2020年7月30日 主催者としてのボクと、発表者としてのボク。

無事に29日、Zoomを用いたウェブセミナーが終わった。裏ではバタバタだったし、冷や汗でいっぱいだった。冒頭、のっけからトラブル発生だ。司会者が「それでは開会の挨拶です。録画したものを流します。それではどうぞ!」と伝えるも、「開会の挨拶」の動画が流れない。あらかじめWindows Media Playerで立ち上げていたmp4ファイルを「画面共有」にして再生ボタンを押したけれど、うんともすんとも動かない。どうも、長時間立って、Windows Media Playerとmp4ファイルのリンクが切れたらしい。そう判断して、一度、「画面共有」を「目次」のPowerPointに戻して、Windows Media Playerを消して、mp4を立ち上げ直して、その後、「画面共有」をし直す。それで、無事に流れ出す。安堵する。時間にして15秒くらいだろうか。テレビやラジオだったら、まさに放送事故だ。司会者はドキドキしていたことだろう。ボクもドキドキしていた。でも、それ以外、特に大きなトラブルはなく、最後まで行った。

一番の問題は、ボクが主催者であり、Zoomのオペレーションの中核を担っていながら、発表者でもあったことだ。ボクはずぅっと発表者の横について発表者用パソコンを操作していた。発表が終わればビデオとマイクをオフにして、発表者のPowerPointを立ち上げて「画面共有」をする。ところが、ボクの前の発表者の発表が終わって、司会が次の発表者の紹介を始めたとき、ボクは丸腰で、何も準備ができていなかった。

司会者がボクの名前を呼んで「それではよろしくお願いします」と言われたときに初めて「ああ、そうか、次は自分の番か!」と思って、発表者用パソコンの前に座って、ビデオをオンにして、マイクをオンにした。そして、PowerPointを立ち上げながら「画面共有」をした。ボクがつくった見慣れたスライドが現れる。その瞬間、ボクは主催者から発表者に切り替わる。でも、ちょっと心の準備が間に合わなかった。台本はすべて頭の中に叩き込まれているし、発表なんて慣れたものだから、心の準備とは裏腹に、プレゼンは進む。順調に流れていく。ところが、2枚目のスライドから7枚目のスライドに飛ばそうと思ったら、飛ばない。「あれ?」とちょっと混乱。仕方ないので、ちょっと追加説明をして場を繋ぎながら、キーボードを操作するが、指定のスライドが現れない。画面に全角の数字が並ぶ。「ああ、そうか。半角じゃないのか。全角モードになっている!」と気がついて、それから打たれた数字を全部、デリートして、半角にして、それから操作を再開する。これで完全にペースを乱された。ボクの中での時間配分が乱れたので、後半、ものすごく駆け足になり、説明をスキップしなければならない部分もあった。ボクの中では、だから、満足の行く発表にはならなかった。

見ていた人に「プレゼン、慣れているね」と声をかけられた。ということは、意外とこちらの内心のパニックは伝わらなかったのかな。その辺、よく分からない。Zoomの一部始終を記録しているので、その辺は後で確認しなきゃいけないな、と思っている。

ウェブセミナー全体としては大成功だけれど、発表者としては悔いの残る結果になった。発表者としてもちゃんとやり切りたかったな。うーん。後半、発表者用パソコンの操作を誰かに任せればよかったかなあ……。