2020年3月5日 「一丸」に加われないとたちまち「非国民」扱いされ、糾弾される。

たまたまニュースサイトを読み漁っていたら見つけた。雨宮処凛の記事だ。ボクは政治的に彼女を支持するわけでも、彼女の思想の支持者でもない。でも、この記事の内容には概ねアグリーだ。ボクが感じていることを、うまく言葉で表現している。

「不要不急」ではないからとイベントなどの中止を要請される側からは多くの悲鳴が上がっている。観客にとっては「楽しみ」「遊び」であるイベントだが、それが「仕事」である人たちにとってはたまったものではないだろう。

非常時には、格差がむき出しになる。持つ者と持たざる者の差が歴然と開く。そして、「国民一丸となって乗り切ろう」みたいな時に、様々な事情からその「一丸」に加われないとたちまち「非国民」扱いされ、糾弾される。

コロナが問題となってから、私は電車に乗るのが怖くなった。コロナウイルスが怖いのではない。自分ではなくとも誰かが咳をするたびに凍りつくような空気や苛立ったような舌打ちが怖いのだ。(……中略……)もちろん、自分の身を守ることは大切だ。しかし、それを理由に行き過ぎた防衛、排除が大手を振っている気がしてならないのだ。誰かを吊るし上げる口実を常に探しているようなこの国の空気が、怖い。

ボクが感じていることを、うまく彼女が言語化してくれている。ボクの拙い言葉よりも、絶対、彼女の言葉の方が伝わるので、是非、読んでみて、そして一度、立ち止まって考えてみて欲しいな、と思う。今回の記事では登場しないが、彼女はしばしば「不寛容」という言葉を使う。そういう彼女の考え方そのものも、ボクは概ねアグリーだ。