2017年2月11日 本屋を巡るボクはさながら冒険者である!?

日本にいるとき、意外とボクにとってのストレス解消は本屋さん巡りだったりする。毎日行ったって並んでいる本の顔ぶれはほとんど変わらない。それでも、何か面白い本はないか、と本棚を巡って、あんまり行かないコーナを巡って、変な本を見つけては「をを!」と喜ぶ。そういうのが楽しかったりする。だから、ボクはほぼ毎日、本屋に行っている。ちぃ子(妻)には「新しい本屋に行っても一瞬で棚を峻別して欲しい本を見つける!」という能力を驚嘆されている。

海外にいると、こういう楽しみがないのが苦しいところだ。実はミャンマーやフィリピンでは、それでも無理に本屋さんを巡ったりもした。幸いなことに、ミャンマーでは精霊信仰ナッについてまとめている英語の本を見つけて大喜びできた。でも、フィリピンでは意外と大衆的な本しか置いていなかった。フィリピンの神話や妖怪についてまとめてあるような本は見つけられなかった。英語圏の国なので、いわゆるアメリカやイギリスの大衆的な本が多かった。キリスト教圏なのでキリスト教関連の本がすごく多かった。大体、本の陳列がへたくそだ。分類されているようでいて、実にいい加減で、本当にお客さんはこの中からお目当ての本が見つけられるのか、と疑問に思った。大昔の古本屋のように平積みにな ってラックに入っているものなんか、どうしろというのだ、と思った。

ナイジェリアの本屋さんはダメだ。一応、活動していたのは首都アブジャなので、大きな本屋だったけれど、まともな本は置いていなかった。スーダンはアラビア語の国なので、まるで分からない。それでも一応、目を凝らしてみたものの、何が何やら分からない。パキスタンはセキュリティの都合で護衛なしではホテルから出られないので、今のところ、そもそもの本屋さんにも行けていない。でも、ウルドゥ語なので、きっと本もウルドゥ語なのだろう。

実は新婚旅行で行ったギリシアでは、敢えてギリシア語のギリシア神話の本を買った。ボクはギリシア語が読めるわけではない。それでも、ご当地ギリシアの地でギリシア神話の本を買うというのがおしゃれな感じがした。今でも本棚に飾られている。

そんなわけで、パキスタンの本屋さんも一度、足を踏み入れてみたいなあ。この願いは叶うだろうか。そして、ウルドゥ語の本に囲まれながら、読めもしないクセに、ちょっと溜め息をつくのである。その前に、サルワール・カミーズだ。現地の服を着て、現地人に溶け込んで、本屋に入っても注目されないように、自然に振舞える体制を構築しなければ(笑)。