2021年2月1日 オンライン会議は「慣れ」が必要だよね!?

パキスタン国ファイサラバードとの協議。Zoomで繋ぐ。事前情報ではWi-Fiが弱くてうまく繋がらないと聞いていたけれど、本日の感触では、通信環境はそんなに問題はない印象。ただ、設備は整っていないようで、カメラ、マイク、スピーカー、プロジェクタなどの関係性が精彩を欠いている。だから、わちゃわちゃした印象。こういうのは慣れと経験だから、まあ、先方に頑張ってもらうしかない。

今月の15日と16日にはオンラインセミナーを開いて、我が社の若手職員と意見交換をするので、それまでには何とか万全の体制になっていて欲しいもの。

本日からほぼ毎日、Zoomでとっかえひっかえ、色んな人がファイサラバードにコンタクトを試みるので、きっと、改善されていくだろう。いずれにしても、まずは無事にZoomが繋がったので、ひとつ、肩の荷が下りた。

2021年2月2日 立場違えば!?

目的が違えば同じことでもアプローチが異なるし、仮令、同じものを観ていても、立場が異なれば評価も異なる。そんなことを強烈に感じた1日だった。

企業の経営を考えるとき、外部の人間は、経営指標を眺めて、その会社の経営状況を評価する。でも、内部の人間は経営を改善するための方策を考えているので、改善できる点を探そうとする。

コンサルタントとして、ある会社を評価しようとしたときに、ボクたちはどういうアプローチがあるだろうか。現在地点としての経営状況を評価するアプローチもあれば、企業経営をしている立場から、改善案を探していくアプローチもある。ボクたちは、実際、企業運営をしている側なので、やっぱり、内部的なアプローチになる。一方、外部的なアプローチで眺める視点もある。

「財務」の研修を組み立てて、外部講師を呼んでみたものの、ボクの想定していた中身とまるで違うものを提案されて、ちょっと戸惑った、というお話。

2021年2月3日 悲願のウェブ会議形式!!

本日は悲願のウェブ会議形式でのオンライン研修。

我が社は1500人規模の会社なのに、ずぅっとセキュリティがどうのこうのと言って、ウェブ端末が3台しか導入されなかった。しかも私的利用防止の観点から、Wi-Fiルータの導入は忌避され、SIM内臓のノートパソコンが3台導入されたのみだ。だから、いつだってオンライン会議はテレビ会議の形式になる。みんなで1つの端末を囲んで議論する。

途上国ですら、今や1人1台、ネットにアクセスしてウェブ会議の形式でオンライン会議に参加してくる時代なのに、本当に、日本はICT途上国になってしまうのでは、と危惧していた。

2回目の緊急事態宣言が出されて、ようやくリモートワークが週1~2程度、認められるようになった。だから、本日は参加者に自宅からオンライン会議にアクセスするように依頼して、ウェブ会議形式でのオンライン研修を実施してみた。初の試みだ。ブレイクアウトルームも使って、ワークショップもやってみる。

緊張したけれど、ボクが4月からずぅっと主張している理想の形式でのオンライン研修になった。

2021年2月4日 引っ掛かったことは丁寧に解消しておくべし!?

仕事って、ちょっとだけ丁寧にやるとよい成果が出る。ちょっとだけサボると悪い結果になる。「あれ、これ大丈夫かな?」と気になったリ、「これ、やっておいた方がよいかな」と感じたことを、やるかやらないかが、実は大きな分かれ目だ。大抵、そういうアンテナに引っ掛かったものが、後になって押し寄せてくる。そんな感じがしている。多分、「ま、いっか」と警告を無視する回数を減らせば減らすほど、仕事の確度は上がって言って、失敗のリスクは減る。だから、ちょっとしたことだけど、頑張ろうよ。と思う。

……とても抽象的な話(笑)。仕方ない。ひとつ、駄洒落でも言って締めよう。

「おいこら、サボテン、サボってんじゃないよ!!」 ……何のこっちゃ。

2021年2月5日 号令をかけるのは誰だ!?

本日もウェブ会議。同僚のM氏が俄然、しっかりしてきていて「ああ、任せられるなあ」と思っている。専門分野以外のことでも、ちゃんと適切に喋る。飛躍的な成長。役職が人をつくる。プロジェクトのリーダーに据えたことで、自信がついたのかもしれない。

そして、ボクはちょっと喋り過ぎたかもしれない。別に悪いことではない。結果、会議はよい方向に向かったし、結論も悪くはなかった。でも、こういうのは難しくって、誰の号令で進めるかが問題になることもある。本来、号令をかけるのはボクではなかったはずだ。いや、まあ、立場から言えば、自由に発言してよかったし、それが許される立場だし、全体的には参加者の満足度も高かったとは思う。でも、若干、相手にもう少し花を持たせてもよかった。多分、ウェブ会議だから、その辺の距離感とかチームプレイが難しいのだ。

 * * *

最近、スーパーファミコンを引っ張り出してきて『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』を思い出したようにプレイしている。ハマっている。懐かしい。音楽がよい。謎解きがよい。ドット絵がよい。世界観がよい。楽しい。意外と今はインターネットで情報が得られてしまうので、本当に悩んだら、検索したら答えが乗っていて、先に進めてしまう。だから「ウェブは見ないぞ!」と覚悟を決めないと、ついついGoogle先生に助けを求めてしまいそうだ。そういう意味では「検索ツール」は人間をあらゆる情報に繋いでくれるけれど、忍耐強さみたいなものを損なう気がする。気がするだけかもしれないけれど。

2021年2月6日 アーカイブが残るということの意味

テレビ番組の企画で、ロンドンブーツ1号2号の田村淳とキングコングの西野亮廣が対談をしている。長尺で2人で喋っているのが単純に面白い。テレビだと、多分、時間的な制約から部分的に切り抜かれて放送されるのだろう。YouTubeだとほとんどノーカットでアップロードできるのがよいな、と思う。

最近、ボクも会社でYouTubeをフル活用している。会場で少数の人を集めて研修をしつつ、それをYouTubeに配信して、社内の自席からも視聴できるようにしている。YouTube視聴者向けにはGoogle Formと連動させて、適宜、質問やコメントをGoogle Formに記載してもらって、それを研修中に読み上げることで、一応の双方向性を担保している。もともとの目的は「3密回避」だった。会議室に大人数を集めて研修ができない。かと言ってZoomにみんなでアクセスするようなウェブ端末もない。だから、自席でYouTube視聴をさせながら、いかにインタラクティヴにするか、ということで検討した結果だった。でも、YouTubeの一番の強みはアーカイブが残ることだ。研修が終わっても、研修の様子はずぅっと残り続ける。いつでもアクセスできる。そこに大きな強みがあることに最近になって気がついた。会社の人に何か聞かれたときに「あ、その件なら、このアーカイブ観て!」と言えるのだ。

この対談も、実はテレビの企画でありながら、ロンブーのチャンネルにロングヴァージョンでアップされている。この現象をどう考えるか。ボクとしては面白い現象だと思う。

テレビもオンデマンドを始めたけれど、イマイチ、定着しない。オンデマンドそのものには本当は大きな価値があるはずだ。ただ、費用をとろうとしたところに問題があった。基本的にはテレビって無料で見るものだと誰もが思っていた。お金はスポンサーが払って、視聴者は番組制作の費用を負担しない。そういう構造になっている。そこにオンデマンドを持ち込んでも、誰もお金を払わない。多分、みんな、録画するのだ。あるいは不思議なことにDVD化されると購入する。形にならないデータにお金を払うことに、多分、抵抗があったんだろう。DVDみたいなハードには課金ができる。最近、AmazonプライムやNetFlixなどが入ってきて、動画データに対してお金を払うという文化が定着してきた。でも、番組そのものにお金を払うというよりも「月額で見放題」というプラットフォームそのものにお金を払う形の方が浸透していると言える。

YouTubeはオンデマンド形式だけど、無料だ。そこにテレビ番組のロングヴァージョンをアップする。どう考えるか。この対談も、テレビだったら1回流れて終わってしまう(しかも一部抜粋だ)。YouTubeだと、ずぅっと残り続けて、好きなときに観ることができる。何度だって観ることができる。「面白いよ」という口コミが後からついてきても、観ることができるのだ。テレビで流したら「あの番組面白かったよ!」と言われても「ああ、見逃した!」と思って観ることができない。だから話題になったものは、違法にアップロードされて、それを観ることになる。そういう意味じゃ、アーカイブが残るというのは、大きな価値がある。ボクがこうして「日々の雑記」内で紹介して、それを受けて、観ることもできる。

テレビ側も、YouTubeみたいなプラットフォームに番組を残すアプローチは考えられる。でも、オンデマンドで課金させようとか、DVD化して収益をあげようという発想があると、多分、一度っきりの放送になる。それはそれで価値があるけれど、実は視聴者にとっては不便だ。テレビというメディアの大きな課題かもしれない。

2021年2月7日 ちゃんと原典を参照すればよいのにね、というお話

本日はファンタジィ事典でブネという悪霊についてまとめた。マイナな悪霊ではあるけれど、ソロモン王が使役した72匹の悪霊の1匹なので、結構、知っている人は知っている。ソロモン王が使役した72匹の悪霊は、結構、ファンタジィ界隈では大人気だ。多分、ブレトンが描いたイラストが魅力的だからだろう。それぞれの悪霊に決まった魔法陣があるのもソソられる部分だ。

原典は明解で、17世紀頃からヨーロッパに流布した魔法書『レメゲトン』「ゴエティア」だ。1904年にメイザース&クロウリーが訳したものがよく知られているが、誤訳が多い。1999年にピーターソンが訳したものの方が本当は参考になる。でも、ピーターソン版が出るまではメイザース&クロウリー版が一般的だったので、イメージはそちらの方が強いので、ウェブサイト「ファンタジィ事典」ではメイザース&クロウリー版を訳して載せている。

ちなみに1577年にヨーハン・ヴァイヤーが『悪魔の偽王国(プセウドモナルキア・ダエモヌム)』を著していて、「ゴエティア」よりも古い。こちらは69匹の悪霊を紹介していて、そのほとんどが「ゴエティア」で紹介されている72匹の悪霊と重なっている。こちらはラテン語だ。これをレギナルド・スコットという人物が英訳してくれていて、多分、英語圏の人にはそちらで膾炙しているのだろうけれど、若干、意訳しているな、と感じる部分もある。

そして、コラン・ド・プランシーが1818年にまとめた『地獄の辞典』にもたくさんの悪霊が紹介されていて、これは改訂を重ね、1863年の第6版でブレトンの悪魔の挿絵が加わった。この挿絵のインパクトで有名になった72匹の悪霊は多いだろう。この本はフランス語で書かれている。日本語でも抄訳が出版されている。

ボクは72匹の悪霊については、基本的にこの3冊(ピーターソン版を入れると4冊)を原典で読んだ上で整理する方向にしている。そうすると、意外と日本で知られている解説が間違っていることに気づかされる。原典が明確なのだから、神話・伝承をエンタメとして楽しんでいる読者はともかく、本をまとめる人たちくらいは、ちゃんと原典を読めばいいのにな、と思う。その意味では、「ファンタジィ事典」では拙訳と合わせて原典も載せているので、一定の価値があって、参考になるのでは、と思っている。

 * * *

ちなみに、ロマンシングサガ3の四魔貴族のひとり「ビューネイ」は「ブネ」を元ネタにしているらしい。確かにデザインは似せている。性別が女性になっているが、元々の伝承も性別については言及されていないから、正しいのかもしれない。ブネだとダサいけど、ビューネイという言い方だと格好よく感じる。

2021年2月8日 言うだけなら無料(ただ)だ。

日本人は奥床しいな、といつも思う。「あ、違うな」と思うことがあっても黙っている。「そうじゃないんだよ」と思っても、沈黙が金を守っている。忍耐が美徳だと思っている。でも、言うだけなら無料(ただ)だ。そりゃあ、失言をしたら信頼を損なうけれど、そうじゃない場合、言っても失うものはない。だから、ボクは極力、思ったことは言うようにしている。そして、大抵の場合、勇気を出して言ってみたら「あ、面白いね」「それ、採用!」となることが多い。少しドラスティックなくらいの提案でも、実は飲んでもらえることが多いので、言ってよかったと思う。外国にいくと、みんな言いたい放題に言う。仮に却下されたとしても、こちらの払ったコストなんて、言うぞ、という覚悟くらいのもので、実は言っているだけの段階では、ボクたちは失うものなんてないのだ。「否定された」というネガティヴな感情は残るかもしれないけれど、でも、言わなかったら言わなかったで「言えばよかった」という後悔が残るわけで、まあ、今回はダメだったな、と思って諦めるだけの話だ。

だから、ちょっとだけ勇気を出して口に出してみればいい、と思う。ただ、その言葉に固執して、延々と戦うことはオススメしない。否定されたらすぐに引っ込める。受け入れられなかったからと言って悲観する必要もない。相手に納得してもらうことがゴールではない。ボクはこういう考えを持っているぞ、ということをみんなに表明することがゴールで、思いの外、受け入れられることも多いぞ、と気づく。

2021年2月9日 不安は的中して地獄のような展開

本日は大炎上の日だ。良かれと思ってやったひとつひとつの行動が全て裏目に出て、地獄のようだった。

来週、パキスタンを相手にオンラインセミナーを開催する中、半年前にわざわざ我が社を訪問して「パキスタンに興味がある。進出したい」と挨拶に来てくれた企業があった。担当の後輩が各社に案内を出す中、その会社からセミナー参加の申し込みがない。折角、パキスタン側から幹部が参加してくれるので、顔つなぎの場としては最適。ちゃんと担当者まで案内が届いていないのではないか。セミナーへの参加を個別に声かけすべきだろう。そう思って声を掛けてみた。まだ企業枠にもあまりがあったし、その枠をひとつ埋めてやることは、後輩の目標達成にも繋がる。だから、いろいろと裏で手を回して取り次いだ。

ところが、一度は喜んでセミナーに参加することになった先方が、後輩とのメールのやり取りの狭間で、いろいろと誤解をして、セミナー参加を辞退することになった。パキスタン相手にソリューションを提供できないという社内判断に至ったらしい。そもそも、パキスタン側にソリューションを提供しなければならないような格式張ったセミナーではない。もっとフランクに顔を出してオンライン上で挨拶を交わす程度の、気軽な参加を持ちかけたつもりだった。しかもセミナー当日のファシリテータはボクがやるので、幹部とうまく繋げられる自信もあった。後輩の言葉足らずで、淡泊なメールで行き違いがあったようだ。最初から、個々の企業への配慮が足らなかった。熱量がないから、相手に誤解を与えるような対応になった。

そんなわけで、ボクそのものはセミナーの準備こそしなきゃいけない大事なタイミングなのに、もう一度、先方に電話して謝罪して説明したり、社内で諸々の再調整をしたりで、結局、1日が無駄になってしまった。最終的に、先方にセミナーに参加いただく手筈になったが、調整コストは大きいし、先方との信頼関係にも影響が出る。

実は、まさに「引っ掛かったことは丁寧に解消しておくべし!?」の記事で書いた件だった。ちょっと仕事の仕方が雑じゃないかな、もっと丁寧にやった方がよいのでは、と心配していた。結果、この顛末。うーん。ちゃんと後輩には伝えたつもりだったけれど、ちょっと間に合わなかった。まあ、そんなもんだな。社内で反省しつつ、体制を再構築する。

2021年2月10日 相手を深く思い遣る心と言葉

1月に学生時代の知人からメッセンジャーで連絡があった。毎年1月1日に発行している雑誌「近況報告の本」を送って欲しいというメッセージで、住所が記載されていた。珍しいこともあるものだ、と思って封筒に入れて雑誌を送った。

彼は学生時代、「映画監督になる!」と豪語していた。一度、彼が映像をつくったことがあった。5分ちょっとの映像だったけど、面白かった。おそらく、Adobe社のPremiereとAfter Effectsを使ってつくったものだった。キャンバスの絵から別のシーンが立ち上がってきたときには、ちょっとビックリして、舌を巻いた。

そんな彼は大学の途中からおかしくなって「僕が映画監督になるには何回か転生しないといけない」「だから今の人生などどうでもいい」などと言って、捨て鉢になって、何もかもを投げ出した。

そんな彼だったので、メッセンジャーで連絡があって、何があったのだろうと思って心配した。そうしたら、本日、ものすごく丁寧な手紙を頂戴した。彼の近況と、雑誌の感想が記してあった。

彼の文章に心洗われた。何だろう。相手を思い遣り、それでいて心の底から発せられた言葉というのはこんなにも強いのか、と唸った。言葉の端から端までが、彼の飾らない気持ちを表現していて、それでいて優しい。人間、こんなに強烈な言葉が書けるものなのだな、と思い知らされた。そして、この手紙を読んで、ああ、彼は復活したのだな、と分かって嬉しかった。

2021年2月11日 おおきなカブは何故、抜けないのか!?

ロシアの民話に『おおきなカブ』がある。とても有名な話で、おじいさんがカブを抜こうとするが、大きくて引っこ抜けない。おばあさんが手伝い、孫娘が手伝い、イヌやネコ、ネズミが手伝い……。

さて、本日、息子のツクル氏にこんなことを聞かれた。
「ねえ、パパ。ダイコンとカブって違うの?」
こういうのは得意なボク。
「ダイコンは上の方は茎で、下の方は根っこ。緑色の部分は茎。カブは茎。先の細長くてひょろっと伸びたところが根っこ。同じアブラナ科の植物だけど、ちょっと違う」
そう説明する。ツクル氏はきょとんとしている。だから、google先生に写真を出してもらう。
「ほら。ダイコンにはヒゲみたいなのがあるじゃない。こうやって広がっていくことで、水を吸えるし、身体を支えられる。カブは先の細いところからヒゲが生えていて、丸いところからは生えていない。この丸い部分は根じゃなくて茎なんだよ」
「そうか。だからダイコンは緑の部分と白い部分で味が違うんだ!」
「味、違う?」
「うん。緑の部分は甘いよ。白いところはからい」
「そう? そうかもしれないね」
そう言いながら、google先生を操りながら、畑に植わっているダイコンとカブの写真を見せてやる。
「ほら。ダイコンの緑の部分は土から上に出ている。カブもそう。丸い部分は上に出ている。茎なんだよ、この部分は」
「あれ? おかしくない? そうしたら『大きなカブ』は土の中にないから、すぐに抜けることになるじゃん。茎なんだから!」

ん? あれれ? そうだな。ダイコンは抜くのが大変だけど、カブはすぐに抜けるなあ。

というわけで、最初の話に戻る。『大きなカブ』は何故、なかなか抜けないのか。今日はそれを調査した結果をご報告。

まずは画像検索の結果を見て欲しい。

『大きなカブ』はロシア語では「Репка(レプカ)」というらしく、「Репка」で画像検索した結果、すべてのイラストは「黄色いカブ」だ。どうやら、ルタバガといって、厳密にはカブとは異なる種類らしい。へえ。

いつだって、学びは多い。

2021年2月12日 家まで仕事が追い掛けてくる時代!?

セキュリティの関係で、会社のメールは家では見られない。ある意味では、家まで仕事が追い掛けてこないので、健全な状態とも言える。

でも、新型コロナウイルス感染症の蔓延の結果、リモートワークが推奨され、緊急事態宣言下では一応、「出勤者数の7割削減」が目指されている。もちろん、こんなことは現実的ではないけれど、目標は目標として、可能な範囲で協力するのが、社会の在り方なのだろう。

そうなると、家でメールを受信できない事態は好ましくない。そこで、セキュリティに関係ない内容のものであれば、個人メールを利用することになる。課内で送り合っていた個人のメールを、思い切って、対外的なところにも送ってみる。ボクがそんな活動を積極的に進めているうちに、気づけば、みんなの返信も個人メールになっていて、活動の輪は広がっていて、いつでもどこでも関係性を構築できる体制が整った。

いい悪いではなくて、強制的に、そういう時代に追い込まれていくのだな、と感じている。土日も、連絡が取り合えてしまって、仕事が家まで追い掛けてくる。そこの運用は、だから、みんなで気を付けないといけない。

2021年2月13日 孤軍奮闘。

まさにタイトルのとおり。孤軍奮闘。パキスタン国のウェビナーは、ほぼひとりで進めている。15日と16日がウェビナーの当日で、ファイサラバードとラホールからは総裁が参加するので、結構、大物ゲストという印象。その一方で、日本側から彼らと対峙するのはボクなので、責任重大だし、これでいいのかな、という想いはある。

さて、結構、ウェビナーというのは大変で、まずは通信環境を整える必要がある。もちろん、我々側の通信環境を整える必要もあるのだけれど(日本はICT途上国なので、それはそれで大変だ!)、先方の通信環境の確認をして、端末をどうやって繋がせて、参加者がちゃんとウェブ会議室にアクセスできる体制を組むのか。その辺を全部、こちら側である程度、コントロールしてやる必要がある。そんな活動を、土曜日になってもやっている。

講演者の手配も必要だ。日本側の手配は、手続き論だから、面倒臭いけれど、まあ、大丈夫。適切な講演者は把握できているので、後は「あなたに任せたい。お願い」という依頼文を一筆書いておけばオーケィだ。でも、先方の講演者は、こちら側ではなかなかコントロールしづらい。組織内のパワーバランスとか、政治的な絡みとかもあるし、こちら側は本当に喋って欲しい能力のある人や実績のある人ではなくって、出世のために活躍させたい人物にスポットを当てたがる。結局、紆余曲折ありながら、直前まで揉めていて、いよいよ明後日だというのに、決まらない。そんな調整をバタバタとやっている。でも、体裁は大事にする人たちなので、最終的には何らかの形に収まるのだろう。

オーディエンスへの配慮も必要。今回はZoomでウェビナーをするが、Zoomにアクセスする人間は限定的にして、その他大勢はZoomからのYouTube生配信を視聴してもらう形式とした。そして、YouTube視聴者の声をGoogle Formで集めて、適宜、ウェビナーに反映していくやり方だ。生配信用のYouTubeのURLを作り、サムネイルを作成して、Google Formの質問を作成してYouTubeの概要欄にURLを貼りつける。それぞれの属性の参加者で分析できるようにするため、YouTubeにアクセスするURLの入口を分ける作業もする。そんなことも、実はボクがちまちまやっている。

加えて、日本企業のビジネスマッチングの場もつくらなきゃいけなくて、そんな調整も動いている。どういう風にパキスタンに進出して、仕事をとるか。このPR方法やプレゼン準備については、最後までフォローしていた。

で、ようやく後回しになっていた自分のことを開始する。当日の司会進行もボクがやるので、そのタイムスケジュールと司会用の台本を準備する。ちゃんと時間管理できるかなあ、と心配になって、何度かシミュレーションしてみる。

……そして、ようやく、夜になって、自分のプレゼン資料を作り始める。そう。実はボク自身も講演者のひとりで、ウェビナーの中で20分間のプレゼンをする必要がある。これは明日にペンディング。

……こういうのを、ほぼひとりで抱え込んでやっているので、結構、しんどくて、休日なのに、今日はほとんどこれにかかりっきりだった。おそらく明日もそう。正直、パキスタンでのプロジェクトへの参画と、ウェビナーの事務局と、講演者と司会進行と、民間企業との調整と、分割やった方がよいのだろうな、と思っている。でも、そうなっていないのが現状で、苦しいところである。

2021年2月14日 鵜呑みにしてはいけない

土日が仕事で押し潰されて、苦しいところ。昨日に引き続き、パキスタンとのウェビナーでのプレゼン資料を作成している。既存のプレゼン資料をある程度、援用しようかな、と思って繋ぎ合わせてみたものの、よくよく考えると、間違っていないか、と思うことがたくさんあって、確認していたら半日くらい経ってしまった。

結論から言えば、かなりの部分、誤りがあった。何度も使われてきたプレゼン資料で、いろんな人の目が入っているはずなので、信頼度が高いと思っていたけれど、意外とそうではないことが判明した。

多分、専門外の部分で他の人がつくった資料は、みんな鵜呑みにするのだろうな、と想像する。過去から引き継がれているプレゼン資料だから大丈夫だ、とどこかで安心しているのだろうし、時間もないから取り敢えず使おう、と思っているのだろう。ボクは基本的には誰のことも信用していない。自分が目で見たもの、聞いたこと、触ったものしか信じない。だから、全部、一次資料に当たらないと納得しないので、間違いに気づいてしまう。本当は、そういう疑う姿勢というか、確認する姿勢は大事だと思うんだけど、なあなあでやっている人は意外に多い。

今回も、結局、たくさんの間違いを修正した。うーん。これで今までやってきたということが信じられないし、ガッカリしたし、ヤバいなあ、と思った。まあ、でも、そんなものよね。そんなこんなで、結構、夜中まで掛かってプレゼン資料を修正してしまった日であった。

……そして、ウェビナーはいよいよ明日。さあ、頑張ろう!!

2021年2月15日 Zoom、YouTube、Google Form、WhatsApp……時代だなあ。

ウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」で仕事の話ばかりするのも本意ではないのだけれど、連日、そこに時間を費やしているので、本日も仕事の話。

本日はパキスタンとのウェビナー。主催者はボクで、ファイサラバードとラホールを繋ぐ。企画、司会進行、会議のファシリテーションも全部、ひとりでやる。でも、さすがにやりきれない部分もあって、端末の設定やICT関係の一部、後輩に投げた。

始まってからの想定外は、前評判ほどラホールの通信環境がよくなかった点。一所懸命、いろいろと説明してくれるけど、音が悪くて何を言っているか分からない。何度も聞き返して、意図を確認している間に、時間がどんどん無駄に経っていく。途中で現地スタッフが気を利かせて、WhatsAppで発言者の趣旨を連絡してくるので、少しスムーズに進むようになった。こういう連携が現地とできたのは助かった。

それにしても、時代だなあ、と思った。ウェビナーそのものはZoomで繋がっていてお互いに意見交換していて、それをそのままYouTubeに生配信して、多くの視聴者が見る。そして、質問やコメントがあればGoogle Formで送信して、それをZoomに反映させる。通信状況が悪くて聞きとれない部分は、WhatsAppでフォローされる。1年前では考えられなかった。新型コロナウイルス感染症は恐ろしいけれど、でも、明らかに世界を一変させた。

今回、少しだけ安心できたのは、頼れる同期がプレゼンターのひとりだったこと。彼女が登壇した45分は安心して任せられて、心穏やかでいられた。そういうのも、一本釣りでボクが選んだからよかったのだろう。

さあ、明日も頑張るぞ!!

2021年2月16日 そろそろ一方通行のプレゼンから脱却すべし!?

企業プレゼンをちゃんと考えないといけない時期に来た。そう感じた。ウェビナーに民間企業を呼んで、ビジネスマッチングの時間を設けた。でも、講義みたいなプレゼンをする企業が多い。自社製品の性能とか仕組みをメカニズムも含めて詳らかに説明する。まるで講義のようなプレゼン。当然、聞いている側も、その製品の性能や仕組みに向かう。でも、本質的には、ビジネスマッチングって、商品の性能や仕組みのPRの場じゃないような気がする。

たとえば、電気屋さんに行って、何か家電を買うときに、その性能や仕組み、メカニズムを説明されて、そこを深く理解したとして、それが購入の決め手になるとは思えない。我々は、商品開発者でも、機械技術者でもない。商品のメカニズムの詳細を知って、ああなるほどと思っても、それが購入の決め手にはならない。開発業者は、いろいろと創意工夫をしているのかもしれない。それが大きな技術革新なのかもしれない。でも、そうではなくて、その家電が自分の生活スタイルに合っているか。生活をどう改善してくれるのか。そして、その便益に対して金額的に折り合いがつくか。そういうことだと思う。

だから、パキスタンの現状をヒアリングして、自社製品が活用されたときに、どういう風に状況が改善されているのか、そのイメージを持たせなきゃいけない。そのためには一方通行のプレゼンではなくて、対話が必要だ。そういう意味じゃ、講義じゃダメだ。

うまい企業もいて、ちゃんとプレゼンの時間を抑えて、相手と対話していた。質疑応答も、製品の性能や仕組みの話じゃなくて、ソリューションの議論になっている企業もいた。そういう形にもっていけるように、我々も支援しなきゃいけないなあ、と痛感した。

そういう意味じゃ、研修もそうだ。講師が一方的に座学を伝えるのは、もう研修としては意味をなさない。そんなものは通信教育の動画教材で十分に事足りる。オンラインで繋ぐのだ。いろいろと、アプローチを変える必要はあるのだろうな。今回、ウェビナーの中で、プレゼンの時間は3分の1にして、3分の2は意見交換にしてみた。どんな発言が飛び出すか分からないし、議論は拡散するし、コントロールは非常に難しい。ファシリテーターには高いスキルが求められる。うまく出来たとは言えないけれど、でも、決して一方通行ではなかった。

2021年2月17日 企業を叩いても面白くないけど、個人叩いたら面白いもんね!?

倒れ伏していた。さすがに2週間くらい、パキスタンとのウェビナーの準備でぶっ続けで走ってきたので、疲れたのだろう。でも、今までだったら体調を崩していたところだけど、身体がだるくて動けない……くらいのダメージで済んで、午前中、ゴロゴロしていたら、午後には復活した。

 * * *

何やら、再び、てんちむが炎上しているらしい。まあ、そういう浅はかな部分も含めて、全部が彼女らしいな、と思う。でも、今回の炎上は、ちょっとだけ論点がズレている気がしている。

というのは、今回、脱毛サロン運営会社の広告そのものに当時「9ヶ月0円」という表現があって、これが、実は9か月分の費用が後払いになるいう意味だったわけだ。これが景品表示法の「有利誤認表示」に当たるのではないか、ということで炎上している。

でも、てんちむはPR案件を受けただけで、表現も脱毛サロン運営会社の広告文句を使ったに過ぎない。だから、非難されるべきはてんちむではなく、脱毛サロン運営会社の方であるべきである。

勿論、ね。広告って、いろいろと法的な制約があるから、インフルエンサーも気を付けなきゃいけないとは思う。その点は脇が甘かったと思うし、賢くなかったな。ましてや炎上したばっかりなのだし、もう少し慎重でもよかっただろうな、とは思う。でも、元々、脱毛サロン運営会社が堂々と使っている表現なのだから、彼女が「この表現はセーフなのだろう」と考えたとしても、それは不思議のないことではないかな、と思う。

何でもかんでも、ターゲットを見つけて面白おかしく叩くのはよくない。ちゃんと批判すべき点は何なのか、批判すべきことなのか、批判すべき対象は誰なのかを考えなきゃいけない。その上、企業って個人とは違って叩いても盛り上がらないし、面白くない。だから、結局、ターゲットがてんちむ個人になってしまう。そういういじめの構造がある。SNS時代になって、有名人は大変だな、と思う。

 * * *

それにしても、あくまでも個人的な感想だけど、「9ヶ月後以降にお支払いスタートだから今お金がなくても始められる♪」(今でもC3のウェブサイトにある表現だけど)というのは、意外と危険だよね。分割払いならサービスとして理解できるけど、これはただの後払い。今、お金がない人間が、9か月後ならお金があるとでも思っているのか。決して安い商品じゃないのだから、こういう商品を提示している段階で、ボクとしてはC3に対して、強い不信感を抱いてしまう。そういう意味じゃ、それを紹介したてんちむも、やっぱり問題だったのかもしれないか。まあ、微妙なところだな。

2021年2月18日 新型コロナウイルス感染症はオンラインの時代を押し進めた

本日はブランタイヤとテレビ会議。インドネシアとも会議をして、南アとも会議をして、パキスタンとも会議をして、本当に、今はオンラインの時代だな、と感じる。時差の問題はあれども、言語の壁もあれども、当たり前にいろんな国と顔を突き合わせて会議ができる。すごい時代だ。

2021年2月19日 相手に対峙するときには対等である!

寺田有希という女性がいる。YouTube「ホリエモンチャンネル」に出演している人で、結構、真面目なんだなあ、という印象を持っていた。真面目なんだなあ、というのは、しなやかではないという意味で、ホリエモンと一緒になってバカをやっているようでいて、どこか冷めているし、ドッキリを仕掛けられると、本気で怒る。そういう硬さみたいなのがあって、個人的には扱いづらそうな女性だな、と勝手に思っていた。でも、知性的ではあるし、リアクションがかわいらしいので、そういうところをホリエモンが評価しているのかな、とも思っていた。

そんな彼女が「対峙力」という本を出した。その内容というか、切り口がすごくて、ちょっとビックリした。相手との向き合い方というか、コミュニケーションの本なのだと思うけれど、「対峙」という言葉のチョイスや、そこで説明される心構えがすごい。いつも、こんな風に相手と対峙していたら、そりゃあ、相手も評価するよな、と思う。帯にホリエモンが「驚いた! これほど工夫していたとは。だからこんなに話しやすいのか」とコメントを寄せている。まさにこの帯に書かれているホリエモンの感想が全てだ。ノウハウ本ではあるけれど、でも、驚嘆した。心構えもそうなんだけど、それをこうやって適切に文章化できるセンスがすごい、と思う。

本を読むのが苦手な人は、こちら。この対談も見応えがある。

2021年2月20日 ケツの穴から手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わせたろかい

息子があまりに毎日「おケツ」「おケツ」と連呼するので「お尻」と言うように伝える。すると「ケツと尻は何が違うのか」と聞いてくる。挙句の果てに「ケツ」の漢字を教えろというので、そういえば、と調べてみたところ、漢字では「穴」と書いて「ケツ」と読むらしい。本来、ケツはお尻の穴を指すらしい。だから、ケツの穴では「穴の穴」になって、変なのではないか、という議論があった。度量が小さいことを意味する「ケツの穴が小さい」という慣用句もある。

ちなみに、岡山県には「オケツ」という妖怪がいる。お産のときに、赤ん坊の代わりに生まれてくる妖怪で、亀に似た姿で、背中には毛がはえている。生まれるとすぐに床を這って家の縁の下に逃げ込もうとするので、取り押さえて殺さないと、妊婦の真下に潜り込んで寝ている妊婦を殺してしまうという。