2022年2月14日 令和の時代に「妖怪バラエティ」!?

2月13日にフジテレビで『妖怪ランキング大百科 鬼強い!鬼とヤバいもののけたちが大集合!』という特番が放送された。何故か、劇団ひとりとアンタッチャブルがMCを務め、ゲストとして、平成ノブシコブシの吉村、小芝風花、丸山桂里奈、そして荒俣宏大先生が出演していた。独自の視点で妖怪たちをランキングして、それらを紹介していくというスタイルで、『まんが日本昔ばなし』や『妖ばなし』など、他局の映像もふんだんに使っていて、ちょっと面白かった。自らを「妖怪バラエティ」と銘打っている点も、とても斬新だ。果たして、そんなバラエティが成立するのか。どのくらい視聴率を獲得したのだろうか。

妖怪に対する解説としては、及第点というところか。変に特徴的なところをピックアップしている点がクエスチョンだ。たとえば妖怪「クネクネ」が紹介されたときに、小芝風花が「あ、クネクネ、知っています。これ、メチャクチャ怖いですよ?」と前振りしたのに、その後の解説で、イマイチ、その怖さが伝わる映像になっていなかったのがその最たる部分で、多分、それぞれが思い描いている妖怪像と、解説者が狙っている妖怪像に少しずつ、ズレがあった。番組構成上、面白い部分だけを引っこ抜いたせいで、ちょっとずつズレている。そんな印象を持った。

でも、今は80年代じゃない。令和の時代にこんな「妖怪バラエティ」を3時間でやってみようという心意気は買える。いい方向性。