2014年8月23日 リビルドの行方

録画していた新劇場版エヴァの「序」を観る。「序」はテレビのエヴァと展開はほとんど変わらない。でも、少しだけ、シンジくんが積極的な印象を受ける。最初に初号機に乗るシーンなんか、ものすごく描き方が雑だ。ミサトに説得され、父親に見放され、そんな中で意地になって乗る。そんなテレビ版の流れが、新劇場版ではさらり、と描かれてしまうので、何でシンジが初号機に乗ったのか、よく分からない。ぽかん、としてしまう。

第6使徒との戦いでヤシマ作戦を展開して、1発目を外した後も、テレビ版だと、もう、綾波に守られながら、必死だったのに、新劇場版だと、もう1発を何とか打とうとがむしゃらになっていて、積極的だ。確かに感動的なシーンではあるけれど、でも、その間、綾波は何をやっていたんだ、とやっぱりぽかん、としてしまう。

リビルドって、難しいなあ、と思う。ボクは、シンジが初号機に最初に乗るシーンは、もっと丁寧に描くべきだったと思うし、第6使徒との戦いは、もっと綾波に焦点を当てるべきだったと思う。そういう意味じゃ、テレビ版の方がよかったよなあ。

それにしても、効果音とかBGM、戦争っぽいイメージとか、気持ち悪い使徒のフォルムとか、ホント、当時としては斬新だったのだなあ、と思う。今観ても、ゾクゾクする。すごい作品だったのだなあ。「破」では、テレビ版と全ッ然、違うものにリビルドされているらしい。どういう風に料理されているのか。前作を超えられるのか。来週が楽しみだなあ。