牛女(うしおんな)

分 類都市伝説日本伝承
名 称 牛女(うし-おんな)【日本語】
六甲牛女(ろっ-こう-うし-おんな)【日本語】
容 姿頭は角を生やしたウシで、着物を女性。
特 徴山道の道路に出没し、運転手を驚かせて事故を引き起こす。
出 典

牛女、道路で仁王立ち!?

牛女、あるいは六甲牛女は日本の都市伝説に登場する妖怪。着物を着た女性で、頭部だけがウシの姿をしている。夜、兵庫県西宮の六甲の山道に出没する。バイクや乗用車で山道を下っていると、突然、目の前に仁王立ちで現れる。運転手は最初、着物の女性だと思って慌ててハンドルを切る。その瞬間、ヘッドライトで照らされた顔は角の生えたウシだ。運転手が驚いて振り返ると、今度はこの妖怪は悲鳴のような声で吠えると、四つん這いになって猛スピードで追い掛けてくる。スピードを上げて、ようやく牛女を引き離し、ほっと一安心した瞬間、目の前に再び牛女が出現する。こうして、多くのドライバーは事故に遭う。

牛女、戦時中に座敷牢から逃げ出した!?

実はこの牛女には、誕生秘話が知られている。第二次世界大戦の時代の話だ。兵庫県西宮市で、ある家が屠場で生計を立てて大きなお金を手にしたという。しかし、あるとき、その家にウシの頭をした女の子が生まれたという。家主は生まれた女の子を座敷牢に閉じ込めて育てていた。しかし、第二次世界大戦で、西宮市一帯は焼け野原になり、この家も空襲の被害に遭った。このとき、牛女は座敷牢から逃げ出してしまったようで、何度か牛女の姿が目撃されたというのである。

《参考文献》

Last update: 2023/07/01

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