2015年10月3日 無宗教形式の葬儀

28日に父方の祖母が亡くなったが、火葬場の都合で本日の告別式。祖父は無宗教を気取っているので、葬儀も無宗教形式だ。坊主も牧師も神父も神主も不在。

祖母はクリスチャン系の学校に通っていた時期があって、よく賛美歌をピアノで演奏して披露してくれた。だから、みんなで賛美歌を歌おう、ということになり、叔母がギターで伴奏。賛美歌312番「いつくしみ深き」を歌う。

ところが練習していないから、叔母は3小節目で間違えて、前奏がストップしてしまう。しーん、と静まり返る式場。仕方がないので、ボクは4小節が終わったところで勝手に歌い出す。みんな、それに釣られて歌い出す。叔母のギターが慌ててついてくる。何の学芸会だろうか。こんなへんてこな葬儀ってあるものだろうか。

その後、祖父が祖母との思い出を語る。夫婦で寺巡りをしては、般若心経を写経して楽しんでいたらしく、突如、祖父が般若心経を朗々と読み上げる。キリスト教も仏教もごった混ぜ。罰当たり甚だしい葬儀である。

でも、我が家らしいな、と思う。ボクは本当の意味での無宗教。そんなボクを育てたのは、この祖父母なのだな、と強く思う。