プリティヴィー

[インド神話]

名称 पृथिवी〔Pṛthivī〕(プリティヴィー)【サンスクリット】
पृथिवी माता〔Pṛthivī Mātā〕(プリティヴィー・マーター)《母なるプリティヴィー》【サンスクリット】
特徴古き地母神。天空神ディヤウスを夫としてインドラ、アグニを生んだ。仏教では地天。
出典『リグ・ヴェーダ』ほか

インド神話の古き地母神!?

プリティヴィーは古代インドの神話に登場する古き地母神。『リグ・ヴェーダ』の中では天空神ディヤウスとセットで天地両神として讃えられている。初め、ディヤウスは神々の王としてこの世に君臨しており、プリティヴィーは、ディヤウスとの間に雷霆神インドラや火神アグニなどの神々を生んだ。生まれてきたインドラがあまりにも凄まじいパワーを持っていたため、プリティヴィーは恐ろしくなってこの息子を捨てた。その結果、インドラは世界を放浪することとなり、後に父親のディヤウスを倒して、神々の新しい王となる。

神話では大きな活躍はしないが、さまざまな神々を生んだ母性の側面が強調されていて、《母なる大地》という意味で、プリティヴィー・マーターと呼ばれる。

プリティヴィーは後に仏教に取り入れられ、大地の堅牢さ、万物を生育させる恵みを表す「地天(じてん)」となった。