本語と触れ合いたいという気持ちの方が、食欲よりも強いのだと思う。

冒頭に戻るが、ゆっくりとタイピングすると、少し余裕を持って、俯瞰しながら、さも文筆家みたいな気分で文章が打てる。なるほど、こういうタイピングを習慣にすると、少しは違うかもしれないな、と自覚する。でも、何だか気恥ずかしいぞ、と思うボクもいる。さてはて。

2016年2月24日 人生をかけたアンコールのない舞台!!

ももいろクローバーZがNew Albumを2枚引っさげてやってきた。結構、「WE ARE BORN」なんて静と動の緩急があって、X JAPANみたいで格好いいと思うし、「マホロバケーション」もベースがノリノリで、曲調も変化に富んでいて、ももクロらしくって面白い楽曲なんだけど、ボクは「バイバイでさようなら」の一節にやられた。

「リハーサルがあったら きっと準備できた そんなの言い訳だ 人生をかけた アンコールのない舞台なんだ」

まさにその通り。いつだって、失敗するたびに、もっと準備期間があればうまく行った、と思う。でも、そうじゃない。人生は一度きり。そんな言い訳していちゃ、ダメだ。そんなことを考えさせられた。やるしかないじゃない!!

2016年2月25日 想像力。

散髪に美容院に行った。ナイジェリアに行く前に行ったが、ほとんど切らずにふんわりパーマだけにしていたので、随分と伸びた。ナイジェリアでは気にならなかったが、日本は湿気があるので、重たく感じる。今回は比較的短く切ってもらう。

インターン制度で、大学生が研修に来ていて、アシスタントに着く。ロッドとペーパ、輪ゴム、霧吹き、薬。それらをタイミングよく美容師さんに手渡さなきゃいけない。これってかなり想像力を要する作業で、その人の能力が透けて見える。

その昔、今の担当のサイバー嬢が、一度だけ、前任の鉄砲玉嬢のアシスタントとしてボクに着いたことがある。鉄砲玉嬢が望む口径のロッドを予測して、手際よく手渡していく。その中で、ボクがとても印象に残っているのは、おそらく、サイバー嬢、口径の予測がつかなかったのだと思うのだけれど、2つのロッドを掴んで差し出した。鉄砲玉嬢もしばらく2つのロッドを眺めて、どちらにしようかな、と悩んで、一方を選んだ。そういうタイミングが2回ほどあった。それ以外は淀みなく、スムーズに作業が進んだ。

つまり、鉄砲玉嬢もロッドの口径に迷うような微妙なタイミングがあって、サイバー嬢も決め兼ねて2つを差し出したわけだけれど、それ以外は、全て、鉄砲玉嬢の思考を先読みして、適切なロッドを手渡していた、ということだ。無言のコミュニケーションが成立していた。そんなサイバー嬢の素敵なアシスト風景を覚えていたので、鉄砲玉嬢が辞めるときに、次の担当者として彼女をオススメされて、ボクも了承した。

今回のインターンの大学生は、髪型と服装はまだまだ芋学生という感じだったけれど、アシスタントとしては悪くない感覚を持っていた。もしかしたら、素敵な美容師さんになるかもしれない。

2016年2月27日 ぼく、おっきくなったよ!!

最近のツクル氏(息子)は形容詞が大好きらしい。「おっきい」「ちっちゃい」、「ながい」「みじかい」、「たかい」「ひくい」を連発している。

今日は3人で夕食を食べていて、ちぃ子(妻)と「ツクル氏が大きくなったらあれをしたいね」「これもしてみたいよね」などと未来の話をしていたら、やおら、ツクル氏がベビー椅子の上に立ち上がると「ぼく、おっきくなったよ」と両手を広げて背伸びをする仕草。これにはビックリ。ちゃんと話を聞いている。しかも「大きくなる」という動詞を理解して、背伸びまでしてみせるのだから、子供の成長には日々、驚かされる。

実は、今朝も複雑なことを言っていた。我が家には木製の「トーマス」とトミカの「エドワード」があるが(どちらも機関車トーマスの登場人物!)、実は物語上は「エドワード」の方が大きい。でも、玩具としては「トーマス」の方が大きい。多分、そういう不思議な状況をボクに説明したかったのだろう。「エドワード」を指して「ちっちゃい」、「トーマス」を指さして「おっきい」と言った後に、今度はトーマスを指して「でも、ちっちゃい」、エドワードを指して「おっきい」などと滔々と喋ってくる。

小さくてもいろいろなことを考えているのだなあ。面白いなあ、子供って!!

2016年2月29日 待望の文庫化!!

Amazonで注文していた本が届いた。その中のひとつを紹介する。それは『シュメール神話集成』(訳:杉勇/尾崎享,ちくま学芸文庫,2015年)である。11月に出版されていたらしい。ナイジェリアに行っているタイミングだったので、本屋でチェック漏れしていた。偶然、Amazonで検索していたときに発見した。

実はシュメル・アッカド神話を勉強する上で、外せない書籍がある。絶版になり、入手困難な『筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集』(編:杉勇/三笠宮崇仁,筑摩書房,1978年)である。シュメル、アッカド、ウガリット、ヒッタイト、アラム、ペルシア、エジプトの文字資料を翻訳してくれていて、なかなか貴重。手に入らないわけではないが、今ならAmazonにて19,000円で購入できる。でも、高くてなかなか手が出せない代物だ。ボクが大学生の頃には、もうすでに絶版で、オークションで出回っている状況だったので、図書館で何度も借りて読んでいた。

電子書籍も普及した今、筑摩書房も、電子化するなり、文庫化して再販するなりすればいいのに、と思っていたが、ようやくシュメルの章の部分だけ、文庫化された格好だ。杉勇氏は随分前に亡くなっていて、今回、シュメルを担当した尾崎享氏の手で刊行された。この流れに乗っかって、アッカドやアラム、ヒッタイトやウガリットも文庫化されればいいのにな、と思う。特にアッカドの章には『エヌマ・エリシュ』も載っているので、是非、文庫化に期待したいところだ。頑張って、筑摩書房さん!!