2014年5月19日 Aska逮捕に思う。

Askaの逮捕で業界は激震かも知れない。でも、ちょっと前に実名で報道されていたので、ボクとしては、あんまりビックリはしない。「やっぱりな。まあ、そうだろうな」くらいの感覚。あの当時から、名誉毀損で大っぴらに戦わないのだから、やっぱり、やましいことがあったのだ。でも、チャゲ&飛鳥か大好きな友人を何人か知っているので、彼らにとってはショックだろうなあ。

レコード会社がCDやDVDの回収を始めたらしい。毎回、思うのは、それって必要なことなのかってこと。誰かに命令されているわけじゃない。あくまでも自主的な回収だ。バカじゃないか、と思う。

確かに楽曲は飛鳥(あるいはAska)の名義で世に出てはいるけど、当然、この回収はチャゲにも影響は出るし、関わってきたスタッフにも影響が出る。CD制作というのは、何も、彼一人だけでやっていることじゃない。いろんな人の関与があってCDが出来上がる。録音にもデザインにも企画にも流通にも製作にもいろんな人が関わっていて、ようやく店舗に並ぶ。Askaに対する制裁のためだけに自主回収をする。あるいは販売元のバッシング対策のために自主回収する。それってどうなのだろう。スタッフや関係者が払った労力や経費はどう感上げているのか。大体、回収したCDは捨てられるのだろう。ジャケットのプラスティックやら紙やら、今までの流通にかかったエネルギィやらがドブに捨てられる。それって大きな資源の無駄遣いだ、とボクは思う。AKB48のCDが捨てられていることについて議論されているけれど、見えないところで同じことが行われる。とても「Mottainai」の精神を持つ国の人間がやることではない。

食品に農薬が混入したとか、化粧品で湿疹が出たとか、そういう商品の回収は分かる。それは必要な廃棄だ。でも、何かを作れば、物質を消費する。エネルギィを消費する。そうやって地球に負荷を与えたものを、くだらない理由でドブに捨てるのって、どうなんだろうね。社会として、間違っている、とボクは思うけど。どう思う?

大体、もしも、販売元が「いい作品を提供してきた」という矜持があるのなら、何があってもそれを守るべきだ、と思っている。佐村河内さんのときにも書いたけど、本来の芸術って、作者の人格や経歴、エピソードとは無関係だ。そういう「作品」を守ろうとしない販売元って、プライドがないよね。どこだっけ? ユニバーサル? 大手なのにね。