ンビジ・ア・ングル

分 類その他(コンゴ伝承)
名 称 Mbiji A Ngulu(ンビジ・ア・ングル)
Hogfish(ホグフィッシュ)《イノシシの魚》【英語】
容 姿上半身がイノシシ、下半身が魚。
特 徴肉は最上級の豚肉と同じ味がする。
出 典

ンビジ・ア・ングルの絵 by とんじぇる

コンゴ川に棲むブタと魚の合成怪獣!?

ンビジ・ア・ングルというのはコンゴの伝承に登場する怪獣のこと。コンゴ川に棲んでいて、ブタのような頭と魚の胴体を持った怪魚で、エラの部分からは前脚をはやしている。人魚のブタ・ヴァージョンといった感じ。ンビジ・ア・ングルの肉は最上級の豚肉と同じ味するとして、地元の漁師たちに追い求められていたという。けれども重さが230キログラムほどもあるため、なかなか捕まえるのは困難だったようである。

コンゴの漁師たちは、ブタが世界中にいるように、ンビジ・ア・ングルも世界中に棲息していると信じてンビジ・ア・ングルを探し求めたという。コンゴ川下流域にはアフリカマナティーが多数、棲息しているため、これらの海牛類のことではないかとも言われる。

英語では《イノシシの魚》という意味で、Hogfish(ホグフィッシュ)などと紹介される。多くの書籍ではアムビゼ、あるいはアングロなどと紹介されることも多いようだが、現地語で「ンビジ・ア・ングル」というのが正解であるらしい。ちなみに「ngulu」は《イノシシ》という意味である。

《参考文献》

Last update: 2021/03/04

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