マンタフンガル

分 類フィリピン伝承
名 称 Mantahungal(マンタフンガル)【フィリピン諸語】
容 姿上顎と下顎に牙を2対持つ四足獣。地面に届くほどの長い毛に覆われている。
特 徴上顎と下顎の牙で獲物の骨まで噛み砕く。
出 典

2対の牙を持つ強力な四足獣!?

マンタフンガルはフィリピン伝承に登場する獣。パラワン島のタグバヌア族に伝わる巨大な四足獣で、ウシのような姿で、鳴き声もウシのようだが、頭に角は生えておらず、ヤクのように地面に届くほど長い毛に覆われている。上顎と下顎に巨大な牙を2対ずつ持っていて、それで獲物の肉だけでなく骨まで一気に噛み砕くことができる。山に棲んでいて、ときには建物を壊し、木を倒し、人間を襲うこともある。

マンタフンガルは未確認生物(UMA)の文脈で語られることもある(つまり、目撃情報が寄せられることがあるということだ)。その場合には、マンタブンガル(Mantabungal)として海外のウェブサイトなどで紹介される。中新世のゾウの仲間で、上顎と下顎に2対の牙を生やしていたゴンフォテリウムやステゴテトラベロドンの生き残り説が唱えられている。ただし、中新世のフィリピンにこれらのゾウの仲間たちが棲息していたわけではないようだ。

《参考文献》

Last update: 2024/04/26

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