2023年11月21日 サンタ・システム
そろそろ息子のツクル氏にクリスマスプレゼントを決めてもらうシーズンになった。ツクル氏の誕生日が12月なのもあって、一気にプレゼントをもらう格好になるので、なかなか彼も決めあぐねている。LEGOマインクラフトシリーズや「マインクラフト・ダンジョンズ」(Switch)などを検討している。
早々にサンタクロースのプレゼントを決めて欲しくて「サンタには何を頼む?」と訊いてみたところ、ツクル氏はニヤニヤしながら「親に言わないとサンタには伝わらないわけ? 心で思ってみたら伝わらないのかな?」などと言ってくる。どうやら、彼はサンタの正体に気づき始めているのかもしれない。小癪な! 面妖な! そんなわけで、そろそろ卒業なのかもしれない。
妻のちぃ子にそんな話をしたら、「ん? 両親がサンタ・システムに加入して申請してやらないとプレゼントは届かない仕組みだよ? サブスク的な? 子供の意向だけでは届きません。そう説明すればよかったのに」と返されてしまった。むむむ。こちらもこちらで面妖な!!
ちなみに、サンタクロースの元ネタになったのは聖ニコラスだけど、彼には従者がいる。クネヒト・ルプレヒト、クランプス、ペレ・フェタール、ベルスニッケル、ズワルテ・ピートなどなど。どの面々も子供たちを罰する存在で、子供にプレゼントをあげる聖ニコラスと対になっている。クネヒト・ルプレヒトなんかはブラック・サンタとも呼ばれるし、クランプスは悪魔のような姿をしている。大昔は、子供に対する二面性があったのである。
来月のクリスマスに向けて、この辺の詳細を調べて、ウェブサイトファンタジィ事典に反映させてみても面白いかなあ。
2023年11月15日 コピーライト的なものから普遍的なものへ
息子のツクル氏が父の影響で「妖怪」に興味を持ち始めた。何しろ、ボクがスマホやパソコンに向かって何か描いているときは、常に「妖怪」なのだ。「パパの描く絵は首がなかったり、目がいっぱいあったり、手がいっぱい生えていたり、変な絵ばっかりだよね」と幼稚園の頃に言われた。教育的にどうなんだろうか……と真剣に悩んだのも、今となっては懐かしい思い出(笑)。そんなツクル氏も、ゲームや小説、漫画を読みながら、朧げに「幻想生物」という概念が分かるようになってきた。どうやらドラゴンやペガサス、ユニコーン、ゴーレム、ゾンビなどは、ピカチューやクッパとは毛色が違うようだと気づいてきたみたいだ。
ピカチューはポケモンの世界に存在し、クッパはマリオの世界に存在する。でも、「幻想生物」はいろんな作品で取り上げられるので、共通の概念やイメージが相互のメディアの中で共有されている。そんな事実が感覚として分かってきて、そういう存在をツクル氏は「妖怪」と称するようになってきた。「これはパパの好きな『妖怪』でしょ。この現実世界にはいない動物でしょ」などと言っている。かわいいやつめ。
この辺、実はすごく難しくて、いつも例に出すんだけど、ドラキュラはブラム・ストーカーの創作だし、フランケンはメアリー・シェリーの創作だ。エントはトルキーンの創作だ。ミミックは本来は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のオリジナル・モンスターだ。全部、コピーライトがある。でも、メディアの中で繰り返しモチーフとして使われていく中で、いつの間にか共通の概念として普及する。そうなると、いつの間にかコピーライト的なものがなくなって、普遍化されていく。作者とは離れて、独立していく。
大昔の神話の中の幻想生物だって、結局は全て、誰かが語ったものだ。最初に言及した「作者」に当たる人物がいるはずだ。それが分からなくなって、普遍化したら「妖怪」になる。その辺の不思議な線引きが、ツクル氏にも分かってきたみたいだ。
だから『ダンジョン飯』を父の本棚から解放してみた。このタイミングなら、きっと面白く読めるのではないだろうか。
2023年11月13日 このギリシア神話は良本!?
図書館に行ったら、『ギリシア神話 オリンポスの神々(新装版)』(著:遠藤寛子,絵:小林系,青い鳥文庫,2011年)が置いてあって、絵がメチャクチャよい。これだったら、息子のツクル氏にオススメできる。嬉しくなって、ついついAmazonでポチってしまった。
最近の子供向けの本は、素人っぽい2次元系のイラストレータの絵が添えられていることが多いんだけど、この小林系氏の絵はチープじゃない。ちゃんと立体として人物が描かれているし、ギリシア神話の世界観を壊していない。格好いい。個人的にはとても好ましく感じる。こういう画家をもっと活用すべきだ。
内容も適切で、創世神話も簡単に載せているが、星座にまつわるようなエピソードもあれば、ペルセウスやヘーラクレースの冒険譚もあり、イーリアスやオデュッセイアの要約も載っている。この1冊でギリシア神話の全体がコンパクトに把握できるようになっている。良本だと感じた。
2023年11月9日 家族deボドゲ!?
ボクの趣味趣向に感化されたのか、最近、妻のちぃ子もボドゲにハマっている。地域の仲のよいお母さんたちと一緒に、ボドゲ同好会なるママ友会を結成して、子供を集めて、ボドゲに興じている。
ボクは何となくファンタジーっぽい雰囲気のボドゲが好きだし、イラストが特徴的なボドゲが好きだ。その上で、ブラフっぽいゲームだったらなお良し。元々は「マジック・ザ・ギャザリング」とか九月姫さんのイラストでお馴染みの「モンスター・メーカー」シリーズとかが好きだった。この「日々の雑記」でも最近紹介しているところで言うと「こねこばくはつ」とか「ごきぶりポーカー」、「おばけキャッチ」なんかは、カードの絵柄が全て違うところがとても気に入っている。
ちぃ子は、子供たちと遊ぶことに主眼を置くので、どちらかと言えば、みんなでワイワイやるものが好きだ。「ナインタイル」とか「ブロックス」、「ウボンゴ」みたいなもの。こういうのは幾何学模様なので、ボクの食指は動かないんだけど、でも、楽しんでくれているので、一緒に面白いゲームを探している。
妻がボドゲ好きでいてくれると素晴らしいのは、ボクが何かを買ったときに、否定せずに理解してくれるところ。ボドゲが好きだなんて、あんまり言ってこなかったんだけど、子供と向き合う過程で、いろいろとゲームを引っ張り出して来たら、結果、こういう感じになって、家族一緒に楽しめている。ふふふ。
2023年11月7日 「ドラクエみたいなゲームをつくる」
プログラミングが小学生の必修科目になって久しい。我が家では、試しに息子のツクル氏にプログラミングを習わせている。小学4年生のツクル氏は、結構、こういうトライアル・アンド・エラー的な作業が好きみたいで、かなり熱中している。プログラミング教室でテンプレートをもらうと、大幅にアレンジしてみせる。先日は横スクロール系のゲームで、敵を避けてゴールを目指すプログラミングをしていたが、最初はアイテムをとったらジャンプ力が上がるみたいな改造をしているなあ、と眺めていたが、気づいたらレーザー銃を手に入れて敵を倒し、ひび割れた壁を破壊して先に進むなどの大幅改変を加えていてビックリした。
先日、「ドラクエみたいなゲームをつくる」と言い出した。直感的に、これはしんどいぞ、と思ったボクだ。ボクはツクールをベースにRPGをつくったことがある。結構、大変な印象がある。何しろ、マップをつくることが大変だ。16×16なのか32×32なのかは分からないが、格子状にして、そこにマップを配置していかないといけない。通り抜けられるマップと通り抜けられないマップの判定も必要だ。そもそも、RPGの場合、プレイヤーが上下左右を向かなければいけない。それも結構、大変。でも、ここまで作っても、あくまでもマップ上を歩くだけだ。戦闘になったら、変数をたくさん作らなきゃいけないので、超大変だ。
「大丈夫だよ。最初は簡単なダンジョンを歩くだけにする。敵も味方も1種類でつくるから」などと言っている。そうかなあ。仕方ないので、昔取った杵柄で、かつてお世話になったフリー素材サイトを巡回してみたが、時代は変わったなあ。もう、最近はドット絵を配布しているところが数が限られてしまっている。しかも、パッケージで販売しているところもあって、商売になっている場合もある。
ボクがウェブサイト「ファンタジィ事典」を編纂するようになったキッカケも、ウィザードリィやファイナル・ファンタジーだったりするので、息子を応援してあげようと重い腰をあげるボクである。願わくは、モンスターはボクのウェブサイトを参考に設定なんかを考えてくれるとよいのだけれど……むにゃむにゃ。
2023年10月10日 アイロンビーズでマリオの世界を再現中!!
巷ではアイロンビーズというのが流行っているらしい。ビーズと言っても、紐を通して連結するわけではなく、ビーズを型に平面的に並べて、アイロンで熱を加えることでくっつける。元々はデンマーク発祥で、マルタハニング社がつくったハマビーズが最初らしい。ボーネルンドが販売している。日本では、ナノブロックで有名なカワダが1995年にパーラービーズの発売を開始して定着したらしい。今ではダイソー、キャンドゥ、セリアなどの100均ショップでも、かなりのスペースを割いて販売している。
ボクはアイロンビーズなるものを寡聞にして知らなかったが、95年と言えば、ボクが中学生の頃だから、我々の世代がドンピシャということになる。もしかしたら、同世代の女の子たちはハマっていたのかもしれない。たまたま100均散策をしているちぃ子(妻)が見つけてきて、我が家でハマっている。
このアイロンビーズはドット絵との相性がめちゃくちゃよい。ドット絵もアイロンビーズも色を面的に並べていくので、たとえば、ドラクエのスライムのアイロンビズをつくろうと思えば、そのままドラクエのドット絵を図案として持ってくればいい。大きさ的には、ファミコンくらいの解像度のドット絵だと、ちょうど20×20くらいのデザインになって、サイズ的にはコースターくらいの大きさに仕上がる。スーパーファミコンのドット絵だと、解像度が上がり過ぎて、葉書サイズよりちょっとはみ出してくるので、若干、作っていて大きい印象だ。
そんなわけで、スーパーマリオブラザーズ(初期)のマリオやクリボーなんかをアイロンビーズで再現して楽しんでいる(笑)。
2023年9月24日 「それじゃ、お父さん、合わせてあげてください」
先日、ピアノの発表会があって、息子のツクル氏と連弾した。勝手なイメージで、連弾は手が4本あって2倍になるから、それぞれの演奏そのものは簡単になるのでは、と思っていた。でも、息子と合わせてみたら、全然、難しい。結局、2人でやっていても「合奏」なのだ。相手と呼吸やペースを合わせなきゃいけない。特に相手が子供だと、大人のボクがペースメイカーになる。楽しくなって、どんどん速くなっていく息子を制御しながら、ゆっくりゆっくりとペースを落としていく作業は至難の業だ。簡単なところは速く、難しいところはゆっくりになる息子に、必死で合わせる。逆に、息子は息子で、父の刻むテンポに合わせなきゃいけないので、完全に自由ではない。どちらにしても、息を合わせるって、とても難しいのである。
本番の直前に、ピアノの先生に呼ばれて、一度だけ、レッスンをした。ボクは原曲を知っているので、結構、譜面に忠実にやろうと思って、練習していたし、息子にもそう演奏させようとしていた。すると、先生が「ツクルくんは、ここはこのペースでやりたいの? もう少し速いペースでやってみる?」と尋ねる。息子は「このペースが弾きやすい」と回答。すると先生は「それじゃあ、お父さん。少し遅く感じるかもしれませんが、ツクルくんのペースでお願いします」と指示が飛ぶ。「最後、音はジャン、短く終わる? それともジャーン、と長く終わりたい?」「長く終わる方で!」「それじゃ、お父さん、それで合わせてあげてください」。
全然、原曲とは違う解釈だし、テンポだし、演奏方法だ。それでも、ピアノの先生は息子の意向を尊重し、ボクに合わせろと指示してくるのだ。なるほど、それもひとつの表現だし、自己肯定感につながるのかもしれない。
2023年9月22日 文字の発明とともに図書館は成立した!?
紀元前3500年頃のシュメル人の時代、すでに図書館は存在していたらしい。古い図書館として有名なものは、アッシリアの時代の「アッシュルバニパルの図書館」である。当時の首都ニネヴェに建設されたもので、時代としては紀元前7世紀。約30,000点以上の文書が発見されている。『ギルガメシュ叙事詩』、『エヌマ・エリシュ』もこの図書館のコレクションのひとつである。当時は粘土板が主流であり、エジプトのパピルスも保存されていたらしい。
もうひとつ、紀元前3世紀のプトレマイオス朝エジプトのアレクサンドリア図書館が有名で、これはギリシアやローマの文書が多数、保存されていた。9柱の女神ムーサたちに捧げられたらしい。カエサルによって意図せず、焼失してしまったり、衰退したりして、その後、コプト教徒によって破壊されてしまったらしい。残っていたら、いろいろな知識が現代に伝わっただろうな、と思う。
実は、ボクはトルコのエフェスにあったケルスス図書館の遺跡に行ったことがある。ファサード(建築物の正面部分)しか残っていなかったが、それでも、建物の大きさには圧巻されたし、当時の人々が図書館に通って知識を深めていたことが体感できた。現地ガイドの案内では、図書館には地下道があって、そのまま娼婦館に繋がっていたらしい。図書館に勉強に行くと思わせて、娼婦館に通っていた男性も多かったというエピソードを聞いた。全く、今も昔も、人間は低俗である。
今、ボクは2週間に1回、図書館に通っている。これはルーチンだ。息子の読書量を増やそうと思って、いろんな本を借りてきては、読ませている。息子はあっという間に読んでしまうので、ペースとしては、大体、2週間で7~9冊のペースだ。夢水清志郎やズッコケ三人組などの物語もそうだが、昆虫や日本史など、各方面の知識を満足させようと画策している。
図書館の配架というのは、日本図書コードに従っている。00から98まであるが、00は「総記」で、図書館や書籍、出版に関する本である。そんなわけで、最近は00~04を中心に本を借りている。そんなわけで、本日の「日々の雑記」は、ちょっと図書館に寄せて語ってみた次第である。
2023年9月2日 マインクラフトでヒトは成長できるか!?
息子のツクル氏がいよいよeスポーツを始めた。eスポーツと言っても、グループで「マインクラフト」をやる教室だ。個人で家を作ったり、畑をつくることもあれば、協力して材料集めをしたり、洞窟を制覇したりすることもある。共同でひとつの巨大建築物をつくるみたいなイベントもある。
コロナ禍で、なかなか人と一緒に何かをするみたいな集団行動ができない時代を生きている彼らなので、ボクとしては、ツクル氏に協調性とかコミュ力を鍛える場になって欲しいな、と思っている。そして、そのツールが「マインクラフト」であるというのが、時代を感じるところで、面白いなあ、と思う。まあ、実際に何かをつくるよりも、電脳世界でつくる方がエコではある。でも、手先の器用さみたいなフィジカルな能力は備わらないので、やっぱり、原始的にモノづくりをすることも大事だな、とは思う。
その点では、夏休みの工作で、ツクル氏がひとりでパラパラアニメの機械を作っていた。扇風機の風でくるくると回すと、スリットの先で絵が変わって、アニメーションになるというものだ。ツクル氏はベルトコンベヤーで送られてくる箱を棒人間が回収して、次のベルトコンベヤーに乗せるというアニメーションを自作していて、うまくできていた。ずぅっと彼は不器用だと思っていたんだけど、いつの間にか成長したらしい。へぇ……。
2023年7月24日 教育現場とeスポーツ!?
巷ではeスポーツが流行っているらしく、しかも教育の現場にも取り入れられているらしい。
息子が小学校からチラシをもらってきて「是非、行きたい!」と強く主張するので、夏休みでもあるので、体験入学してみた。マイクラの世界で、複数のメンバーで共同作業で建物をつくるというプログラムだ。1回目の体験では、クリエイティブ・モードで赤い枠の中で、自由に建物を建設する。どんな建物をつくるか計画段階で説明をして、30分経ったところで進捗を確認し、残りの30分の完成予想をして、軌道修正の計画を立てて、再度、建設をする。2日目はサバイバル・モードで、材料調達をしながら、建物を作成する。一応、講師の方で夜にならないように、コマンドで調整しているので、建設中にモンスターに襲われることはないが、場合によっては、洞窟まで鉱物を採りにいかなければならないので、その場合にはモンスターとの戦闘も生じる。
親の立場で、外側から見学していたけれど、マイクラの世界を活用して、こうやって共同作業をする中で、社会性を構築していくというのは、ちょっと面白かった。家で友人たちとマイクラをすると、すぐに相手の家を爆発してみたり、協力プレーの連携がうまくいかなくなったりして喧嘩になったりするけれど、学校では、講師がいて、ある程度、コントロールされた中での共同作業なので、そういう喧嘩になりにくい環境が構築されている。
新型コロナウイルス感染症の影響で、小学校ではソーシャル・ディスタンスを強いられて、社会性を築くのが難しかった。今でも、我が家に遊びに来た子供たちを見て、社会性をちゃんと身につけられていないのではないかと心配になる。何しろ、他所の家に遊びに行くという経験が少なすぎて、自宅にいるのと他人の家にいるのの区別がつかなくなっている。遊んでいても、距離感や加減が分からない。会話にもならない。そんな中で、新しい取り組みなのかもしれないな、と思う。
テレビゲームを題材にするというところは、是非があるだろうし、弊害もあるかもしれないけれど、少なくとも新しいし、面白い試みだとは感じた。後は息子がどういう判断をするか。その辺はよくよく議論しようと思う。
2023年7月20日 プチブロック幻獣シリーズの4つ目!!
プチブロック幻獣シリーズの4つ目はフェンリルだ。北欧神話に登場し、ラグナロクのときにまさかの最高神オージンを倒してしまうという衝撃の怪物である。
近年のイラストレータはみんな、フェンリルを白いオオカミで描く。稀に青いオーラで装飾する。その意味では、フェンリルは白と青いうイメージは現代ファンタジィの中では何となく定着しているのかもしれない。このプチブロックでも白と青を基調にデザインされている。首と四肢、そして尻尾が動く。爪も生えていて、格好いい。
今のところ、ダイソーのプチブロックでは、幻獣シリーズは4つで終わりらしい。今後も何か発売されるといいのになあ。
2023年7月6日 プチブロック幻獣シリーズの3つ目は……
プチブロック幻獣シリーズの3つ目はフェニックスである。
フェニックスは古代ギリシアで信じられた「不死鳥」で、500年生きると火の中に飛び込んで死に、その後、復活する。
プチブロックでは、尻尾、翼、首などの部分に駆動部があって、いろいろなポーズが取れる。羽根の部分には金色のブロック、オレンジ・黄色などの透明ブロックが使われていて、非常にカラフルで格好いい。透明のブロックで台座が作られているので、駆動部を使って、いろんな空を飛んでいるポーズをさせることができるのが素敵だ。
中央に何か所か青い透明ブロックが使われているが、小学4年生の息子のツクル氏は「青いということはこの真ん中の部分は一番熱いということだよ」などとしたり顔で説明してくる。
2023年6月18日 親子連弾!?
息子のツクル氏には小さい頃からピアノを習わせている。9月にピアノの発表会があるらしく、候補の3曲の楽譜を持って帰ってきた。「どれにする?」と訊くので、「気に入ったのでいいんじゃない?」と答えたら、「連弾なんだよね、親子の」と衝撃の発言。な、何だとーッ!? 親子連弾? 誰と誰が? 母と子が? 父と子が? 尋ねると「まあ、どっちでもいいんだけど、取り敢えず最初にパパに訊いてみている」と回答されてしまった。「パパ、この間、マリオの曲、上手に弾いていたから、先生に大丈夫ですって言っておいた」と追い打ちをかけられる。
結局、YouTubeで候補曲3つを聴かせて、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」が選ばれた。……というわけで、今、夜な夜な、一所懸命、練習中である。
2023年6月14日 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
5月に映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を息子のツクル氏と一緒に観に行った。単純に面白かった。マリオの世界観が映画で再現されていて、それだけで胸がいっぱいになる。しかも、我らがNintendoのマリオが世界に打って出ている。世界中をマリオの映画が席巻している。それだけで誇らしくて胸アツで、涙が溢れた。その一方で、いくばくかの悔しさもあった。どうして、日本が誇るスーパーマリオの映画が日本の映画製作・配給会社じゃなくて、アメリカのユニバーサル・ピクチャーズなんだろう。アニメーション製作がイルミネーションなんだろう。本当は、日本の映画会社やアニメ会社にもっと頑張って欲しかった。本音で言えば、日本発信でやって欲しかった。日本のエンタメに頑張って欲しかった。
正直、映画の中身もそうなんだけど、映画が始まる前のNintendoの広告に胸を打たれた。どうも、これは今回の映画用につくった広告らしく、いろんな世代の人がマリオをプレイしている様子が描かれている。そのひとつひとつのゲームで遊ぶ人々のリアクションが面白いし、自分と重ね合わせて共感もできる。それに、マリオが、実にいろんなジャンルのゲームを出しているということがよく分かる。横スクロールの、いわゆるマリオブラザーズだけではなくって、マリオカートやマリオパーティ、マリオ3Dなど、いろんな形に水平展開されているのが短時間でよくまとまった広告で、とても興味深く視聴した。
映画も面白くって、ドンキーコングの世界や、ルイージマンションの世界、マリオカートの世界など、追体験できるようになっている。面白かったのは、マリオカートの世界だ。甲羅やバナナの皮を投げて相手をクラッシュさせるシーンもあれば、1位のプレイヤー目掛けて追い掛けてくる青甲羅(トゲゾー)が出てきたときには、もう、それだけで笑ってしまった。
音楽も近藤浩治氏の楽曲がアレンジされて流れるので、それだけで感極まるものがある。ブルーレイが出たら、絶対に購入して、家でもう一度、観るぞ!!って思うくらいよかった(語彙力……)。
2023年6月6日 子供の読書体験
子供に読書をさせようと、ここ数年、隔週で図書館に通っている。ズッコケ三人組シリーズ、マガーク探偵団シリーズ、そして名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズなど、ボクが子供の頃に夢中になっている本も、ようやくツクル氏は読める年齢になった。本棚からクレヨン王国シリーズとかナルニア国物語シリーズなんかも引っ張り出してきて、選り取り見取りでリビングに置いてある。結構、黙々と読んでくれるので、よいことである。
一方で、与えられるばかりで、自分で図書室から借りてこなくなった。自分で選ぶというのも楽しいものなので、その辺はよくよく議論だな、と感じている。でも、学童に行くとたくさんの漫画があるらしく、そこで漫画を読んでいるので、それもまた、本を読まなくなる原因だな、とも思っている。まあ、漫画も日本の誇るべき文化なので、是非是非、満喫してもらいたいが、にゃんこ大戦争のギャグマンガとか、そういうのが好みらしいので、まあ、人それぞれだ。
2023年5月31日 バナナはおやつは入りますか?
息子のツクル氏が学校のイベントで、1泊2日の宿泊体験に行く。その準備を手伝っていたら、しおりの持ち物に「おやつ」が書いていない。「おやつはないの?」と聞いたら「そんなのないよ」と言われた。ないらしい。時代だろうか。「遠足にはおやつでしょ?」と言ったら、キョトンとされてしまった。やおら、「遠足じゃないから。宿泊体験だから」とツクル氏。「え? 宿泊体験だって遠足でしょ?」とボク。そうしたら「違うよ。遠足は泊まらないでしょ。ボクたちは一泊するんだよ?」と笑われた。えー、そうなの? 一泊したら「遠足」じゃないの?
そこで、我が家の辞書で調べてみる。まずは愛すべき「新明解国語辞典」より。
えん そく0⃣ヱンー【遠足】ーする(自サ)〔見学・運動などのため〕教員が児童・生徒を引率して、交通機関をなるべく利用しないで遠くへ行くこと。
となっている。「交通機関をなるべく利用しないで」とわざわざ書いてある。続いて「三省堂国語辞典」より。
えん そく[遠足]《名・自サ》〔見学・運動のため〕<歩いて/日帰りで>遠くへ行くこと。
なるほど、こちらも「歩いて」という点が強調されているので、新明解くんの「交通機関をなるべく利用しないで」とニュアンスは近い。そして「日帰りで」というのも明記してある。うーん。
それならば、みんな大好き「広辞苑」ではどうか。
えん-そく ヱン‥【遠足】①遠い道のりを歩くこと。また、日帰りできるくらいの行程を歩くこと。誹風柳多留49「―の達者二人で六郎兵へ」。福沢諭吉、福翁百話「強壮に誇る若紳士の仲間には、游泳競漕―等の大挙動なきに非ざれども」②学校で、見学・運動などを目的として行う日帰りの校外指導。<[季]春>
やはり「足」がつくだけあって、「歩く」という点が大事らしい。「日帰り」とも書いてある。そして、春の季語であるらしい(笑)。なるほど。
以上から、ツクル氏が正しいことが分かった。遠足はあくまでも「歩いていく」ことが原義であって、日帰りの範疇でやるものらしい。だからって「おやつ」はないわけじゃないと思うのだけれど……。さてはて。
2023年5月23日 バラに囲まれて
バラを眺めに平塚市の「花菜ガーデン」に行った。
こうやって、たくさんの花に囲まれた空間を歩くのは、とても幸せなことで、目から元気をもらえる感じがする。
息子のツクル氏は「迷路だ!」と言いながら、バラ園をあっちに行き、こっちに行き、走り回っている。バラに興味があるわけでも、花に興味があるわけでもなく、単純に広い空間で道が錯綜しているので、行き止まっては戻ってを繰り返す作業が楽しくて仕方ないらしい。その意味でも、こうやって遊びに来てよかった。息子を追い掛けて走り回るので、ボクもいい運動になった。
バラのアイスがあったので息子のツクル氏に与えてみた。癖の強い香りだから、嫌がるかなと思ったら、美味しいと食べていた。だんだんと大人の舌になっていくツクル氏である。いいことだ。
「チャペックの家と庭」があった。カレル・チャペックと言えば、戯曲「R.U.R.」だ。「ロボット」の語の初出はこの作品だ。彼は多趣味だったらしく、園芸も趣味のひとつだったらしい。ボクも彼のように、生涯、多趣味でありたいな、と常々思っている。
2023年5月7日 ぎゃふん。
息子のツクル氏は長風呂だ。こちらが声掛けをしなければ、30分でも40分でも、待てども暮らせども上がってこない。今日も今日で、頭からシャワーを浴びてぼーっとしていたので、「頭は温(あった)まったかい?」と訊いてみた。そうしたら、「ダジャレなんて言わないでよ。パパは頭を冷やしなさい!」と返されてしまった。ぎゃふん。お風呂を上がって、妻に報告したところ、「あなたはダジャレ、息子はオシャレね」と返されて、さらにぎゃふん。
2023年4月9日 執事といえばセバスチャン
息子のツクル氏(小4)から「執事といえばセバスチャンでしょ」と言われてキョトンとしてしまった。そんな言説、ボクは聞いたことなかった。一体、何のネタなのか。色々と事情聴取してみたところ、どうやら「コロコロコミックス」で連載中の漫画「妖怪ウォッチ」にセバスチャン、「ニンジャラ」にセバスが出てくるらしい。へぇ。そうなのか。
それならば、とGoogle先生にお伺いしてみた。そうしたら、「執事といえばセバスチャン」という言説は広く知られているものだと判明した。英国家事使用人研究者(という肩書き)の久我真樹さんという方が「執事といえばセバスチャン」はいつ成立したのか? 執事ブーム以前のセバスチャン考察というnoteにまとめてくださっていた。
1970年代のアニメ『アルプスの少女ハイジ』の使用人や『ペリーヌ物語』の執事の名前がセバスチャンなのだそうで、1990年頃から、色々な漫画やゲームで、執事の名前に繰り返し、セバスチャンが用いられているらしい。ときには、執事だからと、本名を無視して、セバスチャンへの改名を迫られる事例もあるという。
このnoteに挙げられている作品群は、ボクが子供時代に通ってきたジャンルではなかったので、寡聞にして知らなかった。この年になって、息子から新しい常識を仕入れることになろうとは、人生とは面白いものである。
2023年1月29日 性的な表現が含まれている!?
猫も杓子もコンプラの時代である。
先日、pixiv事務局から「性的な表現が含まれている投稿作品に関するご連絡」というメッセージをいただいた。「性的な表現が含まれている作品の閲覧制限がR-18に設定されていなかったため、閲覧制限をR-18に変更いたしました」とのご報告。突然の連絡だったのでビックリして確認したところ、該当した作品は……
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セイレーンの絵だった。……なるほど。これでもpixivの規約では「性的な表現」になるのか。ボクからすれば、もっと官能的な表現ってたくさんあると思っていて、まさかこんなエロさの欠片もない絵が引っ掛かるとは思っていなかった。迂闊だった。
実は、この絵には明確なモデルがあって、古代ギリシアの壺絵を参考にしている。人間の上半身に対して海鳥の下半身が圧倒的に小さくて、これじゃひっくり返っちゃうよ、という古代ギリシア人の妙を、そのまんま持ってきて描いてみた。でも、これでも引っ掛かってしまうのかあ。
昔はドリフのコントで上半身裸の女性が普通に出てきて、両親が気まずい顔をしていて、見ている子供たちも淫靡なものを見たという居心地の悪さを感じていた。今の子供たちはそういう刺激がないまま育ってしまうので、耐性がなくなってしまう。それはそれで怖いことじゃないのかなあ。うーん。
まあ、プラットフォームの規約なので、文句は言わないけれど。さてはて。