2021年3月11日 各種ウェビナーの聴講は仕事として認めるべきか否か問題
新型コロナウイルス感染症が流行して、逆説的にいろんなことのオンライン化が進んだ。それは歓迎すべきことだ。でも、少し気になることもある。今日はそれについて書いてみたい。
最近、いろんな会議がオンラインになって、自席で参加できる。あるいはウェビナーと題して、世界中の人と繋がれて、いろいろな人がオンライン研修やウェビナーを開催する。こういうのも自席からアクセスできる。便利と言えば便利だけれど、情報過多になっている気がする。今までだったら参加しなかったはずの会議や研修、セミナーに容易にアクセスできるので、猫も杓子も参加するようになった。ともすれば、職場の半分くらいの人が、イヤホンを耳に、ふむふむ、とばかりにウェビナーを聴講している。
たとえば、ね。同じ職場から5人も6人も「会議に行ってきます!」なんて出掛けようものなら、課長が「待て、待て! そんなにみんなで行くな」と言うはずだ。でも、自席で会議を聴講したり、研修やウェビナーにアクセスできてしまうと、本来、やるべき自分が抱えている業務と、会議や研修の聴講の線引きが曖昧になる。
知らないよりは知っている方がいい。だから、折角の機会だから聴講しよう。多分、そういう発想なのだろう。でも、何を聴講するにも時間コストは掛かる。時間コストを投じてでも知っておくべきことなのか。それをちゃんと考えた方がいい。
「会議で発言しないのは参加していないのと同じ」とはよく言われる。折角の機会だから情報を得るために聴講しようというのは、もっとちゃんとその必要性を精査しないといけない。最近、みんな、いろんなウェビナーを聴講して、それで働いた気になっている。生産性が下がっていないか?