2016年2月25日 想像力。

散髪に美容院に行った。ナイジェリアに行く前に行ったが、ほとんど切らずにふんわりパーマだけにしていたので、随分と伸びた。ナイジェリアでは気にならなかったが、日本は湿気があるので、重たく感じる。今回は比較的短く切ってもらう。

インターン制度で、大学生が研修に来ていて、アシスタントに着く。ロッドとペーパ、輪ゴム、霧吹き、薬。それらをタイミングよく美容師さんに手渡さなきゃいけない。これってかなり想像力を要する作業で、その人の能力が透けて見える。

その昔、今の担当のサイバー嬢が、一度だけ、前任の鉄砲玉嬢のアシスタントとしてボクに着いたことがある。鉄砲玉嬢が望む口径のロッドを予測して、手際よく手渡していく。その中で、ボクがとても印象に残っているのは、おそらく、サイバー嬢、口径の予測がつかなかったのだと思うのだけれど、2つのロッドを掴んで差し出した。鉄砲玉嬢もしばらく2つのロッドを眺めて、どちらにしようかな、と悩んで、一方を選んだ。そういうタイミングが2回ほどあった。それ以外は淀みなく、スムーズに作業が進んだ。

つまり、鉄砲玉嬢もロッドの口径に迷うような微妙なタイミングがあって、サイバー嬢も決め兼ねて2つを差し出したわけだけれど、それ以外は、全て、鉄砲玉嬢の思考を先読みして、適切なロッドを手渡していた、ということだ。無言のコミュニケーションが成立していた。そんなサイバー嬢の素敵なアシスト風景を覚えていたので、鉄砲玉嬢が辞めるときに、次の担当者として彼女をオススメされて、ボクも了承した。

今回のインターンの大学生は、髪型と服装はまだまだ芋学生という感じだったけれど、アシスタントとしては悪くない感覚を持っていた。もしかしたら、素敵な美容師さんになるかもしれない。