2019年2月3日 まだまだ海外暮らしは続く!?

お仕事でインドネシアに1週間行っていた。「初めまして」の土地での調査なので、かなりタイト。それでも、楽しく調査できた。

ミャンマー、フィリピン、ナイジェリア、スーダン、パキスタン、マラウイ……と旅をして、今回はインドネシア。お仕事で外国に行ったのは、7か国8プロジェクト。合計で644日だ。もう、半ばプロフェッショナルだと思う。高校生の頃のボクは英語が苦手で、だから、英語で点差の開かない大学を選んだ。就職だって、横浜から出たくないからこそこの職業を選んだのだ。基本的に引きこもりである。それがどうだ。あっちこっち飛び回っている。信じられないことだ。

インドネシアで感じたのは、今まで変な国ばかりやらされていたな、ということ。ミャンマーでは右も左も分からない中での活動だったので、正直、正しく評価できないが、フィリピンでの仕事は非常にやりやすかった記憶がある。それでも、まだまだボクがプロフェッショナルではなかったから、苦労はした。その後、ナイジェリア、スーダン、パキスタン、マラウイ……。どの国も、やっぱり大変だった。それに比べて、インドネシアは何てやりやすい国だろう、と思う。相手の人々の理解力、仕事の進める早さ、反応がいい。うーん。こういう国ばっかりだったら、きっと大きな成果、出し放題じゃないか、とまで思う。そんな感覚。

折角、インドネシアに行ったので、今年は少し、インドネシアの妖怪というのか、未確認動物というのか……そんなものにフォーカスを当ててみてもよいかな、と思っている。乞うご期待。

2019年2月10日 罪を憎んで人を憎まず。

たとえば、誰かが逮捕されたり、逮捕されないまでも、不倫だったり、差別発言みたいな失言だったりすると、その人そのものに対するものすごい苛烈な攻撃が始まる。そして、その人の社会的地位を完膚なきまでに貶めようとする「正義の群衆」が登場する。そんな訳の分からない「正義の群衆」に引き摺られて、社会がおかしな方に歪んでいく。

イジメはよくない。差別はよくない。不倫をするのはよくない。未成年飲酒もよくない。そりゃあ、そうだ。覚醒剤を嗜むのはもっとよろしくないし、ましてや強制性交等なんて許されることではない。そこを否定するつもりはない。その過ちや罪そのものは裁かれる必要がある。でも、だからと言って、その人の人間性を否定してはいけない。罪は罪で、人は人だ。罪を憎んで人を憎まず。罪を罪として捉えて、法で裁き、必要な対策を考える。それだけだ。

新井浩文氏はたくさんの作品に出演していて、逮捕の影響がデカいと言われている。映画の公開も中止になったらしい。名前こそ知らなかったが、ボクも彼が出演している作品は多数、見ていて、彼の顔は知っていたし、彼の演技そのものはインパクトがあったので、ちゃんと記憶している。その意味では、名脇役だったのだろう。ただ、ボクがいつもいつも主張しているが、罪を憎んで人を憎まず、だ。

「映画の公開中止」という判断。ボクは、これには異論がある。映画の話だけではない。テレビにしても、音楽にしても、そうだ。制作会社の勝手な判断の部分なので、公開中止の損害を新井氏に請求するのは如何なものか、と思っている。仮に犯罪を犯したとしても、芝居をしたという「業務」はこなしており、その分の対価は支払われるべきだし、犯罪者が画面に映ってはいけないという法もないだろう。確かに、俳優という業務は、イメージも必要なので、その点、「イメージを汚さない」という契約になっているのはそのとおり。その契約に違反している。その点で損害賠償を求めることは、これは認められるだろう。あるいは公開をしたところ、顧客からクレームが来たとして、そのクレームに対応した人間の労働に対する対価は請求できる。スポンサーが「降りたい」と言い出したら、その分の損害は請求してもいい。でも、映画の公開中止を決めたのは制作会社の勝手だ、と思う。法律上、禁止されていない以上、公開するもしないも、制作会社の判断だと思う。公開する選択肢があった中で、公開しないと決めてしまったら、それは制作会社の勝手な判断だ。たとえば、スポンサーが降りて、結果的に公開を断念せざるを得ないところまで追い込まれたのなら、それはそれだ。だったら、そう報告すればいい。何となく、訳の分からない「正義の群衆」という世論に忖度するんだったら、それは間違いだ。

それ以上に、過去の作品まで封印する風潮は、これはおかしな話だな、と思う。過去作品のオンデマンドを停止したり、メディア化を取りやめる動きがあるらしい。これこそ、勝手な制作会社の判断だ。スポンサーがつかずに断念したということではない。大体、勝手にリモコンを操作するだけで映るテレビ番組とは違って、買いたい人が買う作品まで勝手に自主規制するのはバカらしい。その勝手な損失は、どうぞ、制作会社で勝手に負担してくれ、と思う。

まあ、でも、訳の分からない「正義の群衆」は面倒くさいので、相手にしたくないという気持ちは分からないでもない。そういう判断なのだろう。でも、そういう訳の分からない「正義の群衆」を作り上げ、増長させるのもメディアだ。「あいつを社会的に抹殺しようぜ!」という悪意ある「正義の群衆」に勝利の満足感を与えちゃ、いけない。もしも、メディアに正義の心があるなら、そういう「正義の群衆」をつけあがらせないような、せめてもの抵抗を示してほしいな、と切に思う。

そういう意味では、最近のYoutuberのヒカルやラファエルのシニカルな態度や、カジサックのその都度、謝ってみせるパフォーマンスなんかは、いい特効薬になるのでは、と思っていて、見習うべきである。

2019年2月10日 BiSはどうかと思ったけど、BiSHは覚悟を決めたメンバだからいいよね。

今年度は、BiSHにハマっている。ももクロも個々のレベルが高かったが、BiSHも個々のレベルが高い。AKBグループみたいな数で勝負するやり方もいいが、厳選されたメンバーで、ちゃんとした世界を構築する形も、ボクとしてはよいと思っていて、その中でも、BiSHはレベルが高いな、と思っている。レコード大賞に出演していたが、あんまりうまくなかった。でも、本当はもっとうまい。LIVEが上手なグループだと認識している。だから、上手なLIVEの映像でも共有しておこうと思う。アイナ・ジ・エンドが振り付けするダンスは、癖が強いのだけれど、でも、歌唱も含めて圧巻だと思う。まあ、2つ目の「NON TiE-UP」はタイアップできないという意味では、歌詞がものすごいのだけれど、それも、BiSHっぽいというか、渡辺淳之介っぽいというか、ね。

ちなみに、avexが掲載している正規の動画だから、安心してみてもらって大丈夫(笑)。さっき、重たい記事をあげたので、軽い記事も一緒にあげておく作戦(笑)。

2019年2月22日 本は目の前に現物があることが何よりも大事である。

最近、色んな本を読むけれど、そんな本の雑感。

昔、電子書籍は素敵だ、と思っていた。今でも、実はそう思っている。海外にいても、ボクの100冊は越える妖怪関係の書籍にはいつでもアクセスできて、役に立つ。どこにいても、ファンタジィ事典の準備ができる。仕事上で必要な勉強の本も、旅先などでもアクセスできるので非常に便利。

でも、ちょっとした空き時間に小説を愉しもうと思ったら、電子書籍はちょっと難しい。「積読」という言葉があるけれど、物体としての目の前に本があるから、何とかそれを減らそうと思って消化する。えいや、と鞄の中に入れて、電車移動中などに嗜む。そういう読み方をしないと、娯楽の本はどうしても後回しになってしまう。常にボクは20冊くらいの未読の本が待機していて、出掛けに選定して、鞄の中に2、3冊を詰める。小説なら、大抵は3日で読む。でも、電子書籍だと、そういう強迫観念が生じないので、放置されたら、そのまんまだ。だから、本の現物が目の前にある、という状況は、本を読み進める意味では、とても大事だ。

そして、ボクは本棚を常に目いっぱいの容量で運用している都合上、どれだけ読みたい小説があっても、絶対にハードカバーとノベルスは買わずに、文庫化されるのを待つ主義である。持ち運ぶ以上、本はコンパクトであるに越したことはない。電子化も文庫化されない小説は、残念ながら、ボクが読む機会には恵まれない。

そんな中で、最近、西尾維新の「忘却探偵シリーズ」がようやく文庫化されている。今、2冊目までが刊行された。やっと文庫本になった、と万感の思いで、密かに楽しんでいる。

西尾維新と言えば「戯言シリーズ」の印象が強いが、「忘却探偵シリーズ」になって、何だ、この作者、ちゃんとした日本語が書けるのか、とビックリしている。「戯言シリーズ」は「ぼく」の一人称なので、ぐちゃぐちゃとした変な日本語だった。でも、それが西尾維新特有の文体なのかと思っていた。意外とちゃんとした日本語だったので、ボクは驚いているし、しかも、ちゃんとミステリーになっている点も、ボクはビックリしている。

これまでのところ、新垣結衣が主演だった同名のドラマと、基本的にはストーリーはほとんど同じだ。でも、小説は小説で、読み応えがあって、非常に面白い。特に2冊目の「掟上今日子の推薦状」は最後の最後で、タイトルどおり、彼女の推薦状が登場し、1冊できれいにまとまっている。こういう醍醐味は連続テレビドラマにはない、小説1冊で完結しているからこその楽しみだな、と思った。そのうち、ドラマにはない展開も出てくるだろうから、非常に楽しみだな、と思っている。

2019年2月23日 「マジすか学園」は色褪せない名作だと思うよ!?

最近、ミーハーは記事ばかりを連投していて恐縮なのだが、ここのところ、Youtubeの急上昇に「マジすか学園」が載っている。テレビ東京がオフィシャルに公開しているらしい。期間限定とのこと。アイドルドラマだ、と思って舐めないで、是非、一度、ご覧になることをお勧めする。お芝居も、決して下手ではないし、ストーリーも手を抜いていない。原作ありの府抜けたドラマよりもよっぽど面白いし、多分、中毒性があって、12話全部をあっという間に見てしまうだろう、と思っている。

何よりも「音響」がよい。毎回、キャラクタが熱くなるのがお決まりだが、そのときのBGMが堪らない。多分、この音が鳴り始めることを期待してワクワクするようになってしまったら、中毒コースまっしぐらで、第12話までぶっ通しの展開だ。それから、台詞回しの無意味なお洒落さもよい。意味ありげで、それでいてお洒落なだけの台詞があっちこっちで飛び回っていて、真似したくなる。特に第2シリーズで大活躍のネズミの台詞は、渡辺麻友の低い声色とともに、ガガーン、と頭の中に入ってくる。

いい時代だったなあ、と思う。逆に「主演:AKB48」というのが邪魔をしているのではないか、と思うほどに名作だ。