2021年1月23日 意外と映画『ポケットモンスター ココ』が面白かった件

標題のとおり。映画『ポケットモンスター ココ』を観た。ちゃんとした映画だった。映像もきれいだし、脚本は決して子供向けにはなっていない。とても面白かった。

父と子の絆、父親とは何かみたいなテーマもあったし、人間の自然への侵略みたいな環境保全的なテーマもあったけれど、何よりもザルード(ワルザルポケモン)の社会とその他のポケモンたち、そして人間たちとが一緒になってひとつの課題解決に取り組むことで乗り越えていくというダイバーシティと共生の物語だったと思う。人間として生まれてポケモンとして育てられたココと、ココを拾って群れを追われたザルードを軸に、どうやって異世界・異文化が共生していくか。そんな壮大なテーマだった。

ただ、たった1人を悪人にして勧善懲悪に落とし込んでしまうのはどうかな、と思った。とても分かりやすいし、ワンピース的な安易な手法ではあるけれど、そこはもう一捻りして、彼にも正義を与えてほしかったし、彼の賛同者がいてもよかったかな、と思う。