2014年4月2日 アヴェスター文字を右横書きで印字できないで誤魔化した件

最近、コーヒー飲み過ぎだなあ。どうしたもんか。

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ちょっとマニアックな話になるが(や、いつだって比較的マニアックなんだけど!)、2009年、Unicode 5.2.0からアヴェスター文字が登録されている。でも、ずぅっと、それに対応するフォントが見つからないので、困ったなあ、と思っていた。そうしたら、ahuramzdaというフォントがあることを発見した(ahuramzda)。

そんなわけで、急ぎ、ファンタジィ事典のゾロアスター教関連の項目を修正しよう、と思い立って作業を進めてみたら、それはそれで困った事態が発生した。

アヴェスター語って、アラビア語やヘブライ語と同じ「右横書き」だ。だけど、どうもunicode上、そういう仕様になっていないらしく、そのまんま文字を入力しても、「左横書き」で表示されてしまう。つまり、本当はabcと打ちたいのに、cbaになっちゃう、みたいな不都合だ。だからって、CSSで書字方向を制御するdirタグでコントロールしよう、と思ってやってみても、最初の仕様上、「左横書き」になっちゃっているので、「右横書き」に設定しても、「左横書き」のまんま、変更されない。

どうしたもんか、と悩んだ末に、直接、文字としてはcbaと打ち込んで、abcと印字させる、という裏ワザに打って出る。うーん。閲覧側としては正しく印字されて見えるけれど、html上は正しくないよなあ。どうしたもんかなあ。個人的にはものすごく気持ちが悪いなあ。

というボクのもやもやした気持ちが伝わるかしら。や、マニアック過ぎて伝わらないよなあ。うぇっへっへ。

2014年3月30日 君はミャンマー語を読めるか!?

そんなわけで、本日、ファンタジィ事典に「ザジャー・ミーン」、「ミーン・マハギリ」、「シュエ・ナベ」を更新。ミャンマーの項目の拡充に努めている今日この頃だ。そのうち、ミャンマー文字が発音できるようになるんじゃないかしら。今は、全ッ然、文字として認識出来ていないからなあ。どうやって発音するのか、さっぱり分からない。

ついでに、言語の話。ボクは、言語って発音できるというレヴェルと、読解できるというレヴェルがあると思っている。文字が発音できる、というのは、まず、言語を知るための第一歩だ、と思う。ボクからすれば、アラビア語なんか、全ッ然、読めない。発音できない。くるくる文字のミャンマー語もそうだ。文字として認識できない。アイルランド語なんかは文字としては認識できても、発音はできない。でも、古代ギリシア語とかラテン語だと、ほとんど文字と発音が一対一対応なので、読みやすい。ロシア語もそう。フランス語は、ちょっと難しい。でも、ルール化されている。英語はイレギュラな発音がたくさんあって、ルール化されていないので、実はかなり難しい。先日も「いいとも」でTyrannosaurusの発音をやっていて、誰も読めなかった。正解は「タイラノソー」。日本じゃ「ティラノサウルス」と読んでしまうけど、暴君を意味するtyrant(タイラント)と同じ、と思えば「タイラノソー」になる……かなあ。難しいなあ。英語は難しい。

そんなわけで、ミャンマー語。これは、まず、文字認識が難しい。見慣れない文字だ、というのもあるんだけど、文字と記号がくっついて、形が変わっちゃう。アラビア語みたいなもんだ。しかも、発音も難しい。ある程度、ルールはあるみたいだけど、文字の組み合わせによって、同じ文字でも発音の仕方が変わっていく。その辺が、結構、複雑だ。

ミャンマー語については、日本じゃ、あんまり教科書的な本もないし、解説してくれるウェブサイトも少ないので、完全に独学というか、切り拓くイメージで読んでいるから、実のところ、正しいのかどうなのか……。せめて、音声発音してくれるウェブサイトみたいなのがあればいいんだけど。でも、まあ、IPAを手掛かりに、細々と頑張っているし、これからも頑張っていこう、と思う。

2014年3月29日 37人のナッの首領たち

久々にミャンマーの妖怪について調べよう、と本格的に英語の本を読み始める。『The Thirty-Seven Nats』という本。休日にヤンゴンの古本屋さんで出会った本だ。

ウェブサイト『ヘタっぴなアルコール蒸留』は「創作と神話を楽しむウェブサイト」なので、ちょっとマニアックだけど、ミャンマーのナッについて、整理している途中の情報を挙げておこう。
※ミャンマー文字はMyanmar3フォントをダウンロードしてください。

Wikipediaで、ミャンマー語の発音の仕方から勉強するわけだけど、例えば、သိကြားမင်းはミャンマーの国際音声記号にすると「ðədʑámɪ́ɴ」ということになる。これをカタカナ化しようと努力すれば、「ザジャー・ミーン」といったところか。今まで、ウェブサイトの情報から「ダジャー・ミン」と書いてきたんだけど、「ð」は「that」の「th」であって、「ザッツ」とカタカナ化することを思えば、「ダ」ではなくって「ザ」だよなあ。それから「ɪ́」も長い音らしいので、長音にしてみた次第。そんなやり方を踏襲しながら、မင်းမဟာဂီရိ(ミーン・マハギリ)、ရွှေနဘေး(シュエ・ナベ)、と次々に項目を追加しようと画策中。「37人のナッの首領たち」なので、こうやって続けていけば、そのうち37項目がアップできるはずだ。

シュエ・ナベはボクのこれまでの雑記の中では新登場……かな。シュエ・ナベはナーガ(大蛇)の娘らしく、大蛇の冠をかぶっている。絵によっては、磯女みたいに、首から下が大蛇、というパターンもある。そして、驚くべきことに、彼女はミーン・マハギリの奥さんらしい。ジャングルに姿を隠していたマウン・ティン・デ(人間のときのミーン・マハギリ)は、ジャングルの中で彼女と出会って、恋をしたらしい。そして双子の息子をもうけたようだ。

多分、これって、後づけの神話なのだと思う。古くからあったナーガ信仰と女神の神話を、次第に勢力が大きくなってきたミーン・マハギリの神話とくっつけたんだと思う。こうやって、ミーン・マハギリの奥さん、というポジションについたことで、シュエ・ナベは「37人のナッの首領たち」のメンバに仲間入りだ。

彼女の双子の息子たちであるတောင်မကြီး(タウンマジ)とမောင်မင်းရှင်(マウン・ミーン・シン)も、「37人のナッの首領たち」のメンバになっている。この双子の兄弟は、ピューの徴税官として、それぞれ南北を司っていた。けれども、あまりに強力なので、時の王に恐れられ、殺し合いのボクシングを命じられる。その結果、相討ちとなって両者ともに死んでしまい、その後、悪霊ナッになったという。

彼らは6本腕で、このフォルム自体は、おそらく、ヒンドゥー教の影響を受けている。この双子の兄弟も、ミーン・マハギリやシュエ・ナベとは無関係にピューで崇拝されていたナッなのであって、ミーン・マハギリのファミリィになることで、公式のパンテオンに統合されていったのだろうと思われる。

そんなわけで、段々とミャンマーの妖怪について、整理出来てきているかな、と思っている。文献が英語なので、ちょっと苦しいよなあ(笑)。

2014年3月3日 「ケルベロス」って英語じゃ「サーベラス」!?

世間はひなまつり。コンビビもスーパ・マーケットもデパートの地下も桜餅ばっかりが並ぶ。ボクは桜餅、大好きだけど、こんなに桜餅ゴリ押しで来られると、ちょっと引く。うーん。

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ギリシア・ローマ神話の「キュクロープス」って、英語では「Cyclops(サイクロプス)」と発音する。もしかしたらゲームや小説なんかでは「キュクロープス」よりも「サイクロプス」という表現の方が多いので、「サイクロプス」という表現の方が有名かもしれない。

今日もたまたま、辞書を調べていたら、「ケルベロス」って、英語では「Cerberus(サーベラス)」って発音するらしい。プチ衝撃の事実ってヤツだ。ビックリした。外国の人に突然、「サーベラス」って言われても、きっとボクはピン、と来ないだろう。

「ケンタウロス」も「Centaur(セントール)」だからなあ。ナルニア国物語で「セントール」って呼ばれていて、子供の頃、戸惑ったのを覚えている。

そんなわけで、英語発音と原語発音は全ッ然、違うのだなあ。その辺も、しっかりフォローしていこう。うむ。