2018年1月3日 あけおめ。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

毎年恒例の『近況報告の本』を今年も無事にお届けできました。10月、11月とマラウイ、パキスタンに行っていたので、実のところ、何度、原稿を落としてしまうかと危惧していましたが、何とか発行まで漕ぎ着けられました。やれやれです。

今年は例年以上に「絵」に注力しようと思っていて、今回の雑誌の中でもかなり絵を描きました(印刷が何故か薄いのだけれど……)。文章は読んでもらうまでの取っ掛かりが弱いので、絵を活用しながら、ウェブサイトをヴィジュアル的に面白くしていきたいな、と思っているので、今年はそういう年にしようと画策中。

2018年1月5日 ほっといてくれ。

今年は戌年なので(笑)。

【人面犬】
人間の顔を持ち、人語を喋る犬。1990年頃に大流行した。ゴミ箱を漁って汚い言葉で捨て台詞を吐いたり、高速道路で追い抜いた車両を事故に遭わせた。噛まれた人間は人面犬になるとも噂された。大抵はおじさん顔。

2018年1月7日 クロとブチ

今年は戌年なので(笑)。第2弾。

【シュヤーマとシャバラ】

श्याम(シュヤーマ)《黒色》【サンスクリット】
शबल(シャバラ)《斑模様》【サンスクリット】

シュヤーマとシャバラはインド神話に登場する2匹の犬。冥界の支配者であるヤマ(仏教神話でいうところの「閻魔」)に従う番犬。この2匹の犬は4つ目で斑模様を持つ。冥界へ至る道を守護・監視し、ときには現世を徘徊し、死すべき人間を見つけて冥界へ連行する。

シュヤーマは《黒色》、シャバラは《斑模様》という意味で、現代風に言うなれば「クロ」と「ブチ」。

2018年1月12日 キッチンに足のあるお化け、現る!?

朝、ボクが朝食のサラダの準備をして、妻のちぃ子が息子のツクル氏を起こしに行った。目を擦りながら階段を下りてきた息子に「おはよう」と声を掛けるが、彼は無視。そのままトイレに直行して、「パパはまだ上で寝てるよー。ボクが起こしに行かなくちゃ!」などと言っている。ちぃ子は「パパは起きてるでしょ」と言う。でも、息子は譲らない。「寝てるよ。ボクが起こしに行くんだから!!」。仕方がないので、ここはひとつ、息子の猿芝居にお付き合いしよう。ボクは3階のベッドに潜り込んで、目を閉じる。やがて、ドタドタと階段を昇ってくる足音。「パパー、起きてー!!」。そして、ほっぺたにチュー。ボクはパッチリと目を覚まして「わあ、おはよう! もう朝かー! 眠いー。まだ寝ていたーい!!」などと返す。平和な朝だ。こんなことでツクル氏は大満足。ベッドに寝転がったまま、足をバタバタさせて大喜び。子供だなあ。

ところが話はこれでは終わらない。大急ぎで朝ごはんを食べていると、ツクル氏が顔を寄せてくる。「何?」と尋ねると、声を潜めて「パパ、ボク、お化けを見たよ」と恐々と言う。「いつ?」と訊くと「朝。起きたら、台所に」。ん? 「それって、もしかして、パパそっくりだった」。「そうそう」。何てヤツだ。ボクは「それって、本当にお化けだった?」と訊いてみる。「うん。でも、足があったから怖くはなかった」。何てヤツ。あのとき、ちゃんと認識していたんじゃないか。こっちの挨拶を無視しやがって。その上、「お化けなのに、ちゃんとお皿を机に運べていたよ!」と彼はご丁寧にそんな状況まで説明する。「でも、何でパパ、台所のお化けのこと、知っているの?」。えーい、クソ。「足がある方が、実は怖いんだよ」と脅かしてみる。「えー、怖いー!!」とケラケラ笑う。

それにしても、この息子の帳尻合わせって、一体、何なのだろう。「3階ですやすやと眠っているはずのボク」を創造し、一方で、「実際に台所に立っていたボク」をただの「お化け」に仕立てあげる。こういう想像力というのか、妄想力というのか……。いやはや、子供の発想って、摩訶不思議である。