2020年12月7日 「彼が出演するなら見ない」とネガキャンをしながら一方で実は彼を罵る材料を探すために一所懸命に番組をチェックする視聴者

某芸人が謝罪会見をした。ボクは徹頭徹尾、謝罪なんかいらない派だけど、でも、ある種、一所懸命、彼が頑張って説明していたので、まあ、それはそれとして評価しようと思った。決して、禊ということではなく、あの場に出てきて偉いな、すごいな、と単純に思った。「登らなくてもいい山を下山させられている」という印象は受けた。

それはそれとして、結局、某年末の番組での彼の撮影シーンが「お蔵」になったという報道もある。真偽は分からない。でも、もしもそうなら、異常な世界だな、と感じる。大体、世論を捉え間違っている。極度のクレーマーは自己主張するけれど、そこそこ満足している人や、どうでもいい人は敢えて自己主張しない。だから、真実の世論は「彼の不倫報道なんてどうでもいい」が大半だと思うし「彼のコントは面白いからまたやらないかな」という意見もそこそこいると思う。でも、不倫の是非を問う議論の中で、彼を擁護すると、痛い目を見るので、みんな、何となく黙っている。それが、本当のところの世論だ、と思う。

そんなわけで、ボクは某年末の番組は見ないことにした。きっと、カットになっても、使われても、ニュースとして取り上げられるだろう。それを注視したい。もしも彼の出番がカットされていたら、ボクは失望して、テレビからは距離を取ろうと思う。「彼が出演するなら見ない」というネガキャンが張られていたが、ボクは「彼が出演しないようなテレビならさようなら」のキャンペーンだ。どうせ、ビシバシと尻を叩く暴力的な番組なのだ。面白いけど、決して、上品な番組ではない。今更、世論なんか気にするようなら、情けない。テレビマンとしてのプライドがあるなら、面白いものをちゃんと作って提示すべきだ。面白いと思って撮ったのだから、それをちゃんと世に問うべきだ。それが出来ないのなら、金輪際、辞めてしまえ、と思う。

何だろうね。世知辛い世の中だよねえ、ホントに。