2023年11月1日 新たな木は植えませんのでご理解をお願いします。

先日、図書館に行ったら、カウンターのところに、木を1本伐採した旨の貼り紙がしてあった。どうも倒木の恐れがあったらしい。わざわざ図書館側で予算をつけて、緊急で伐採したのだろう。結構、大きな木だったので、それなりの費用が掛かったはずだ。

気になったのは、その後の文言で、新たに木を植えないことをアナウンスして、それに対して理解を求める旨の言葉が並んでいた。おそらく、図書館側は、市民からご指摘が入ることを恐れたのだろう。新たに木を植えるように言ってくる市民を想定して、先んじて断りを入れた格好だ。でも、そんな必要があるのか。ボクは甚だ疑問だ。そりゃあ、木を植えれば日陰が出来るし、景観もよくなるし、市民にとって憩いの場になる。自治体としての緑地率に貢献するかもしれない。その一方で、落ち葉は片付けなきゃいけないし、枝が伸びれば剪定作業も必要になる。今回のように倒木のリスクに対する責任も生じる。ハチの巣ができれば駆除しなければならない。だからこそ、検討の上、新たに木を植えないという方針に落ち着いたことは理解ができる。

図書館は公共の施設なので、きっと悪質なクレーマーが多いのだろうなあ。それに苦しめられているから、こうやって、お断りする癖がついている。そんな社会って生きにくいよなあ。もっとみんなが大らかに生きられる世の中にしなきゃいけない。そんなことを、樹木の伐採と、その断りの貼り紙から感じた。