2016年3月4日 男女平等って何だ!?

北川景子の「家事は男性にやってもらいたくない」発言に賛否両論という記事が載っていた。賛否両論というほど注目されていないのではないかも思うし、そもそも彼女の発言に共感するのも、反感を覚えるのも、個人のご自由だ、とボクは感じる。でも、敢えて書くべきことがあるなら、一方の考え方を押し付けて相手を批判するのはよくない、という点だ。特に「家事は分担すべきだ」とか「こういう考え方の女性がいるから女性の社会進出が進まない」という発言は間違っているな、と感じる。

本来、女性が「私が家事をやりたい!」と思うことも、「男性に任せたい」と思うことも、「二人で分担したい」と思うことも個人の自由である。それに対して「男女平等なのだから家事は分担せねばならぬ」と考えるのは大間違いだ。確かに、歴史的に女性が家事の大部分を担ってきた経緯はある。そういう経緯に対して「男女は平等なのだから女性が担うべきという価値観を押し付けてはいけない」という考え方は正しい。男性が「家事は女性がやるものだ」といって家事を拒否する発想は否定されるべきだろう。でも、「私が家事をやりたい」「男性に任せたくない」という考え方は否定されるべきではない。その辺を勘違いしている人がいる。

「専業主婦」だって、本人が希望するのならいい。その反対の「専業主夫」だっていいわけで、「専業主婦」がダメなのでも「専業主夫」が望ましいのでもなく、どんなあり方もオッケィだという共通基盤を構築することが一番大事である。

だから、北川景子の「家事は男性にやってもらいたくない」という発言に対して「分かる、分かる。私もそう思う!!」と共感するのも、「えー、私は男性と分担したいよ!」という立場をとるのも、もっと踏み込んで、「いやいや、私は男性にやらせます!」と宣言するのも個人の自由だ。でも、いずれの立場も否定しないということが本当の平等である。

最近、ネット上の意見が変な風に感情的で、論理的じゃない「気持ち」で溢れていると感じる。

2016年3月4日 スーダン。

お仕事でスーダンに行くことになった。いよいよ明日、出発だ。

いつだって、初めての国は緊張する。しかもスーダンと言えば南スーダンが独立して、国境付近はまだ揉めている。内戦もしている。イメージはあんまりよくない。

それでも、エジプトのすぐ南にあって、古代エジプト時代の遺跡があったりする。世界史的には、あのクシュ王国の舞台だ。それを聞いただけで、少しだけ素敵な国に思えてきて、少しだけ楽しみになるから不思議。

さてさて。頑張ろう。ナイジェリアに次いでアフリカ2か国目だ!!

2016年3月6日 黄金の駱駝

昨夜、スーダンに向けて出発し、アブダビ空港にて乗り継ぎ。昔、ちぃ子(妻)とトルコに行ったときにも立ち寄ったことがある空港で、非常に懐かしい感じ。あのときは二人で楽しくこの空港に降り立った。今回は同期のジャニ顔青年と一緒。

ご当地マック

乗り継ぎの便を待っている間に二人でご当地マックを満喫。ボクはスパイシーマックチキン。彼はマックアラビア。ボクは前回、ナイジェリア渡航の帰りにマックアラビアを堪能している。

黄金の駱駝

そして空港内の黄金の駱駝に跨って記念撮影。本サイトでは珍しいスーツ姿のボクだ。同期との渡航だから油断している、というわけではない。これは会社の女性陣から与えられたミッションである(笑)。そんなわけで、スーダンを前にして、まだまだ楽しいひと時である。

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ちなみに今、パソコンで入力しながら「🐪」とか「🐫」などの絵文字が打てることに衝撃を受けている。こんな機能を実装する前に、ちゃんと多言語化に対応して、楔形文字とかヒエログリフとかを印字できるようにして欲しい、と思う。

2016年3月6日 最高気温45℃のアラビア語の世界

スーダンの首都ハルツームに到着。飛行機から降り立った瞬間、ものすごい熱気に襲われる。最高気温45℃の世界である。

でも、街並みは思っていたよりもキレイだ。喫茶店やレストランもあるし、近代的な感じ。他の途上国に比べて、ドライバたちが安全運転なのも印象的。クラクションの音がしないし、車線を無視した走行もない。

ただし、外務省のウェブサイトにある「英語も通用」という表記は嘘八百だ。Wikipediaにもスーダンの公用語はアラビア語と英語と記載されているが、英語はまるで通じない。ホテルに荷物を預けて、電話のSIMを買いに電話会社に行く。ナイジェリアでも使っていたMTN社だ。でも、店員は英語が喋れず、いくら「Receipt(レシート)」をくれと言っても伝わらない。先に現地入りしていた日本人から「فاتورة(ファートゥーラ)」というアラビア語を教えてもらってようやく領収書をゲット。なかなか大変である。

でも、外国人からすれば、日本人も英語を話せない人が多いので、同じ感覚を味わっているかもしれない。国際化って難しいなあ。でも、日本人ならさすがに「Receipt」くらいは分かるだろう。

その後、レンタカー屋に行って、社長に外国人登録の代理対応を依頼する。スーダンでは、入国してから3日以内に外国人登録をしないと4日目から罰金をとられるらしい。しかも登録料は500ポンド(約5,500円)と比較的、高額。入国に際してビザも取得しなきゃいけないし、州を跨ぐ移動をするときには旅行許可書(Travel Permit)が必要だし、外国人に優しくない。イクない。

夜、みんなでレストランに行く。レバノン、シリア、トルコなどの中東料理だ。كباب(ケバブ)を堪能。食後にはトルコ・コーヒーを頼んで、ちょっぴり幸せな気分。スーダン、なかなかいいじゃない。悪くない。昼間は暑いけれど……。