ンビジ・ア・ングル

[コンゴ伝承]

名称Mbiji A Ngulu(ンビジ・ア・ングル)〔コンゴ語〕
Hogfish(ホグフィッシュ)《イノシシの魚》【英語】
※ アムビゼ(Ambize)、あるいはアングロ(Angulo)として紹介されることもある。
容姿上半身がイノシシ、下半身が魚。
特徴肉は最上級の豚肉と同じ味がする。

ンビジ・ア・ングルの絵 by とんじぇる

コンゴ川に棲むブタと魚の合成怪獣!?

ンビジ・ア・ングルというのはコンゴの伝承に登場する怪獣のこと。コンゴ川に棲んでいて、ブタのような頭部と魚の胴体を持った怪魚で、エラの部分からは前脚をはやしている。人魚のブタ・ヴァージョンといった感じ。ンビジ・ア・ングルの肉は最上級の豚肉と同じ味するとして、地元の漁師たちに追い求められていたという。けれども重さが230キログラムほどもあるため、なかなか捕まえるのは困難だったようである。

コンゴの漁師たちは、ブタが世界中にいるように、ンビジ・ア・ングルも世界中に棲息していると信じていたという。とすると、比較的、日常で目にする怪獣だったのだろうか。東ゆみこは海牛類(ジュゴンやマナティのこと)のことを指しているのではないかと説明する。確かにコンゴ川下流域にはアマゾンマナティが多数、棲息している。けれど、現地のコンゴ人がアマゾンマナティを食用として用いていたのかどうかは不明である。

英語では《イノシシの魚》という意味で、Hogfish(ホグフィッシュ)などと紹介される。多くの書籍ではアムビゼ、あるいはアングロなどと紹介されることも多いようだが、どうやら現地語ではンビジ・ア・ングルというのが正解であるらしい。