2016年3月4日 男女平等って何だ!?
北川景子の「家事は男性にやってもらいたくない」発言に賛否両論という記事が載っていた。賛否両論というほど注目されていないのではないかも思うし、そもそも彼女の発言に共感するのも、反感を覚えるのも、個人のご自由だ、とボクは感じる。でも、敢えて書くべきことがあるなら、一方の考え方を押し付けて相手を批判するのはよくない、という点だ。特に「家事は分担すべきだ」とか「こういう考え方の女性がいるから女性の社会進出が進まない」という発言は間違っているな、と感じる。
本来、女性が「私が家事をやりたい!」と思うことも、「男性に任せたい」と思うことも、「二人で分担したい」と思うことも個人の自由である。それに対して「男女平等なのだから家事は分担せねばならぬ」と考えるのは大間違いだ。確かに、歴史的に女性が家事の大部分を担ってきた経緯はある。そういう経緯に対して「男女は平等なのだから女性が担うべきという価値観を押し付けてはいけない」という考え方は正しい。男性が「家事は女性がやるものだ」といって家事を拒否する発想は否定されるべきだろう。でも、「私が家事をやりたい」「男性に任せたくない」という考え方は否定されるべきではない。その辺を勘違いしている人がいる。
「専業主婦」だって、本人が希望するのならいい。その反対の「専業主夫」だっていいわけで、「専業主婦」がダメなのでも「専業主夫」が望ましいのでもなく、どんなあり方もオッケィだという共通基盤を構築することが一番大事である。
だから、北川景子の「家事は男性にやってもらいたくない」という発言に対して「分かる、分かる。私もそう思う!!」と共感するのも、「えー、私は男性と分担したいよ!」という立場をとるのも、もっと踏み込んで、「いやいや、私は男性にやらせます!」と宣言するのも個人の自由だ。でも、いずれの立場も否定しないということが本当の平等である。
最近、ネット上の意見が変な風に感情的で、論理的じゃない「気持ち」で溢れていると感じる。