タロース

分 類ギリシア・ローマ神話
名 称 Τάλωςtalōs〕(タロース)【古代ギリシア語】
Τάλωνtalōn〕(タローン)【古代ギリシア語】
容 姿青銅製の巨人。
特 徴クレータ島を守護する無敵のロボットで、踵の栓を抜くと血液が流れ出して死ぬ。
出 典アポッロドーロス『ビブリオテーケー』(1~2世紀頃)ほか

青銅の巨人、クレータを守護する!?

タロースはギリシア・ローマ神話に登場する青銅製の巨人である。鍛冶神ヘーパイストス、あるいは大工のダイダロスが青銅からつくったとされる自動人形(オートマトン)で、いわば最古のロボットである。

クレータ島を統治していたミーノース王に与えられ、島の番人として1日に3回、島を巡回し、怪しい船が近づくと石を投げつけて沈め、上陸した人間がいると身体から高熱を発して抱きついて焼き殺した。このため、決してクレータ島には上陸できないとされた。

タロースには、足の先から頭のてっぺんまで、血液(イーコール)が流れている管が通っていて、踵に釘で栓をしてあった。アルゴー号がクレータ島にやってきたときに、魔女メーデイアの計略で踵の栓が抜かれ、全身の血液が流れ出して退治されてしまった(あるいは乗組員のポイアースが踵の釘を射抜いたとも言われている)。

《参考文献》

Last update: 2023/10/07

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