アッコロカムイ

分 類アイヌ伝承
名 称アッコㇿカムイ(At-kor-kamuy)《紐を持つ神》【アイヌ語】
容 姿巨大なタコの怪物。
特 徴船や鯨を丸呑みにする。出没するときには海も空も真っ赤に染まる。
出 典

噴火湾に棲む巨大な湾の主!?

アッコロカムイはアイヌ伝承に登場する巨大な海の怪物。北海道の内浦湾(噴火湾)に棲んでいて、湾の主とされる。非常に巨大で、船や鯨を丸呑みにしてしまう。アッコロカムイが出現すると、海だけでなく、空まで体色を反射して赤く染まったという。人々は海や空が赤く染まると海には決して近づかず、漁に出るときには用心のために大鎌を携帯した。

かつて、レブンゲ(虻田郡豊浦町字礼文華)に巨大なクモの怪物「ヤオシケプ」が出没し、土地を荒らし回ったという。ヤオㇱケㇷ゚(Ya-oske-p)とは《網を編む者》という意味。恐れおののく人々の声を聞いた海の神レプンカムイは人々を救うため、この怪物を海に引き取ることとした。こうしてヤオスケプは姿をタコに変え、アッコロカムイになったのだという。

《参考文献》

Last update: 2013/08/11

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