ミルク

分 類日本伝承(沖縄伝承)
名 称 miruku(ミルク)《弥勒》【沖縄口】
容 姿福耳で真っ白い顔。黄色い装束。布袋に似ている。ウチワを持つ。
特 徴豊穣神。ニライカナイから船で来訪し、豊穣をもたらす。
出 典

ニライカナイからやってくる真っ白い顔の豊穣神!?

ミルク神は沖縄全域に伝わる豊穣神で、海の彼方にあるニライカナイからやって来て、福をもたらす。豊年祭では、福耳で布袋顔の真っ白い仮面をつけ、黄色い衣装に身にまとった仮装で、行列の先頭を歩く。太陽と月が描かれたウチワを持っていて、これで邪気を祓い、無病息災、家庭円満、子孫繁栄などの幸せをもたらしてくれる。ミルク神は「弥勒世果報(ミルクユガフー)」をもたらしてくれると信じられている。

ミルク神は、元々は中国で布袋弥勒菩薩が習合したものが東南アジア経由で沖縄に伝わったものである。そのため、言葉は「弥勒(みろく)」に由来し、姿は「布袋」に似ている。沖縄本来の豊穣神(ニライカナイから船に乗って来訪し、豊穣をもたらす)と結びついて、現在のミルク神になったと考えられている。

《参考文献》

Last update: 2022/01/30

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