2016年6月1日 スマホで『よいこの太陽信仰』を読んでは電車の中で噴き出すボク

最近、ウェブサイト上の漫画の『よいこの太陽信仰』というのを発見して、密かに楽しんでいる。世界各地の太陽神をずらりと登場させて物語が展開していく4コマ漫画だ。たとえば、日本からは天照大神が登場するし、エジプト神話のラーも登場する。メソポタミア神話のシャマシュやインド神話のスーリヤも登場する。ギリシア神話からはアポロンが登壇だ。そういう登場人物たちが同じ世界でわいわいやっている漫画だ。もともと作者がどのような意図で太陽神にフィーチャーして、太陽神だけの漫画を描こうという着想を得たのかはよく分からない。でも、期してか期せずか、結果として各国神話比較の様相を呈している。ある国の常識は他の国にとっての非常識。そういうギャップがクローズアップされて、笑いを生み出していて、非常に面白い。

2016年6月6日 復刊ドットコムがやりおった!?

復刊ドットコム

たまたま尾崎かおりの新作『人魚王子』を探して入った本屋で、新着コーナに佐藤有文の『世界妖怪図鑑』が1冊だけ並んでいてビックリして、思わず二度見、三度見してしまった。裏返したら、復刊ドットコム。ずぅっと復刊希望のランキング上位にいたわけだけど、遂に復刊まで漕ぎ着けたわけだ。ネタとして、迷わずレジに持っていってしまった。本屋には置いていなかったが、『日本妖怪図鑑』の方も少し前に復刊しているらしい。

それにしても、いい意味でも悪い意味でもいい加減な時代だったのだなあ、と思う。引用されている画像と解説は8割方合っていない。解説では中世の悪魔を紹介しているのに、引っ張ってきている図像は、似たような姿をしたインドの神さまだったりする。ちゃんと解説が書けている項目もあるので、その文献には当たっているわけで、ちゃんと文献を読んでいないし、まるで誠意が払われていない。こんな杜撰な(あるいは悪意ある)クオリティで本になってしまうのだから、大らかだったとは言え、すごい時代だよなあ、と思う。そんなアレな本なので、復刊は難しいだろうな、と思いながら、復刊リクエストに要望を出していたボクだったけれど、まさかまさかの復刊である。

「この本には、みなさんのよく知っているフランケンシュタイン、ミイラ男をはじめ二百種類もの妖怪と悪魔が百種類のっています。これ一冊で世界の妖怪はすべてがわかります」と書いてあるけど、完全に誇大広告だ(笑)。たかだか数百で世界の妖怪の全てが分かるはずはない。ましてや解説はいい加減な極まりないのだから、性質が悪い(笑)。