アッシュル

[メソポタミア神話]

名称𒀭𒀸𒋩daš-sur〕(アッシュル)【アッカド語】
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容姿有翼太陽円盤を背景に、弓を持った髭(ひげ)の男性神。
特徴アッシリアの国家神。アッシュル市を神格化した神。紀元前1000年中頃以降のメソポタミアの最高神。

アッシリアによるメソポタミア統一で最高神に!?

アッシュル神はアッシリアの首都であるアッシュル市を神格化した神さま。有翼太陽円盤の中央に配置され、弓を持った髭(ひげ)の男性神として描かれる。名称の由来や意味は分かっていない。

アッシリアは紀元前14世紀頃から勢力を拡大し、遂にメソポタミアを統一して、アッシリア帝国を築き上げた。これに伴い、アッシュル神は、次第にメソポタミアにおける重要な神さまに昇格していく。特に紀元前8世紀のシャル・キン(サルゴン2世)のときに、世界創造のときからの神さまとするために、『エヌマ・エリシュ』のアンシャル神と同一視され、続く紀元前7世紀のシン・アヘ・エリバ(センナケリブ)王の時代、バビロンからマルドゥク神の像を奪ってアッシュルに移し、マルドゥク神に捧げられていた新年祭をアッシュルで実施するなど、アッシュル至上主義的な宗教改革が実施されるなど、次第にアッシリアの国家神になっていく。

アン/アヌエンリルウトゥ/シャマシュなどの性格を併せ持つとされるが、アッシュル独自の神話的なエピソードは知られていない。