2024年6月13日 古代ギリシア・ローマのイラストは少しだけ気楽。
ここのところ、ヒッポカムポスとかクリューソマッロス・クリオスみたいなギリシア神話関係のイラストを投下している。というのも、ギリシア神話の妖怪って楽ちんでよい。何がよいかと言うと、原典資料に当たる文献が大量にあるというのもいいんだけど、図像(壷絵とか)も大量に残されていて、そこに古代ギリシア人たちの想像力がたくさん込められている。それを何とかそれっぽく抽出できたら、新しさがある。
そんなわけで、古代のイラストと今風のイラストの折衷案を狙っている。ボクはあんまり今風にはしたくなくって、たとえばクリューソマッロス・クリオスなんかは、ファイナルファンタジーのゲームの中ではクリュソマロスとして登場していて、とてもキュートな丸いフォルムの金色のヒツジで描かれている。とても今風な感じで、それはそれでとても魅力的なんだけど、古代ギリシアの人たちはもう少し雄々しいヒツジで想像していた。その辺の真ん中を狙っている。ヒッポカムポスも同じで、もっと今風に描くなら、尾びれなんかを青系の色で描くと思う。でも、ギリシアの色っぽさを出したくて、3世紀頃のローマ時代のモザイク画の色を採用した。
あんまりにも疲れてしまうと、こういう資料の多いものに手を出して、内心、少しだけ休息しているボクである。