2021年1月24日 動画教材でも、ちゃんと作り込めば届く!?
毎年、アフリカ諸国から技術者を受け入れて研修をしているが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で研修員を日本に呼べないので、オンラインでの研修になる。本来、研修なので双方向のやり取りが必要で、その中で、学び合うのが正しいアプローチ。でも、アフリカ諸国は広いので、時差の問題があって、いろいろ検討した結果、動画配布になった。動画配布なので、一方通行。
それでも、少しでも見てもらえるように、いつもなら2時間の講座を20~30分になるように取捨選択した。PowerPointを画面に映すだけだと味気ないので、クロマキー技術で講師が説明する様子を合成して、スクリーンの前で講義をしているような編集にした。そしてPowerPointによる座学だけでなく、実技の様子も動画も撮影して間に挿入した。いろんな工夫をしてみたけれど、それでも、どの程度、ちゃんと視聴してもらえるのか不安だった。
動画を研修員にリリースして1週間が経った。講義動画をYouTubeに限定公開し、概要欄からGoogle Formに飛ばしてアンケートを書いてもらうようにした。続々とアンケートが回答される。みんな、ものすごく熱心で、たくさんの質問や感想が寄せられた。質問がブレておらず、的を射ている。ということは、伝えたいことはちゃんと伝わったと言える。
当初は「動画での研修なんて意味ない」という声もあったけど、チャレンジしてみてよかった。ちゃんと届いているし、響いている。