2014年9月1日 倹約家になる最良の方法
本日は財布を忘れて出勤。日曜日にお洒落なんかして別の鞄に中身を移したのがいけなかった。こういう失敗はよくある。でも、お陰で何も無駄なものを買わなかったし、飲み会の誘いも必然的に断ることになった。何だ。財布を持たないことが、倹約家になる最良の方法じゃないか。財布を忘れよ、町へ出よう!!
最近、ツクル君が意思を持っているように感じる。欲しいものには手を伸ばすし、気に入らないことは頑として拒否する。たまにボクのやっていることをじぃっと観察しているし、ツクル君の真似をするとケラケラ笑う。彼も、一丁前に成長しているのである。
本の整理を始めた。新居に引っ越して1年になるが、出産やら海外勤務やらでバタバタしていて、実はダンボールに本が仕舞われたまんまである。それらを引っ張りだして、出版社別、作者別に分類していく。そして、いつの間にか読書モードに突入していることに気づいて、はた、と我に返るのである。だめよー、だめだめッ!!
2014年9月2日 9月のオススメ楽曲です(笑)。
今回は久々の音楽紹介。
Youtubeでストロベリーソングオーケストラの新曲を発見。「臓物にジグソウ」。7月に発売されていたらしい。メチャクチャ、メタルだ。ギターが唸る。ストロベリーソングオーケストラの醍醐味は、何と言ったって、宮悪戦車のデスボイスと美歌&朱音の合唱部の美声の組み合わせ方だ。そのバランスが、今回、ものすごくいい。シビれる。
それから、ゲスの極み乙女。の「アソビ」。一部ではウケがよくないみたい。まあ、歌ものというよりは楽器ものという感じなので、歌ものを求める人にはウケないかもしれない。ボクは基本、鍵盤屋なので、ちゃんmariのキーボードの踊るような感じが好きだし、面白いと思う。こういう突飛な感じの楽曲を、ゲスの極み乙女。には作っていってもらいたいなあ、と思っている。まさに「アソビ」というタイトルどおりだ。
2014年9月3日 池上ロック!!
池上さんが朝日の連載を辞めるとか辞めないとかでニュースになっている。従軍慰安婦問題が発覚してからの朝日新聞のスタンスって、ちょっとどうだろうな。何だか横暴な感じ。社会に与えた影響が大きいのに、会社としてはのらりくらりとしている。遂には、内部からも批判が噴出しているようだ。
報道の難しさは、中立であること。それって、必ずしも人を幸せにするとは限らない。それを踏まえた上で、それでも真実を追求する。結果として、国の品位を貶めることもあるだろう。誰かが傷つくこともあるだろう。それでも、その覚悟を背負いながら、それでも真実を追求するのが、ジャーナリズムだ。
でも、報道していた「真実」が誤りだったと気づいたときにどういう対応をするか。そこが肝要で、朝日新聞の対応は誠実ではないのだ。そもそも、いろんな方面から慰安婦問題には異論・反論が出されていたのに、検証して来なかったという姿勢そのものがいただけなかった。その上で、あっけらかんと「誤りでした!」と開き直って、謝罪もしない。この2つの姿勢が非難されている。
池上さんはどういう記事を書いたのだろう。そして、池上さん、意外と頑固というか、ロックだなあ。あっはっは。
2014年9月5日 ミサト推しのボクはどうすればいいのかという論題
本日はお休み。とは言え、家で粛々とお仕事。どうしてもセブ島に出張に行く前にやっつけておきたい仕事があって、持ち帰ってきた。家の方が集中して仕事ができる。困ったことである。
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エヴァ祭り3日目というわけで、エヴァQ(藤子不二雄の登場人物みたいだな!)を観た。衝撃的だ。一体、何が起こっているのか、全ッ然、意味不明のまんま、延々と小一時間も見続けなきゃいけない。何だろう。軽い拷問だ。映画館で、みんな、怒り出さなかっただろうか。何の説明もないし、意味は分からないし、まさにキョトン、という表現が似つかわしい。おいおい、ちょっと待ってくれ給え。どうなってしまうのだろう。第一、ボクはエヴァじゃ、ミサト推しなのだ。それなのに、こんなミサトさん、かわいくない!! そんなわけで、最後まで悶々としながら眺める。ようやく、最後の最後でアスカやマリが登場して、エヴァっぽい感じになってきて、唐突に終わる。うーん。庵野さん、チャレンジャ。……というか、リビルドって、難しいよね。前作を超えられる結末に持っていけるのか、段々、心配になってきたよ。まあ、ボクが心配したところで何もならないんだけどさ。
2014年9月6日 隣り合って罪深く息をする『人間』も愛していけ!!
久々にSPACE SHOWER TVとMUSIC ON! TVを観る。レンタル・ランキングやカラオケ・ランキング、総合ランキングなど、いろいろやっている。相変わらず、ボクと世間様の趣味は合わない、ということを確認する。甘ったるい音楽が大流行だ。ボクは尖った音楽が好き。でも、こういうランキングを把握しておくことは重要だ。流行しているからには理由がある。その理由をちゃんと把握しておくことが必要だ。
あ、でも、関ジャニ∞のER2の歌詞がよかった。尖っていた。
「奪い合って笑う煩悩も 支え合って生きる本能も 隣り合って罪深く息をする『人間』も愛していけ!!」
「革命家を欲しては 出る杭をガッツガツ打つのが世の常!? 正義と言う名の多数派に 今日もきっちりフルボッコにされる個性」
こういう素敵な出会いもあったりする。それにしても、E-girls、売れているなあ。そして、少女時代の「Gee」がリバイバルでプッシュされているんだけど、何かあったのかしら。分からーん。
2014年9月7日 自炊してアップロードして本棚を持ち歩く!!
Evernoteの有料会員になると、1か月の間1GBまでファイルをアップロードできるようになる。アップロードしてしまえばこっちのもので、保存容量は無制限だ。だから、自炊した本を、どんどんアップロードしている。すぐにアップロード上限に達するけれど、また1か月待っていれば、カウントは0に戻る。そうしたら、また1GBまでファイルをアップロードできる。
便利なのは、こうやってアップロードされた本は、ネットワークに繋がってさえいれば、どこでも読める、ということ。iPhoneやラップトップPCさえあれば、読めてしまう。電車の中でも、外国のホテルでも、だ。9月7日時点で140冊、神話・伝承関連の資料を格納してある。要するに、140冊分の本を持ち歩いているのと同じだ。ふ、と調べたくなったら、すぐにアクセスできる。ファンタジィ事典の資料も作成できる。
昔っから、こういう時代が来ることを予感していた。ボクが想像していたよりも実現が遅かったな、という感じ。電子書籍に対して出版社が臆病だったのと、サーバーの容量の問題だ。1か月で1GBアップロードできる、というのは画期的。写真共有サイトみたいなものが容量アップを促進させてくれた、と思う。
相変わらず、電子書籍化は進まない。漫画や小説、雑誌みたいな大衆向けのカルチャでは結構、進んでいるけれど、専門書はあんまりだ。しかも過去のものは電子書籍化されない。だから、自炊する、という手間が掛かる。本を裁断して、スキャナで読み込む。でも、便利なことに、スキャナにはOCR機能があるので、文字を文字として認識してくれる。精度は抜群。ほとんど間違いがない。だから、自炊した本は検索もできるし、コピー&ペーストもできる。
そんなわけで、ようやく理想の時代が近づいてきた。
2014年9月11日 3種類の氷をつくる!!
やっと、みんな、やる気を出したらしい。ホント、面倒くさい人たちである。や、何でもないんだー。
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カクテルには氷がつきものだ。そして、カクテルによって必要な氷は様々だ。そんなワケで、我が家にはいろんな種類の製氷皿があって、ロック用の大きな丸い氷だったり、クラッシュド・アイス用の氷だったり、あるいはゾンビ・グラス用の適度なサイズの氷だったりを常備している。これってなかなか大変なのである。冷凍庫のかなりのスペースを氷が占有することになる。
そんな中で、こんな商品が開発されたらしい。3種類の氷をつくることができるアイテムだ。
や、もともと、ちゃんとしたカクテル屋さんは大きな氷をアイス・ピックで適切なサイズに砕いて使うワケなので、その簡易版、というイメージだ。だから大発明、ということでもない。でも、セットでこうやって準備してくれるとありがたいわけだ。特にクラッシュド・アイスをつくるための麻袋がいい。適切な麻袋がないので、いつも苦労するのである。これだけでも「買い」だと思う。
2014年9月14日 アリさんバンク。
また海外出張。今回はセブ。本日より出発。今回こそ全ッ然、ノー準備。丸腰でゴー、である。忙しかったなあ、一週間。ようやく昨日1日、お休みがあって、ほっとできて、ちぃ子とゆっくりして、それから夜中に大慌てで準備をした。
YCATで成田へ。このルートも、お馴染みになってしまった。あ、そうそう。セブのErnieさんとMyraさんへのお土産として、横浜の崎陽軒で月餅を買おうと思って少し早く家を出た。そうしたら、電車で成田に向かうティー嶋さんと遭遇。車内で食べるシュウマイ弁当を買いに来たのだとか。この広い横浜で、たった5分そこらの買い物なのに、こんなところで遭遇するのだから、不思議なことである。ああ、オチはない。
セブに入る。飛行機が2時間遅れで夜の9時にホテルへの到着になってしまった。先に現地入りして、別のホテルに宿泊しているアリさんとユー田さんが、わざわざホテルまで顔を出してくれた。しかも両替の時間がなかったボクに取り敢えずの軍資金を貸し出してくれる。アリさんバンク。非常に助かる。
今回のホテルは一力茶屋。日本人の女将さんが経営するホテル。マンダウェのASフォルチュナ通りにあるホテルなので、観光したり、買い物したりするには不便なところ。どこに行くにもタクシーが必要そうだ。
2014年9月23日 ツクルくん、ピアノをゲットだぜ。
セブ島からの帰国のタイミングで実家に帰っている。ツクルくんが防音室で楽しそうにピアノをガンガンと叩く様子を見たママン。どうしても彼にピアノを買いたいと言うので、ピアノ(もちろん、おもちゃ!)を買いに、センター北のベビーザらスへ。あれやこれやと悩みながら、ピアノをゲットだぜ。一丁前にKAWAIのピアノ。
家に帰ってからも、楽しそうにピアノを叩いてはしゃいでいるツクルくん。何よりである。でも、ちぃ子は君をピアニストにはしたくないらしいぞ? 何故って? お金がかかるからだ。わははは。
2014年9月25日 カジュアルで、ポップで、アメリカンな妖怪!?
久々に日本の本屋さんを満喫する。海外出張で飛び回っていると、こういう時間がとても大事だ(わはは)。いろんなコーナを回る。特に何を買うわけでもないけれど、幸せな気分になる。
妖怪の本が雑誌コーナに結構、並んでいる。もしかしたら、妖怪ウォッチに被せてきているのかもしれない。でも、ボクはあのゲーム、ほのぼのした雰囲気はあるけれど、所謂、「日本の妖怪」ではないよなあ、と感じている。日本を舞台にしながら、レトロなRPGゲームという感じがする。マザー2みたいな、ね。ものすごくカジュアルで、ポップで、アメリカンな雰囲気。だから、妖怪ウォッチは面白いと思うんだけど、便乗して、妖怪ブームにはならないのではないかなあ。どうだろう。分からない。
逆に、妖怪ウォッチの影響を受けて、既存の妖怪たちがカジュアルで、ポップで、アメリカンな雰囲気に変質する、ということは、まあ、あるかもしれない。そうなったら、面白いけどなあ。
2014年9月29日 最近のマイ・ブームはアジアの妖怪!!
Amazonで注文していた『韓国の怪談』が届いた。チョスン・サジャ(저승사자)とかタルギャルキシン(달걀귀신)とかが載っていると各所で書いてあったので、楽しみにしていた。
昔のボクは、ヨーロッパかぶれというか、西洋の神話・伝承が大好きだった。でも、最近はアジアに目が向いている。ミャンマーとか、フィリピンとか、実際に行ってみて、歴史とか文化を知った上で、妖怪について調べる、というやり方でやっているうちに、アジアの歴史に詳しくなって、泥臭いアジアの妖怪に俄然、興味が出て来た感じ。アジアは精霊信仰が盛んで、日本に感覚が似ている気がする。
韓国はお隣の国なので、本当は仲良くやれればいいな、と思っている。でも、歴史問題もあるし、ね。領土問題もあるし、ね。お隣であればあるほど、色々とこじれる。うーん。
2014年9月30日 韓国の妖怪って!?
韓国の妖怪(?)について、いろいろと調べている。そのうち、正式にファンタジィ事典に載せよう。でも、取り敢えず、メモメモ……。
【パルガン・マスク】
빨간 마스크〔Ppalgan Maseukeu〕(パルガン・マスク)《赤いマスク》【朝鮮語】
1979年に日本各地で大流行し、社会問題にまで発展した都市伝説の口裂け女。彼女は海を渡り、遂には韓国にも出没するようになったらしい。韓国で流行したのは90年代の始め頃かららしい。10年のときを経て、彼女は韓国の地で復活したのである。
韓国では「パルガン・マスク」と呼ばれている。日本では彼女のマスクの色が言及されることはないので、多くの日本人は普通の白いマスクを連想していると思う。ところが、何故か、韓国では赤いマスクに白いコートを着ているらしい。実は「パルガン・マスク」というのは、朝鮮語で《赤いマスク》という意味なのである。
物語は日本の口裂け女と同じ。「私、きれい?」というお馴染みの台詞も健在で、韓国語で「나 예뻐(ナ・イェッポ)?」と訊いてくるという。そして「きれい」と答えると、マスクを外して「これでも?」と訊いてくる。その口は耳まで裂けている、というもの。恐ろしくなって逃げても、パルガン・マスクはものすごい勢いで追いかけてくるのである。
【タルギャル・キシン】
달걀 귀신〔Dalgyal Gwisin〕(タルギャル・キシン)《卵鬼》【朝鮮語】
タルギャル・キシンは韓国では有名な学校の怪談に登場する妖怪で、《卵鬼》という名前が示すとおり、卵のような姿をしていて、細い手足が生えている。そして、頭と足は逆さまで、頭の部分を床にトン、トン、トンとぶつけながら移動するという。トイレの妖怪で、ときには子供を食べてしまうこともあるらしい。次のような物語が知られている。
ある女の子が用を足そうと一番奥の個室に入ると、何者かがトン、トン、トン、と音を立てながら、入り口側の個室にやってきて、ノックする。そして「あ、いない」と呟く。また、トン、トン、トンと音を立てて移動して、隣の個室をノックし、「あ、いない」と呟く。それを繰り返して、いよいよ女の子の入った一番奥の個室の前にやってきた。彼女は恐る恐る下から覗き込むと、不気味な顔が覗きこんでいて、女の子は気絶してしまった。
その一方で、ノッペラボウの派生形のようなタルギャル・キシンも知られている。
あるとき、男の子がトイレに行った友人を待っていたが、あまりにも遅いので呼びに行くと、トイレの個室で友人がタルギャル・キシンに食べられていた。男の子は驚いていると、タルギャル・キシンは「お腹がいっぱいになったからお前は食わないでやる。でも、今見たことは絶対に秘密にしろ」と言う。彼はタルギャル・キシンと約束をしてトイレを出る。しばらく彼はこの出来事を黙っていたが、あるとき、クラスで同級生と二人きりになったときに、つい、タルギャル・キシンの話をしてしまった。するとその同級生は突然、「話すなと言っただろう!」と叫んだのである。
このヴァージョンでは、タルギャル・キシンは、目も鼻も口もない、卵のような顔をした妖怪である。
【チョスン・サジャ】
저승사자〔Jeoseung Saja〕(チョスン・サジャ)《あの世の使者》【朝鮮語】
チョスン・サジャは韓国の死神。3人一組で活動するらしい。白っぽい顔に真っ黒い唇、真っ黒い民族衣装に山高帽をかぶり、死ぬ予定の人間のリストが書かれた紙と筆を持っている。チョスンとは《あの世》、サジャとは《使者》のこと。名前のとおり、閻魔大王に命じられて、死ぬべき人間を迎えに来るのである。非常に官僚的だとされる。
韓国では、お葬式の際には、使者のための特別な御膳が準備されることもあって、御膳にはご飯やおかず、お金の他に、使者が履く草鞋(わらじ)まで添えられるという。
チョスン・サジャに関しては、連れて行く人間を間違えたり、同姓同名を連れて行ったりして、閻魔大王に怒られるなどのお茶目なエピソードも知られている。また、寝ているときに三人の人間が話し合っているのを聞いてしまう、という話もよく知られている。「この家だ」「いや、あの家だ」と議論して、いつの間にかいなくなる。そして、次の日に隣の家の人が死ぬ、というものだ。彼らはチョスン・サジャで、もしも、「この家だ」と結論づけられていたら、死んでいたのは自分だった、という物語である。
* * *
日本と似ている部分もあるし、異なる部分もある。韓国の方が恨みの部分が強く、怪談なんかは怖い、と聞いたことがあるけれど、どうなのだろうか。
パルガン・マスクは日本の口裂け女だけれど、マスクの色は何故か「赤」だ。白いコートに赤いマスク。その姿は強烈だ。
タルギャル・キシンは、トン、トン、トン、と近づいてくるのが、とても怖いな、と思う。でも、卵に手足が生えている、と聞くと、ハンプティ・ダンプティを連想して、どうしてもボクなんかかわいい姿を想像してしまう。どうだろうか。
チョスン・サジャは伊坂幸太郎の「死神の精度」に登場する主人公を思い出すけれど、これは小説。本来、日本人は死神に対して明確なイメージはない。韓国人は日本人よりも明確に死神をイメージしている。
そんなわけで、韓国の妖怪である。韓国には、もっと、いろんな妖怪がいるのだろう、と想像するので、今後もいろいろと調査を進めていきたい。