犼(ホウ)

分 類中国伝承
名 称 犼〔hǒu〕(ホウ)【中国語】
金毛犼〔jīnmáohǒu〕(ジンマオホウ)【中国語】
犼(こう)【日本語】
容 姿金の毛を生やしたイヌ、あるいは獅子。
特 徴人を喰らい、口から炎を吐く。観音菩薩などの神仏が乗り物として利用する。
出 典『西遊記』(16世紀頃)、『封神演義』(16世紀)ほか

観音菩薩が乗りこなす恐ろしい怪物!?

犼(ホウ)は中国伝承に登場する霊獣。金毛犼(ジンマオホウ)とも呼ばれる。イヌや獅子のような姿で、人を食べる。また、犼の尿を浴びると、血肉は腐れ爛れるなどとされ、他の動物(トラや獅子など)に恐れられた。一方で、『続子不語』などでは、神通力を持ち、口から炎を吐くとされ、神仏の乗り物として登場する。『西遊記』では観音菩薩が乗る金毛犼が賽太歳に化けて登場している。『封神演義』でも、慈航道人の乗り物として金毛犼が登場する。

僵屍(ジアンシー)が変化して、魃となり、さらに変化して犼になるとも説明されている。

《参考文献》

Last update: 2020/09/06

サイト内検索