2017年2月17日 バレンタイン禁止令!?

13日にパキスタンでバレンタイン禁止令が出された。バレンタインデーへの言及や商品の販売、公共の場でバレンタインを祝うことを禁じたようだ。元々は聖ウァレンティヌスの記念日なので、キリスト教のお祭りだ。今でこそ、形骸化して、恋人同士がお菓子を贈り合う日になっているが、もとを糺せば聖人のお祝い。偶像崇拝に当たるため、イスラームでは否定的らしい。2004年にはサウジアラビアの指導者がバレンタイン禁止のファトワー(イスラーム法学に基づく見解)を発しているため、その後、イスラーム各地で議論になっているらしい。おそらくは、今回の裁判所は、このファトワーに準じたのだろう。最近では、ポケモン禁止のファトワーが話題になったが(「進化」が反イスラーム的と解釈された) 、文化や宗教というのは奥深く、非常に難しいものである。

ちょっと脱線したが、実はボクがファイサラバードのホテルに着いたとき、ホテルのロビーに「バレンタインスペシャル」というイベントの告知がしてあって、バレンタイン好きのボクとしては、おいしいチョコレートにありつけることを大いに期待して、胸膨らませていた。ところがバレンタインデーの1週間ほど前に、突如、告知がなくなり、前触れもなく朝食会場にハート型のクッキーやチョコレートなど、普段、並ばないお菓子が並ぶようになって、正体不明の違和感を抱いていた。13日にバレンタイン禁止令が出され、ニュースで話題になるに至って、ああ、なるほど、そういうことだったのか、とようやく腑に落ちた。

ホテル側はちゃんと情報収集し、バレンタイン禁止令が出されることを事前に察知していたのだ。1週間前から早々にイベント中止を決め、すでに調達してしまったお菓子を13日までに全て放出し、14日は素知らぬ振りをしたわけである。さすがは五つ星のホテルである。でも、ボクとしてはチョコレートを満喫したかったなあ。クッソゥ!!

CNN:パキスタンでバレンタイン禁止令 「イスラムの教えに反する」

2017年2月17日 自称ネットアイドルって何!?

今日は何を書こうかな、といろいろとリストを検討していたけど、全部、ぶっ飛んでしまった。

金正男がマレーシアで殺されたが、犯人の女性がネットアイドルで、しかもイタズラビデオの撮影だと信じていたと報道されている。もう、何が何やらでビックリしている。もし報道が正しいとすれば(以下、その前提で書くが)、25歳とか28歳になって、見ず知らずの飛行機の乗客に向かってスプレーをかけちゃうあたり、もう、頭がどピンクだと思う。そのVTRの何が楽しいのかも分からないが、怖いもの知らずにもノリだけでそういう行動に走れるのは高校生か大学生までだろう。世も末だなあ、と思ってしまう。

Youtuberとか、結構、過激なことをやる人たちがいるけれど、でも、長く生き残っている人たちはそれなりに戦略的で、巧妙だと思う。若くて始めたばかりの頃には過激さが暴走している。でも、続けていくうちに、ちょうどいい按排みたいなものが掴めてくる。結局はそういう人たちが残っていく。過激であることが面白いのではない。最終的にはちゃんと見世物にしなければならない。ちゃんとその過激さを俯瞰して、視聴者が食べられるように味付けして演出してやらないとダメだ。闇雲にやっても視聴者はついてこない。今後も過激なことをやる若者たちは現れるだろうけれど、これ、肝に銘じておいた方がいい。

勝手知らない空港で、見ず知らずの乗客に対して謎のスプレーをかける。明らかに、悪ノリして自分を見失っている。その結果、途方もない代償を支払ったのなら、悲劇である。まあ、現時点では真相は分からないけどね。でも、本当だったらまるで小説のような展開だ。