カーマ

分 類インド神話
名 称 कामkāma〕(カーマ)【サンスクリット】
容 姿インコあるいはオウムにまたがって弓矢を持った神。
特 徴愛欲の神。人々に愛欲を掻き立てる。
出 典

シヴァを惑わすために差し向けられた愛欲の神!?

カーマはインド神話の愛欲の神。ヴァーハナ(騎乗獣)はオウムあるいはインコで、サトウキビで作った弓に蜂蜜が連なった弦を張り、花で飾った矢を持つ。

あるとき、シヴァ神に子作りをさせるため、神々はカーマを差し向けた。それは、当時、シヴァの息子にしか倒せない不死身の身体を持った悪魔ターラカに神々は悩まされていたが、シヴァは修行に夢中になって、一向に妻を娶ろうとも子供を儲けようともしなかったためだ。カーマが地上に降り立つと、あらゆる生き物が愛欲を掻き立てられ、互いに交わり合い、聖者ですら迷わせたという。シヴァは一瞬、瞑想を止めたが、しかし、激怒して第3の眼から灼熱を放って、カーマの肉体を滅ぼしたという。その後、カーマは人間に生まれ変わって人としての生涯を終えて、ようやく肉体を取り戻したという。

《参考文献》

Last update: 2020/06/07

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