2014年6月30日 新しい時代の新しい妖怪

福岡の高校で集団パニックがあったらしい。どうも、霊感の強い女子が引き金になったとか、山登りをして幽霊を連れてきてしまったとか、いろいろな噂が駆け巡っている。まあ、真実はよく分からないし、ボクとしてはどうでもいいのだけど、今でも、こういうことが起こるのだなあ、と感慨深くなる。

オカルトがブームになった80年代の後、子供たちはあんまりオカルトとかに興味ないのかなあ、と思っていた。何しろ、本屋さんの児童書コーナから、そういう類いの本がなくなってしまったなあ、と思っていたのだ。ボクは80年代を生きた子供ではない。でも、学校の図書館には、その時代の名残みたいな感じで、おどろおどろしい本がたくさん残っていたし、本屋さんにも在庫がたくさんあった。ボクはそういう時代を生きてきた。

実は、最近、未確認動物とか宇宙人、妖怪、都市伝説、幽霊、占いみたいな看板を背負った本がたくさん児童書コーナに並んでいるなあ、と思っている。もしかしたら、また、そういうブームが起こっているのかもしれない。ボクは密かに期待しているのだ。新しい未確認動物とか、新しい都市伝説とか、今の社会に相応しい新しい妖怪が誕生するのを、心待ちにしている。今のところ、80年代の焼き直しみたいなものが多い。ファッションみたいに、巡り巡って元に戻った、みたいな感じ。今更、フラットウッズ・モンスターとかモケーレ・ムベンベとか紹介されても、何だかなあ、という感じ。だから、頑張れ、若者。