2014年6月2日 期待大!?
フィリピンでボクたちが何をやってきて、これからどんな風にプロジェクトを進めていくのかをみんなに報告した。
意外と今回のプロジェクト、みんなの期待が大きいことにびっくりした。どうやら、我が社は弱小企業ながら、社会的には大いに期待されているらしい。それもこれも、先輩方のこれまでの尽力があってのことだ。過去のプロジェクトが成功している。そういうのが評価されて、今がある。ボクは今、そういう場所に立っているのだ、と思うと、畏れ多くって、息が詰まりそうになる。こういう信頼関係が崩れるのは一瞬だ。どこかで相手の期待を裏切ったら、それでおしまい。そうならないように、気を引き締めて頑張らなければならない。
2014年6月2日 政権交代とプロジェクト!?
アキノ政権はあと2年で終わる。政治か変わると、フィリピン国内で展開する事業もがらがらぽん。大きく路線変更する可能性もある。そういうことも睨みながら、ボクたちは海外案件を進めていくわけだから、なかなかシビアだ。まあ、日本だって、民主党から自民党になって、プロジェクトの内容も大幅に変わったと言えば変わった。急にインフラ事業に予算がついたもんね。フィリピンも日本も似たようなもんか。そんなことを考えながら、仕事をしている。ああ、ボクも大人になったなあ。ふふふ。
2014年6月1日 マーキュリー・ドラッグ!?
ちょっとだけ、マニアックな話。
マーキュリー・ドラッグ
フィリピンでよく見かける薬屋さん。マーキュリー・ドラッグ。どうも、フィリピンでは古参のチェーンの薬屋さんらしいけど、何でマーキュリーなんだろう。
ギリシア・ローマ神話じゃ、ヘルメース(メルクリウス)に薬と関係のあるエピソードってない。医学とか薬学だったら、絶対、アスクレーピオスかアポッローンだ。特にアスクレーピオス教団なんか、当時のお医者さん集団だし、古代ギリシアで「アスクラピア」といえば、病院と訳される。
きっと、ヘルメースの杖とアスクレーピオスの杖が似ているから、創業者が間違えたのだろうな、と想像する。どうだろね。
2014年6月1日 お土産を買う!?
日曜日なので自由にのびのび。ようやく日本に帰るので、今日はお土産を大量に買い込む。フィリピンは果物王国。マンゴー、バナナ、パイナップル……。でも、さすがにそういうのは持ち帰れないので、フルーツの粉末ジュースやゼリーにする。うーん。どうだろか。まあ、こんなお土産で、会社のみんなには納得してもらおう。
飛行機のエクセス料金も馬鹿にならないので、なかなか思い切ってお土産を買えない状況だ。いっそのこと、エクセス料金は会社持ちじゃなくって、個人持ちにしてくれれば、気持ちよく買い物できるのになあ。とは言え、現地スタッフから、大量の紙の資料をもらってしまったので、これが大きく影響している。この辺が微妙なところなのだな。でも、ボクは自分でエクセス料金を払ってでも、好きにお土産を買って帰りたい。
2014年5月31日 リトル・トーキョー
リトル・トーキョー in マカティ。そこら辺の日本よりもずぅっと日本っぽい町だ。でも、フィリピン人が着物で接客する。ものすごい不思議な世界だ。
食事中、ふと、ケンさんが一人の店員を呼ぶ。「あなた、日本語、分かるよね?」。彼女は「少しだけ」と答えたが、その後、ケンさんの質問にペラペラと答える。
「こういうトラップがあるから、不用意に日本語で話していると危険です。まあ、私は、何となく、ああ、彼女は日本語が分かっているな、と。そんな気がしながら話していましたけど。そのうち、雰囲気で分かるようになりますよ!」。そんなもんだろうか。
2014年5月30日 「何となく伝わっちゃう英語らしきもの」で1時間
本日はレポート・ミーティング。約1か月間の成果について報告する。
今日は英語でプレゼン。1時間くらい喋りっぱなし。現状の課題と、それに対する提言。結構、ボクとしては辛辣なコメントをしたと思う。でも、総裁もスタッフも、みんな、ボクの報告を真摯に聞いていた。こんなに手応えを感じたプレゼンテーションは初めてかもしれない。多分、団長のエヌ井さんがいろいろとアドバイスをしてくれたのがよかったし、その上で責任校正で自由にやらせてもらえたのが良かった。お陰で、のびのびとプレゼンできた気がする。英語なんか全ッ然、メチャクチャだ。喋られない。でも、「何となく伝わっちゃう英語らしきもの」でも、充分に勝負できるのだ、ということを、実感した日だ。
さあ、明日はマニラだ。そして、月曜日にマニラにてレポート・ミーティングをすれば、ようやく日本に帰国できる。ああ、36日間。結構、長くって、へヴィであることよ。
2014年5月29日 大きな成果だね!!
約1か月間、カガヤン・デ・オロで働いてきたけど、本日、ようやく全てが形になってきた。彼らが今後、維持管理していくだろう施設の図面が出来上がったのだ。ボクたちのノウハウが凝縮された図面。Nethさんの渾身の作だ。また、今後の調査計画書も出来上がってきた。最後の分析方法についての記述はイマイチだけど、調査方法やスケジュールなんかは、ボクの意図していたものに近いものになっている。Vianyさん、お疲れ様。この計画を示しながら、Jackに、このスケジュールどおりに作業を進められるかと訊いたら、「問題ない」との回答。彼が大丈夫だと言うのだから、安心して任せられるというものだ。明日はレポート・ミーティング。是非、これらの成果を引っ提げて、総裁に報告しなくちゃ!!
PowerPoint作成。夜中の12時頃に、カリス嬢からスライドの完成版をもらって、その後のボクはプリンタと格闘する。会社の安いプリンタは、なかなかボクの言うことをきかない。勝手に途中で停止したり、大量に紙を吐き出したり、しわくちゃになったり……。そんなプリンタ氏を相手に、ほぼ徹夜で資料を印刷する。こういう労働って、無駄である。会社に戻ったら、早急に改善提案をしよう。多少、高いプリンタでも、こういう作業負担が軽減された方が、効率的だ、と思う。このプリンタとずぅっと付き合っていくのは不合理である。
2014年5月27日 カップヌードル祭り
本日はMacasandigの事務所で、昼からはカップヌードル祭りを開催だ。フィリピンにもたくさんのカップ麺が売っている。でも、クオリティは低い。内容量も一定じゃないし、味も均一じゃない。大体、量が少ない。ここはやっぱり日清カップヌードルだよね、ということで、アヤラ・モールで調達してきたカップヌードルでスタッフ一同をおもてなし。
奥さんがフィリピン人のケンさんが「フィリピン人には絶ッ対にシーフード味ですよ!」と譲らないので、シーフード味を多めにセレクト。でも、ボクはやっぱりオリジナルが好きなので、オリジナルをチョイス。カレー味も買ってみたら、意外とチャレンジャが多く、カレー味を試している。
フィリピン・スタイルはカップヌードルにご飯だ。彼らは勝手にご飯を炊いて、カップヌードルをおかずにご飯を食べている。ものすごい食欲である。
カップヌードル祭り
2014年5月27日 スタート地点に立つ。
しばしば、「目的」と「手段」を取り違える。でも、それにしたって、そういう受け取り方をするのか、と思って、ボクとしては衝撃を受けた日だ。
今まで、フィリピン人に対して、いろんなデータの収集とまとめ方を伝授してきたつもりだった。ようやく、彼らも動き出して、あっちこっち現場を歩き回ってはデータを計測して、いろんなデータが集まってきた。それらを全部、一つの地図上に落とし込む。どこに課題があるか、可視化するためだ。そうして、いろんなことが分かってきたなあ、と思っていた。それでボクが「これで課題が見えてきたでしょう?」と訊いたら、きょとん、とされてしまった。「どういう意味ですか?」と訊き返して来たのは、チーム・リーダの女性。「課題が分かったんだから、改善のための計画を立てよう!」と言ったが、ぴん、と来ていない模様。そこで「例えばね……」と説明したら、ようやく合点がいったらしい。「ああ、言っている意味が分かった!」と手を叩いている。「それで今までこのデータを集めていたのか!」
要するに、今まで、目的も分からずに現場に出向いて、測定して、データ整理をしてきた、ということなのだろう。そう思うと、よくもまあ、ここまで頑張って付き合ってくれたよなあ、と思う。そういう意味じゃ、ここからが本番なのだ。データは集めているだけじゃ、意味がない。分析して、結果が出て、改善に繋げる。1か月やってきて、ようやくスタート地点に立った。その認識を、多分、今日、彼らと共有できたのだ、と思う。
2014年5月25日 タクシー・ドライバに吹っ掛けられて……
日曜日。本日のエヌ井さんは議長と接待ゴルフ。これも大事なお仕事だ。何しろ、議長の本音が聞けるかもしれない。いつだって、こういうところから次のビジネスが誕生するのだ。ゴルフが出来ないボクたちは後から合流だ。
カガヤン・デ・オロと言えばパイナップル。ブゴ地区には大きなデルモンテ社の工場があって、ブキドノン州で採れたパイナップルを加工して世界各国に輸出している。そのデルモンテ社のゴルフ・コースである。
ホテルでタクシーを捕まえてゴルフ場に向かう。当初の交渉ではゴルフ場までガソリン代込みで800ペソという話で乗り込んだんだけど、到着したら1100ペソを要求される。800ペソにはガソリン代は含まれないとか言っている。英語がうまくないボクは車内で大混乱。結局、ドライバに吹っ掛けられるまんま、うまく対応できずに1100ペソを支払ってしまった。クッソゥ。でも、元々、チップ込みで1000ペソを払う予定だったのを、チップは払わずに降りたので、100ペソの出費、とも言える。まあ、いいか。
こういう小さなや交渉事がうまく出来るようになりたいものだ。そうなれば、本当の一端の旅行者だ。うーん。難しいなあ、海外。
2014年5月24日 本屋さん散策!?
土曜日。やっとお休み、という感じ。さすがに疲労が蓄積してきた。風邪もなかなか治らないし、午前中はずぅっと寝ていた。お昼頃から本屋さんを散策。3か所くらい本屋さんを巡る。神話・伝承の本がないかなあ。地図も買いたいよなあ。そんなこんな。
GOOGLE先生って便利だ。BOOK STOREで検索したらカガヤン・デ・オロ市内の本屋さんがたくさん引っかかったのだ。それを順番に潰していく旅だ。結局、神話・伝承の本は見つからず。でも、タガログ語の辞書を買う。ASUWANG(アスワン=フィリピンの吸血鬼!)とかNUNO SA PUSON(ヌーノ・サプソン=蟻塚の妖精)とかの意味をタガログ語の辞書で確認できたので、結構、マニアックな単語も掲載されている辞書だな、と思って購入したのだ。
それにしても、フィリピンに来てまで、ボクは本屋さん散策をしている。もう、半ば病気だな、と思わないでもない。
2014年5月21日 蕎麦パーティ
折角、ボクたち日本のチームがフィリピンに来ているのだ。現地スタッフに日本文化を理解してもらいたい。だから、お昼は盛大に蕎麦パーティを開催。チーム20人分を茹でるのは、ちょっと大変だ。しかもIHなので、火力が弱い。停電が頻繁に起こるこのカガヤン・デ・オロ市で、オール電化のキッチンにしてしまうなんて、Boyさんはチャレンジャだ、と思う。本日も計画停電が予定されているので、時間を気にしながら蕎麦を茹でる。
概ね、大好評だ。ワサビも海苔も準備して、麺汁も準備して、本格的に蕎麦パーティ。気が付いたらチームのスタッフだけでなく、総裁や副総裁、その他幹部の連中まで情報を嗅ぎつけてやってきて、盛大なパーティになる。
ああ、楽しいなあ。こういう企画だったら、いくらでも出来るなあ。
2014年5月18日 宗教って何だろうね。
フィリピンでばたばたしているうちに、妹君が無事に出産したらしい。妹君とはいつもすれ違いだ。結婚式のときも、ボクはミャンマーに派遣されていて出席できず。今回もフィリピンに滞在中でお見舞いには行けず。そのうち、へそを曲げられないか、とちょっと心配になる。まあ、いいや。おめでとう。遠方よりお祝い申し上げます。
そんな喧騒とは無関係にこちらは相変わらずのフィリピン暮らし。LIMKETKAIセンタまでウォーキング。2013年に爆弾テロルがあった場所にも立ってみる。ここでお医者さんのグループがたくさん死んだのだ。どうしてイスラームとクリスチャンは仲良くできないのか。そもそも、宗教って、何だろうね。バカみたいじゃん。
庶民のガイサノで洋服を購入。半ズボンとYシャツ。それから水着。来週くらいに海に行こうか、という話がチームで持ち上がっているので、準備しておかなければ!!
2014年5月15日 説明して理解を求める。
一般的には、発展途上国の場合、CS(顧客満足)の視点が欠如していると言われている。多分、現時点ではそこまでの意識がない、ということだと思う。でも、カガヤン・デ・オロの人々は結構、その点はしっかりしている。作業するときに、顧客に何らかの影響が出るな、と判断したら、すぐに家々を回って、丁寧に説明して、了解をもらっている。それから作業を開始する。その真摯な姿勢には頭が下がる。作業そのものは、全部、ボクの指示なのだから、尚更だ。
ボクも、日本で施設の設計をしていたときに、事前調査で現場を歩いたことがある。ここで工事をしたら、この辺の家は数時間、車両の移動が出来なくなるなあ、と思って、ためしに数件、ヒアリングをしてみた。特に工場があって、トラックの出入りがありそうなところは、車両移動の可能性とか、希望の工事時間があるのかとか、その辺を訊いてみた。結構、ピンポンを押すのも勇気がいるし、導入部の説明が大変だった記憶がある。でも、その甲斐あってか、工事の際、どの家も非常に協力的だった、と工事部隊から報告を受けた。
何事もそうだけど、事前に丁寧に説明しておくことが大切だ。それが無駄な争いを回避することに繋がる。カガヤン・デ・オロの人々は、小さなことでも、ちゃんと顧客に説明している。いいことである。
2014年5月13日 なかなか厳しい状況です!!
フィリピン航空にドタキャンされて、成田に足止めされていたカリス嬢と本日、合流。これでようやくチームが全員揃った。ケンさんとカリス嬢は総裁に挨拶に行ったので、エヌ井さんとボクはMacasandigの事務所で、先週までの調査結果の報告である。改めて、これまで実施してきた調査方法や考え方についておさらいする。これで少しは理解が深まっただろうか。
午後、ケンさん、カリス嬢と合流。改めてMacabalanのパイロット・エリア、San LazaroやRER Subdivision Phase Iのエリアを視察する。
San Lazaroの水溜りは相変わらずだ。誰も通報していないし、直さないのだろう。村人たちが水溜りに石を並べていて、歩行者通路みたいなものが形成されている。生活の一部になってしまうくらいに、ずぅっと漏水していたのだろう。実のところ、漏水している水は無料なので、使いたい放題だ。
RER Subdivision Phase Iでは、消火栓を開けてもらったが、いつまで経っても濁ったままの水が出続ける。10分経過しても、色は変わらない。うーん。なかなか厳しい現状である。
2014年5月12日 百戦錬磨のケンさんもドン引きの惨状にさあ、どうなる!?
本日はスラムの村へ。施設の管理状況はひどい状況だ。何年も触っていないような感じ。扉を開けたら、大量のゴキブリがわらわらと飛び出してくる始末。この惨状に、国際ビジネスは百戦錬磨のケンさんもドン引きだ。「ちょっと、これは予想以上に酷い。最後の発表では厳しい言葉になるかもしれない」などと呟いている。村の奥まで踏み込もうとしたら、「これ以上入っちゃいけない。病気になりますよ」と制止された。それっきり、ケンさんは車の中から出て来なくなってしまった。
エヌ井さんとボクは奥まで踏み込んで行きたかったのだけど、ちょっと躊躇して、二人で顔を見合わせて、それから車に戻る。うーん。どうなる!?
飛行機にドタキャンされたカリス嬢だったけれど、夕刻、無事にホテルについたらしい。連絡を受けて、安心したのか、ケンさんの食欲が回復した(笑)。
2014年5月11日 庶民のガイサノで洋服を購入!!
庶民のガイサノで洋服を購入。何しろ205ペソだ。日本円で本日のレートで490円くらい。これは安い。買いだ。さすが、庶民の味方のガイサノだ。洋服なんて現地調達で充分だなあ。これだって、選んで買ったから高いのであって、選ばなければもっと安いのだ。
2014年5月10日 教育と誠実さ
フィリピンに来て10日くらいが過ぎた。土曜日が来て、ようやく「日々の雑記」をWordに落とし込む。それだけで、少しだけ、気持ちを整理出来るから不思議だ。フィリピンでの出来事を整理して、落とし込めた。
* * *
今回のプロジェクトでは、日本から最新鋭の機材を持っていった。でも、結果は不明確だ。何とも言えない感じ。ボクの使い方が悪いのか、そもそもの機械の性能がそういうものなのか、それなりに結果を評価するのに経験が必要になるのか。いずれにしても、明確にズバッと結果を示してあげられない。どう評価して、どうやって伝えようか。悩ましい。ケンさんは「嘘でもいいから言い切ることが大切だ!」と言う。「曖昧なポーズは見せない。これはこうだ!と言ったって、誰も分からない!」。まあ、そうだろうな、とは思う。こちらが教える側なのだから、そうあるべきだろう。先生が曖昧じゃ、生徒は大変だ。でも、一方では、そういうのは誠実ではない、とも思う。難しいところ。もう少しだけ、悩んでみよう、と思う。
2014年5月8日 当たり前が通じないのが海外だ!?
何事も積極性が大事である。特に海外でのコミュニケーションはそうだ。今日は比較的、カウンタ・パートと喋れたな、という感じ。レンタカーのドライバとも、支払いや明日の予定について、何とか交渉出来ている。漏水調査のコツを覚えてきた。フィリピンのスタッフはもちろんのこと、ボクも要領が分かってきた感じ。コツが分かれば、多少、スムーズだ。少しだけ、希望の光が見えてきた。ミャンマーに派遣されていたときには、どうやって絡んでいけば分からず、一歩、引いていた。今回は、多少、自分のペースを持ち込んでやれている。
* * *
それにしても、フィリピンのスタッフに、効率的にやろう、という精神性がないので辟易だ。その辺は文化なのもしれないし、教育なのかもしれない。日本人が真面目すぎるのかもしれないし、教育されているのかもしれない。みんな、のんびりだし、思い思いに行動している。分担とか、引き継ぎとか、報連相の類いはない。誰かがどこかで作業が終わっても、それに満足して完了の連絡はない。当然、次の作業に移動するサインも出ない。しばらく待っていて、こっちが「フィニッシュ?」と聞くと「おお、イエス」と指を立てて笑う。とっくの昔に終わっていたらしい。終わったのなら、他のメンバに完了の旨を伝えてくれ。みんな、君を待っているのだ。その辺のシステマティックなやり方を、今日はホワイトボードで一所懸命説明するボク。きっと、こういうことが、海外で仕事をする、ということなのである。当たり前は通じない。
2014年5月5日 男女共同参画って何だ!?
日本だと、管理職って男性ばっかりというイメージがある。でも、フィリピンじゃ、女性スタッフが要職に就いている。ここじゃ、総裁が女性だし、会議の出席者の半分以上は女性だ。会議に出てくる人というのは、それなりのポジションの人だ。その点じゃ、日本よりも進んでいる。
しかも、みんな、結構、若いように見えて、実は家に帰れば子供がたくさんいるのだ。それでも、ちゃんと仕事と育児が両立出来ている。不思議。フィリピンじゃ、家族が多いからなのかなあ。もう、親類縁者が数えきれないほどいて、誰が誰やら分からないくらい。みんなで仲良く暮らしている。そういう家庭で、みんなで子育てするシステムなのかもしれない。核家族だと、なかなか難しいよなあ。
* * *
カガヤン・デ・オロにはワインはないらしい。エヌ井さんはご不満らしい。ワインを求めて毎日、彷徨っている。それでも、ちゃんとしたワインが飲めていない。